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SPECIAL INTERVIEW
やり足りない程、やりましょう!

佐原 興紀さん (23) 令和4年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学院
- 勤務先:
- 大学院2年生(建築学専攻)
- 教室:
- 鹿児島校
計画:17点 環境/設備:17点 法規:23点 構造:21点 施工:17点
受講講座
- 受験回数:
- 学科2回/設計製図1回
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
社会人には社会人のやることがあるから
将来的に1級建築士取得は必ず行うと考えており、合格には年月がかかることはわかっていたため、若いうちからチャレンジすべきだと考えていました。学生時代は良くも悪くも時間の融通がきき、社会人の方が学ぶことが多く、資格に費やす時間・体力を減らしたかったのです。受験を決める段階での不安は当たり前で、その不安は総合資格学院や受験先輩に話を聞けば、不安ではなくなりました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
早く合格するため
独学でも合格できる試験だとも思いますが、学院で学習する方が合格する可能性が高いと考えたからです。より良い環境に身を置くことは当然の判断で、それが学院であっただけです。
ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか。
覚悟を買いましょう
独学者で本気で合格するつもりで受験する人は全体の10%ほどではないでしょうか。学院に入って学習すれば時間とお金を一時的に失いますが、独学者であれば失われません。しかし、その失ったものの代わりに、とてつもない覚悟を自分で持つことになります。その覚悟が一番大きな違いです。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
垂れに気づけ
約一年の長距離な勉強期間で必ず一度や二度、勉強はしているが、頭に入ってない=垂れの時期がきます。私の場合は院に進学し、一緒に勉強していた友人がいなくなった4~5月がその時期にあたったと思います。勉強時間は週に20時間は確保していましたが、確保していただけで、そういった状態に陥っていたことに自分ではなかなか気づけませんでした。
周りの1級建築士に対する学習状況
言葉よりも行動で
同級生の多くが資格とりたいという話をしていましたが、どこまで本気なのかわかりませんでした。ただ確かだったのは、実際に根詰めて勉強していたのは学院に通う数人だったということでした。自分の将来を考えている人こそ行動に移すべきです。
当学院で学習した内容が、学校生活または就職活動などで役立ったエピソード
役立たないことの方が少ない
学校の講義では今まで何の意識もなく聞いていましたが、学院で学習した内容は出てくると、より深く知識がついているのを実感できました。就活では合格・不合格に関わらず、1級建築士に挑戦していることに意味があるのを資格保有者は知っているので、会社側からの視線が次の1級建築士試験を受ける旨を言う前と後では、印象は確実に違いました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
集中力があがる
映像講義などだと、どうしても集中力が下がったりしてしまうので、対面での講義の方が良いと感じました。また、実際に勉強している仲間・ライバルが近くにいる環境もライブ講義の良さだと思います。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
単元での苦手を意識する
1年目の試験で計画では足切りになりました。これは運が悪かったと思いますが、直前は苦手科目だけに集中していたため、事例問題に抜け落ちがありました。2年目はこれ以上勉強できないというぐらい勉強したため、得意科目になりました。科目によって得意・苦手はあると思いますが、それ以上に単元ごとの苦手を意識した方が安定して得点につながりやすいです。
設計製図試験を見据えた、学科学習時から正しく理解し、記述できるよう指導を行いましたが、感じた効果を教えてください。
先を見据えた勉強
設計製図試験での記述レベルの差は学科試験時に決まっていたと感じました。設計製図試験の勉強中に、学科の教科書を見て理解する余裕はありません。そのため、学科試験で必要というよりは、その先である設計製図試験の記述問題で自分を助けてくれます。
学科合格のポイント
不安を持ち続けること勉強し続けると多くの場面でとてつもなく不安になります。テキストを読んでいると、昨日覚えたはずの鉄筋の値を忘れていたとき、二回目の模試会場に入り時計を見て前回より得点が下がったらどうしようと考えるとき、何気ない日常会話で友人からがんばってと応援をしてもらったとき……、それらのタイミングで襲ってくる不安をなくすことは不可能です。ただその不安は努力の証であり、合格者が必ず持っているものなので持ち続けれるように努力を怠らないことがポイントだと思います。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
正解は一つではない
はじめのうちはエスキスが全くできなかったため、ただ解答例の手順を写すことで少しずつ慣れていきました。しかし、その影響でエスキスや記述では正解は一つであるという意識が染み付いてしまった気もします。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
時間厳守
作図は特に苦労したことはありませんでしたが、はじめから細部に至るまで講師の言う通りに進めて、約2ヶ月同じように描き続けたことで作業としてできるようになりました。また、エスキスからの作図は、1/400のエスキス段階で講師からの最低限の色分けに加えて、窓の有り無しといった細部にも自分で決めた色や印を作成することで、完成度を向上させ、よりスピーディーになりました。
製図合格のポイント
同じミスを三回しないやっとの思いで描いた製図練習をしはじめの図面は、とんでもないミスだらけで、講師から多数の修正が書かれて戻ってきました。そのため、次に同じミスをしないようにダイアリーにメモしておきました。しかし、数課題後にも似たようなミスをしてしまい、二度目のメモを行いまいました。製図ではある問題に対して、間違え方は複数存在するため、二度まではある程度仕方ない部分がありますが、三度目は絶対しないように意識しました。そして製図を行なう前には必ずダイアリーの過去の自分の恥ずかしいようなミスを忘れないようにしました。