
令和3年1月13日(水)に、令和2年度 構造設計一級建築士講習 修了判定結果の発表がありました。概要は下記の通りです。
● 「令和2年度構造設計一級建築士講習」申込区分別の修了者数と修了率
実受講者数 | 修了者数 | 修了率 | |
---|---|---|---|
申込区分T
(全科目受講) |
593人
(前年602人) |
170人
(前年146人) |
28.7%
(前年24.3%) |
申込区分U
(法適合確認のみ受講) |
86人
(前年46人) |
51人
(前年16人) |
59.3%
(前年34.8%) |
申込区分V
(構造設計のみ受講) |
111人
(前年121人) |
64人
(前年53人) |
57.7%
(前年43.8%) |
合計 |
790人
(前年771人※) |
285人
(前年217人※) |
36.1%
(前年28.1%) |
※前年の実受験者数、修了者数の合計には講義の一部及び修了考査が免除された受講者(旧申込区分W)「2名」を含む。
関連リンク
講習の詳細は公益財団法人建築技術教育普及センターのホームページをご確認ください。
令和2年度 修了考査について
令和2年度の修了考査の修了率は、申込区分T(全科目受講)が28.7%(前年比+4.4%)、申込区分U(法適合確認のみ受講)が59.3%(前年比+24.5%)、申込区分V(構造設計のみ受講)が57.7%(前年比+13.9%)となり、すべての申込区分において令和元年度より上昇しました。全体の修了率も36.1%と令和元年度から8.0%上昇しています。
令修了考査の難易度も令和元年度より易しかったと考えられますが、受講科目の一部が免除される申込区分Uと申込区分Vの修了率の上昇幅と比較して、全科目受講となる申込区分Tの修了率の上昇幅が小さいことから、全科目受講者は「問題ごとの足きり」にかかっていた可能性が考えられます。修了考査を突破するためには、苦手分野をつくらず、問題ごとに十分な対策を行っておくことが必要です。
近年の修了率推移と今後の対策
申込区分Tの直近5年の修了率推移をみると、修了率が大きく上昇した平成30年度の翌年は、修了率が大きく低下しました。令和2年度も修了率は上昇しましたが、今後も上昇傾向が続くとは限らず、再び修了考査の難度が上がり、修了率が低下する可能性もあります。以下のポイントを確認して、知識の習得とアウトプットトレーニングを十分に行い、修了考査突破に必要なレベルをめざしましょう。
【修了考査突破に必要なレベル】
・問題の条件を正確に読み取ることができる
・出題のポイントをとらえて記述できる
・過去出題内容は確実に正解できる
・応力図を正しく描ける
・構造設計者としての正しい判断ができる
・関数電卓でミスなく計算できる
・用語や数値を正しく理解し、記憶している
希少価値の高い構造設計1級建築士資格
令和2年度までの修了結果によって、現在までに累計10,867人が講習修了と判定されたことになります。
令和2年12月25日に発表された総務省の労働力調査によると、2020年11月の建設業就業者数は505万人となっており、構造設計1級建築士の割合は0.2%程度。高さ60m超の建築物など、高度な専門能力を必要とする一定規模以上の建築物の構造設計に関わる業務は、非常に少ない人数で行われているのが現状です。
そのため、構造設計1級建築士は非常に希少価値が高い資格であり、現在、建設業界全体で技術者不足が深刻化している背景からも、今後の需要はますます高まっていくと考えられます。
令和3年度の修了考査突破に向けて
構造設計1級建築士の修了考査は「計算量」「記述量」が非常に多いため、突破するためには、十分なアウトプットトレーニングを通して、正確な計算やポイントをおさえた記述を速く行える高度な実戦力を身に着ける必要があります。その際には、構造種別を問わず、全般にわたって構造関係規定を理解し、構造計算方法のトレーニングを積んでおくことが重要です。
過去に出題されている問題については、繰り返し学習して内容を理解し、確実に得点できるようにしておくことが求められます。また、初出題に対しても対応できるように、出題傾向をとらえた学習教材を用いて応用力をつける学習を行っていくことも必要です。
総合資格学院では、これまでの出題傾向分析を踏まえ、令和3年度の修了考査で出題が予想される問題に対して的確に対策を行うことができる「令和3年度 構造設計1級建築士総合対策講座」を開講します。
講座内では、手計算トレーニングやインデックスを用いた黄色本/青本の高速計算など、修了考査に特化した実戦的なアウトプットトレーニングを十分に行うため、受講によって、本番で確実に得点できる力を段階的に身に着けていくことができます。
令和3年度の構造設計1級建築士講習を受講予定の方は、ぜひ当学院の修了考査対策講座をご検討ください。
令和3年度 構造設計一級建築士講習 修了考査対策

構造設計1級建築士講習(修了考査)に関する疑問や不安を、総合資格学院が解決します。当学院のライセンスアドバイザーが、豊富な経験や指導ノウハウに基づき的確にアドバイスいたしますので、ぜひ、私たちと一緒に構造設計1級建築士の資格取得をめざしましょう!