- 令和5年度祝賀会
- 1級建築士合格体験記一覧
- 生沼 龍騎さん
SPECIAL INTERVIEW
夢に向かって

生沼 龍騎さん (20) 令和5年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 高専
- 所属:
- 高専専攻科1年生(複合工学専攻建築学コース)
- 教室:
- 宇都宮校
計画:17点 環境/設備:17点 法規:28点 構造:29点 施工:19点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
インターン先で感じた技術者のかっこ良さ
私は構造設計の仕事に興味があり、その仕事に就きたいと考えています。インターンシップで構造設計事務所に行き、技術者の方々から様々なことを教えていただき、よりこの道に進みたいと思いました。
在学中の1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
夢への第一歩
構造設計1級建築士の資格取得のためには1級建築士が必須であり、受験は夢への第一歩でした。また、就活において1級建築士のアドバンテージが欲しく、20歳で受験ができる高専の利点を活かして学生での受験を決断しました。高専卒の場合、免許の取得に実務経験が4年必要であり、大学卒よりも2年多くなってしまうため迷いましたが、勉強に専念できる学生のうちに取得することが賢明だと考えました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
絶対に合格したいという思いから
就活で1級建築士の取得を示すには高専卒業後1年目で合格する必要がありました。「合格しなければ意味がない」という思いから、後悔しないためにも合格実績の高い総合資格学院に通うことにしました。また、受講料を払うことも、落ちる訳にはいかないという気持ちに拍車をかけるきっかけになりました。
ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか。
油断できない環境
ライバル(受講生)が多数いることで、自分が周りと比べてどの程度の実力なのかが把握でき、常にプレッシャーを感じることができました。また、学院の豊富な教材をこなすだけで効率よく学習できていると実感しました。勉強に対するやる気もまったく違っていたと思います。独学者には負けたくないという意地で努力しました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
本番での迷い
失敗や反省は特にありませんが、製図試験でいつもと違うことを試みたことで、上手くいったこともありましたが結果発表まで不安がありました。
ご自身が学習開始された際、同級生の1級建築士の学習状況はどうだったか
早いスタート
独学でチャレンジした同級生がいましたが、学習を開始しておらず、約2カ月後、開始したようでした。同級生はじめ他の受験者に遅れを取りたくないと思い、学院から教材を渡されたその日から、試験勉強をする日常に慣れる目的も兼ねて学習を始めました。
当学院で学習した内容が、学校生活または就職活動などで役立ったエピソード
講義で知識が活きた
高専の授業で、教授の講義がわかりやすくなりました。学んだことを講義で触れることが多く、このことが学科試験対策にもなりました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
「理屈」を教わる講義
建築全般、決められているものはすべて事例における成功や失敗が基になっています。なぜそうしなければならないのかを理解することは学習する上で肝になってくる部分ですが、講師がその原理・原則を細かく解説してくれました。「なぜ」をその場で解消してくれるこの講義システムを上手く利用することが合格への近道だと思います。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
対策範囲を広げる
建築作品も各種計画も全般的にイメージしにくく苦手でした。特に覚えることが多い分野だったため、学院の出す教材の問題はすべて解けるよう、覚えきれていない問題に付箋をつけて見直せるようにし、各テストや問題集の復習を重点的に行いました。
設計製図試験も見据え、学科学習時から正しく理解し、記述できるレベルまで実力を引き上げる指導から感じた効果
効果的な勉強法
理屈を教わる講義によって設備や法令などをイメージして覚えることができました。ただ問題とその解答を覚えるだけではなく、なぜそうなるのかを把握することがもっとも効果的な勉強方法だと思います。また、学科対策中に理屈まで理解した内容は設計製図試験でも役立ったと確信しています。
学科合格のポイント
イメージすることが大切学院が出す教材の問題は解けて当たり前です。それでもどうしてもわからない問題が出てきます。そこで重要なのは、問題を具体的にイメージすることです。例えば、ドアノブの高さが床から2mというのは数値がわからなくても明らかに間違いだとわかります。実際にイメージしてその理屈を考えることで、覚えやすくなるだけでなく、学科試験対策にもつながります。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
オリジナル問題で特訓
要求条件が複雑なため上手くプランが納まらず、エスキスに時間を掛けすぎてしまうことが多かったです。毎週の講義だけでなく、製図課題を自分でアレンジして繰り返し復習することで、より速く正確にプランニングできるようになりました。また、他の受講生達とのグループディスカッションによってプランの幅が広がり、柔軟な対応力を身に付けることができました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
作図はエスキスのコピー
はじめのころは作図に時間がかかり、なかなか学院の目標時間内には描き切れませんでした。時間短縮を図るために、エスキスの段階で家具レイアウトなどを十分描き込み、作図の段階では写すだけの作業となるようにしました。また、エスキスもプランニングの最中に頭に入れておき、作図でエスキスをあまり見ずに描けるようにしました。
設計製図試験において、学科対策期間中からやっておいてよかった、あるいはやっておけばよかったこと
製図の根幹は学科にある
建築計画や設備など、理屈をイメージして覚えていたことで製図試験の記述にとても役立ちました。どうしてそのプランにしたのかを聞かれる記述では、あらゆる分野を踏まえて理屈を理解しておくことが重要です。記述の勉強時間をエスキスや作図の練習に当てることができたため、学科時点から勉強しておいてよかったと実感しました。
製図合格のポイント
課題文の読み込みで合否が決まる
製図試験で重要なのは出題者の意図を汲み取ることです。受験者にどんな建物を設計してほしいのか、要求室だけでなく周辺敷地や課題文に全て示されています。実際の製図試験では要求室以外に好きなスペースを作ることが前提とされており、受験者によって方向性は同じであれ、差別化されるよう図られていました。出題者の意図を汲み取ることでプランニングが行いやすくなるだけでなく、的を射た記述を書くことができるため、合格に近づけると思います。
-
合格サイクル+継続学習
毎週行う演習テストと復習テストで満点をめざして勉強していました。1級建築士合格という大きな目標に対して、毎週のテストで満点を取るという小さな目標を立てて、試験勉強開始時のモチベーションを維持しました。
詳細はこちら -
オリジナル製図課題
実務経験のない私は1回目の製図講義で、図面を描き上げる難しさに絶望感を感じていました。2カ月という短い期間でも、オリジナル製図課題を活用することで次第にコツを覚え、合格することができました。
詳細はこちら -
学科模擬試験
1カ月おきに行われる学科の模擬試験で私は、本番同様の緊張感を感じていました。学院が用意する模擬試験で合格点を取れないなら、絶対に本番は受からないという思いで対策をし、演習テストや問題集などの復習を何度も行いました。