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令和4年度 1級建築施工管理 第二次検定 総評

総評

  • 「令和3年度」は、新技術検定による改定に伴い、仕上げ工事(令和3年は問題5で出題)及び法規(令和3年は問題6で出題)が記述式から五肢一択形式に解答形式が変更され出題されましたが、 「令和4年度」は、仕上げ工事(問題4で出題)が記述式躯体工事(問題5で出題)が五肢一択式の解答形式で出題されました。
  • 問題1の経験記述のテーマは、令和2年の出題と同じく合理化(品質を確保したうえで行った施工の合理化)でした。(直近3年で2度目の出題)
  • 問題2は、災害防止計画(災害別の対策)が平成30年以来4年ぶりに出題されました。

【問題1:経験記述】経験記述のテーマは合理化(完全記述式)!

『合理化』が3年間で2度出題されたことは、平成30年の臨時試験を除けば過去20年以上無く、また、『合理化』(設問1)で3つの事例(近年の出題(合理化)では、要求された事例は2つのみ)が要求されたことも平成19年以来でした。
準備不足で解答に困った受験生も多かったと考えられます。
出題内容は、平成29年で出題された内容と類似した設問内容が多く出題されましたが、 過去に出題のない表現や初めて問われた内容も見られました。

【問題2:一般記述】災害防止計画(完全記述式)!

近年の一般記述は「災害防止計画」と「仮設物ごとの留意事項(設置計画、使用上の留意事項等)」が出題されていますが、今回は「災害防止計画」が出題されました。「災害防止計画」は平成30年以来4年ぶりの出題でしたが、過去に出題された設問や類似した設問が出題されました。

【問題3:施工管理法(工程表の読取り) 】ネットワーク工程表!

施工管理法(ネットワーク工程表の読取り)の出題は、令和3年度より問題3で出題されています。令和4年度の出題内容は、事務所ビルの内装工事に関する工程表でした。「材料の納入遅れに対する処置(工程変更)」が出題され、非常に実務的な内容(現場の施工管理をする者として必要な能力)でした。

【問題4:仕上げ工事】施工上の留意事項等(完全記述式)!

令和3年の問題4で出題された「躯体工事の施工上の留意事項」と同様の解答形式で「仕上げ工事の施工上の留意事項」が完全記述式で出題され、4つの設問に対し各2つずつ記述するというものでした。出題内容は、古い過去問もありましたが、全て過去に出題があった内容と類似しており、比較的解答しやすかったと考えられます。

【問題5:躯体工事】施工上の留意事項(五肢一択式)!

問題5は、躯体工事に関する施工上の留意事項が出題され、解答形式は、令和3年の問題5と同様に五肢択一の選択式でしたが、誤っている1箇所を解答する問題から、3つ(穴埋め部分)の正しい組合せを解答する問題に変わりました。過去に出題された内容でも、3つ(穴埋め部分)を全て正しく理解していないと正解にならない比較的難度が高い問題形式でした。

【問題6:法規】建設業法・建築基準法・労働安全衛生法から出題(五肢一択式)!

「建設業法」「労働安全衛生法」「建築基準法」の3つの法律から各2箇所の条文の穴埋め問題が出題されました。令和3年度より解答形式について、各5つの語群から選んで解答する形式に変更になったことにより、以前に比べると比較的解答しやくなったと考えられます。出題内容は、過去出題のあった内容が中心の出題でした。

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