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SPECIAL INTERVIEW
家族がいることを力に変えて

吉本 幸平さん (35) 令和6年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学
- 勤務先:
- 建設会社(営業設計)
- 教室:
- 町田校
計画:16点 環境/設備:16点 法規:23点 構造:26点 施工:21点
受講講座
- 受験回数:
- 学科1回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
今思えば、幼少期の遊びと父親の影響
恥ずかしい話で、大学も就職活動も特別考えずにこれまで生きてきました(笑)。建築士試験で話すと、大学の学部選び(建築系の学部出身でないです)や経験年数の面でずいぶん遠回りの人生を歩んできた気がします。ただ、今思えば幼少期はブロック玩具でお城や家をつくることが好きな子供でしたし、父親も建設業で自分含めて子供3人を大学まで行かせてくれる十分な収入が望めることがどこか頭にあったのかもしれません。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
建築士試験の受験資格の見直し
決断の理由で一番大きかったことは、建築士法の改正で受験資格が変更になり、建築系の学部を卒業していなくても受験しやすくなったことです。受験に関しては2級建築士の資格のみで受けることができるので、2級建築士合格の翌年に1級建築士試験を受けることができるようになりました。不安なこととしては、私自身が1級建築士の資格を取得するにはまず2級建築士を取得する必要があり、最短でも2年間かかるのでその間家族に負担をかけることでした。現在4歳の娘と1歳の息子がいることもあり、妻に相談したら、背中を押してくれました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
狙うは一発合格!
合格実績の高さが決め手です。家族に負担をかけたくないので、一年で合格を勝ち取るためには、合格実績No.1の総合資格学院一択でした。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残ったエピソード
子供の行事と重なることが多かった……
学科試験日が娘の誕生日、製図試験の一週間前が運動会でした。ただ、重なったことで不合格になることは、子供を言い訳にしているような感じがするので意地でも合格しようと思っていました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
通勤時間の勉強法
片道1時間10分程度かけて電車で通勤していますので、テキストの読み込みをしていました。ただ、往復2時間半弱をすべて勉強時間に充てることを一年間続けることは難しいと思っていましたので、この区間は勉強する区間、と駅の区間で決めて勉強していました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
法令集の活用
ネットでなんでも調べることができる時代ですが、法令集で調べる癖がついたのか法令集を確認するようになりました。業務で確認することが多い箇所には今でも新しくマークしたり付箋をつけたりしています。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
モチベーションを維持してくれる環境
試験勉強において一番難しいことはモチベーションの維持だと思っています。学院のライブ講義は、周りにライバルでもあり仲間である受講生、熱量のある講師陣、サポートしてくれる教務スタッフの方々がいる環境のおかげでモチベーションを終始落とさず、受験期間を乗り切ることができました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
苦手科目は粘り強く向き合う
もともと施工管理の人間で、建築と管工事の施工管理技士を持っているので施工ははじめから得意でした。計画は、正直「誰がこの問題解けるのか」という問題が出題されることもありますが、ひるむことなく最後まであきらめずに文章を読むと、全く知らない問題でも引っ掛かりが出てくることもあります。比較的時間が余る科目でもあるので、最後まで粘り強くやり切れれば結果がついてくるかと思います。
講義で一番役に立ったこと、助けになったこと
困ったら聞ける環境
わからない内容があると講師に聞くことができました。巡回で全科目教えていただける講師もいらっしゃり非常に心強かったです。例えば構造などは一回文章を読んでも紙の情報だけでは理解しにくい場合があるのですが、直接身振り手振りを交えて説明していただくとなぜかわかりやすくなったりします。そういう意味からも直接講師の方に接することができるライブ講義自体に助けられました。
学科合格のポイント
ただただ愚直に苦手科目や今までやったことのない内容があり、一度テキストや解答解説を見ても理解できないことが一度や二度ではありませんでしたし、さらに付け加えると複数重なることもあり、混乱することもありました。そこでモチベーションを落とさず、講師に聞くなどして一つひとつ解決していった結果だと思っています。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
インプットとアウトプット
エスキスやプランニングは人・考え方によってかなり異なり、正解は一つではありません。何となく要求室を配置するのではなく、理由を持って配置することにより、自分のプランニングに説得力を持たせることが鍵だと思っています。説得力の鍛え方としては、人の意見を聞くこと、そして自分の意見を人前で話すことだと思っています。その場が製図の講義でありますので、大事に活用してほしいです。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
「反復」と「反省」
試験時間が6時間半のうち作図時間が2時間半、欲を言えば余裕を持つために2時間を目標にしてきました。達成方法として、「枚数を描く反復練習」と「1枚描き終わりごとの反省」の繰り返しやってきました。1枚描き終わりに「反省」して、時間がかかったことの内容を振り返り、改善点を模索し、必要とあれば作図順序の変更や定規などの用具を新しく購入するなど、自分に合った方法を模索しました。そして「反省」したポイントをまた作図練習で反復して確認することをしていました。
製図合格のポイント
試験時間に慣れる!製図の課題は、6時間半以内に要求図面と要点記述を完成させることが大前提です。製図の試験勉強をはじめてできるだけ早い段階で6時間半の完成が見えてくると自信や余裕につながりますので、まずは試験時間6時間半内の完成に慣れること、どうすれば6時間半に収めることができるかを模索することをオススメします。