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SPECIAL INTERVIEW
やるべきことを一つひとつこなし続ける力が大切
渡辺 結女さん (22) 令和5年度 2級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- 家具メーカー(家具設計)
- 教室:
- 岐阜校
計画:20点 法規:24点 構造:20点 施工:19点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の道に進もうと思ったきっかけ
人々の生活により近い部分を設計したい
小さいころから住宅の図面や写真を眺めては、人々の生活する姿を想像することが好きでした。建築系の学部に進学して設計課題をこなすなかで、公共施設やショップのような大きい建物ではなく、ささやかに人々を支える住宅に改めて惹かれ、そのなかでも、より生活を豊かにする家具の設計に興味を持ちました。
卒業1年目で建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安なことやそれをどう克服したかお聞かせください。
大学での学びを一つの形として残したい
大学で沢山の講義を受けて色々なことを学んだからこそ、卒業という形で終わらせずに何か結果として残したいと思い、大学4年の8月に受験を決断しました。「落ちたらどうしよう」という不安を小さくできるように、とにかく勉強に時間を費やしました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
わからないことをすぐに質問できる環境が決め手
わからない部分や疑問点をすぐに聞くことができる環境で、ストレスなく学習したいと考えました。講師に教えてもらえる学校を探したとき、真っ先に総合資格学院が出てきたので、他の資格学校の利用はさほど考えませんでした。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
勉強には気力と体力が必要不可欠
社会人になってからは、わからないことだらけの環境で夕方まで仕事をし、そこから試験勉強の日々だったので、体力と気力が追いつかず体調を悪くしがちでした。つらくなったときは、「この試験に挑戦するべきだったのか」と考えたこともありましたが、家族や講師の方々の支えもあり、無事に合格することができた今振り返ると、「がんばって良かった」と胸を張って言うことができます。
周り(会社の同期や身近の先輩社員)の2級建築士に対する学習状況
建築士資格が必須ではない職場のため受験者は私一人
家具メーカー勤務で建築士資格が必須ではないため、会社内の建築士資格保持者は一人のみという他の方とは異なった環境での受験でした。しかし、周りと比べることなく自分のペースで勉強することができたので、自分には合っていたように思います。反対に、学院に足を運べば、自分と同じようにがんばっている生徒さんが沢山いるので、私のような業界人でない方も勉強に励みやすいかと思います。
当学院で学習した内容が、学校生活または就職活動などで活かせたエピソード
時間を大切に、勉強をする習慣がついた
学習した具体的な内容が役に立ったというよりも、試験勉強をすること自体に意義がありました。私の場合、大学生時に大半の筆記の勉強をしたので、卒業制作が終わった後のだらけがちな期間でも、勉強に重きを置いて時間を無駄にせず過ごすことができました。
講師によるライブ講義を受けて良かったことを教えてください。
講師の方々の気合いは、生徒の10倍どころではありません
講師の方々の気合の入り方は尋常ではないので、ついていくのは大変ですが、全て頼ってしまうことができます。「どこからこの元気が出てくるんだろう」と不思議なほどですが、だからこそやらないわけにはいかず、講義に行く=気を引き締めるという感覚で学院に通っていました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
講師のおかげで法規が得意に
経験を積まれた建築のプロの講師の方々に教えてもらえるので、講義内容も理解しやすかったです。法令集をどのような順序で開いていくのか丁寧に教えてくれたおかげで、そのボリュームに怖じけずに勉強することができました。計画は、計算式や単位が苦手でしたが、講師の解説をよく聞いて、パターンを覚えることで対応できました。
講義で一番役に立ったこと、助けになったことを教えてください。
学科で培った力=製図でそのまま活かせる
学科で十分に理解しなければ製図は合格できないと講師の方から幾度となく聞いていましたが、製図の勉強をしてみて本当にそうだと思いました。設計製図は学科の比でもないほど大変です。まずは学科で十分な実力をつけることが大切だと思います。
学科合格のポイント
内容をいかに正しく理解できるか!講義で教えていただいた内容を一つひとつ理解していけば、答えの理由がわかるので、あまり選択肢で迷うことがなくなると思いますし、もしわからない場合でも「こうだから○番が答えかな」と筋道を立てて考えることができると思います。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
完璧なプランをつくることが何より難しい
作図に入る時間までに、全ての条件を満たしたプランをつくるのは結構難しいです。だからこそ、学院のオリジナル課題をはじめとした配布物を使ってパターンを覚え、プランニングに慣れていくことが大切だと思います。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
矩計図のパターンが複雑……
私の場合、矩計図を描いたのが今回はじめてだったので、部位名称の暗記から苦労しました。ベランダがついているバージョンが基本ですが、講義が進むにつれベランダがなかったり、吹き抜けの部分が指定されたりといくつかのパターンが現れ、不安になった記憶があります。克服するには描くしかないので、切断場所が指定されていない場合は、あえて苦手な場所に設定することで、どのバージョンでも悩むことなく描けるように対策しました。
製図合格のポイント
時間をつくり出して、とにかく沢山描く!
製図は、とにかく時間がかかります。私は、仕事と両立しながら製図の勉強をしましたが、帰ってきてからエスキスをして全て描き上げることは正直できませんでした。その代わり、今日はエスキスをする日、次の日は作図をする日とわけて計画を立てて確実にやり切るようにしました。大変だと思いますが、描けば描くだけ上手くなるので、時間をつくることが大切だと思います。
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オリジナル製図課題
製図は、学科よりも対策できる時間が少ないにも関わらず、1回の作図のボリュームが大きいので、1回の作図でより沢山のポイントを習得する必要がありますが、そのポイントが詰まっているのがオリジナル製図課題だと思います。徐々に難易度が高くなっていくため、オリジナル課題1から順番に内容を正しく理解していけば、本番の試験でも要点を思い出しながら作図ができると思います。
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学科模擬試験
模擬試験は本番の試験までに数回行われるのですが、自分の実力の把握や時間の使い方の参考になります。講義とは違って少しプレッシャーがかかるので、模擬試験を受けて結果を知ることで、「更に勉強しないといけないな」という気持ちになりました。また、全範囲を学んでいない状態で試験が開催され、全くわからない問題に絶望するときもありましたが、本番前にそのような焦りを感じることができた点も、思い返すと良かったと思います。
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製図模擬試験
学科と同様、本番に似た空気感で行われるため、5時間という長いようで短い時間を体感することができます。エスキスが上手くいったときよりも、上手くいかずに苦戦したときにどうするかを試せるところが模擬試験の利点です。周りがスムーズに進めている状態でも、なるべく焦らずに自分なりのプランを完成させる大切さがわかると思います。