2021年度 2級管工事施工管理技術検定 学科のみ試験(前期)総評
総評
令和3年6月6日に実施された2級管工事施工管理 前期第一次検定は、施工管理技術検定 が学科試験・実地試験から第一次検定及び第二次検定に変更になってから、初めての技術検定でした。
今回の試験より、第一次検定に合格された方は、所要の手続き後に『2級管工事施工管理技士補』と称することができます。
下記の構成で出題され、昨年の学科試験からの変更点については、施工管理法に関する出題(昨年は14問中12問を選択して解答)の内、4問が【基礎的な能力】の問題で四肢二択の解答形式かつ、必須問題として出題されました。なお、総出題数(52問)及び必要解答数(40問)については、昨年と同様でした。
今回の第一次検定については、例年と比較し全体の難易度は同程度もしくは、やや高めであったと考えられます。

● 出題分析
出題区分 | 出題数 | 1級管工事施工管理 過去問類似出題 |
初出題数 ※1、2 |
---|---|---|---|
原論・電気工学・建築学 | 6問 | 1問 | 2問 |
空調 | 8問 | 2問 | 7問 |
衛生 | 9問 | 5問 | 1問 |
設備に関する知識 | 5問 | 3問 | 3問 |
施工管理法 | 14問 | 6問 | 6問 |
法規 | 10問 | 4問 | 5問 |
計 | 52問 | 21問 | 24問 |
- ※1:初出題とは、2級管工事施工管理技術検定学科試験において、過去10年以内に出題の無かった問題です。
- ※2:初出題には、過去出題のあった問題の発展形の問題、応用問題を含みます。
No.1〜28【機械工学】
この範囲は[原論・電気工学・建築学][空気調和設備・衛生設備][設備・設計図書に関する知識]から幅広く出題され、全体の解答数の1/2を占めています。
特徴的な出題としては、No.1〜No.6の原論・電気工学・建築学の必須問題の範囲において、No.5の電気工事士資格に係る出題が挙げられ、この出題は特に難度が高かったと考えられます。
また、No.24〜No.28の設備・設計図書に関する知識の必須問題の範囲においては、過去問題が5問中3問出題されましたが、その内2問は過去問でありながらも難度が高い出題で、自信をもって解答できた受験生は少なかったと考えられます。
No.29〜38・No.49〜52【施工管理法】
施工管理法については、他の施工管理技術検定でも問われる一般的な施工管理に関する問題と、管工事施工に限定した内容の専門的な知識を問う問題が出題されました。
特徴的な出題としては、新規にNo.49〜No.52で施工管理法(基礎的な能力)が、必須問題で出題されました。
また、この範囲の出題の難度については、比較的解答しやすい過去問題からの出題が半数を占めていました。しかし、四肢二択の解答形式に変更されたことで、二肢とも正解するには一肢一肢の正誤判断が必要になり、出題内容に対して難度は高くなります。
No.39〜48【法規】
法規は、7〜8種の法[建築基準法・建設業法から各2問][労働安全衛生法・労働基準法・消防法から各1問][その他建設リサイクル法や廃棄物処理法等から3問]の出題があり、管工事を問わず幅広い知識が要求されています。
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