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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

オータム・イン・ニューヨーク スペシャル・エディション
  • オータム・イン・ニューヨーク
  • 『オータム・イン・ニューヨーク スペシャル・エディション』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:パラマウント ジャパン
  • ■価格:¥2,625(税込)
  • 監督:ジョアン・チェン
  • 出演:リチャード・ギア、ウィノナ・ライダー、エレイン・ストリッチ 他

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ロックフェラーセンター <アメリカ〜ニューヨーク〜>

アメリカ民主主義を象徴する壮大なアール・デコ建築群

ロックフェラーセンター

22歳の恋人がスケートリンクで踊る姿を、47歳の主人公が見守る横で、ニューヨークの冬の風物詩・巨大なクリスマスツリーがきらびやかに輝く――。

このシーンのロケ地となったロックフェラー・センターは、大恐慌後の1930年代に建設された14のビルと、1945年以降に建てられた5つのビルから構成されています。
その中で最大のGEビルディングは現在、全米4大ネットワークの一つ・NBCの本社ビルになっており、アール・デコ様式を主体とするマンハッタン摩天楼のイメージを確立したレイモンド・フッドによって設計されました。
70階建て、259mの低層部の外壁や、内部ホールの随所に、垂直性を強調したアール・デコ装飾の特徴を見ることができます。
また“アール・デコ様式の神殿”と呼ばれるラジオ・シティー・ミュージック・ホールは、ニューヨーク近代美術館を手がけたモダニズム建築の巨匠エドワード・ダレル・ストーンの設計。劇場内はドナルド・デスキーのデザインにより、金色に輝く68万枚ものメタルリーフやガラスのほか、重さ2トンのシャンデリアなどで華麗な装飾が施されています。

『シャーロット、22歳。彼女に残されたのはわずか一年という命。』
『恋をしたい。今すぐ』
『なぜ?』
■Introduction

主演は『愛と青春の旅だち』『プリティ・ウーマン』などロマンティックな映画には欠かせないリチャード・ギアと、『シザーハンズ』『キルトに綴る愛』などキュートな魅力溢れるウィノナ・ライダー。ハリウッドを代表する二人が夢の競演を果たし、運命の恋をセンチメンタルに謳いあげる。監督は『ラスト・エンペラー』で国際的女優となり、初監督作品『シュウシュウの季節』で世界中の絶賛を浴びたジョアン・チェン。息をのむような美しい映像は、『さらばわが愛/覇王別姫』でアカデミー賞にノミネートされたクー・チャンウェイ。

■Story

高級レストランを経営する48歳のウィル(リチャード・ギア)は、真剣な恋をしたことがなく、何人もの女性との恋愛を繰り返し、独身貴族を謳歌していた。ある日ウィルは、デザインを学ぶ22歳の女学生シャーロット(ウィノナ・ライダー)と出会う。親子ほどの年齢差の2人が出会ったのは、秋のセントラル・パーク。好奇心から始まった2人の恋が真実の愛に変わった時、ウィルは悲しい事実を知る。シャーロットはわずかあと1年という命…。そして彼の中で何かが変わろうとしていた。

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ホリデイ
  • ホリデイ
  • 『ホリデイ』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:¥1,800(税込)
  • 監督:ナンシー・メイヤーズ
  • 出演:キャメロン・ディアス、ケイト・ウィンスレット、ジュード・ロウ、ジャック・ブラック 他

 

メルヘンな英国式コテージ VS L.A.の最先端セレブハウス

恋に破れ、半ば勢いで家を交換するアマンダとアイリス。2人のキャラの違いは、家にも色濃く表れています。
ロンドンから40分の村に住むアイリスの家は、納屋を改築した英国式コテージ。家の前は羊が草をはむ牧草地で、ハニーストーンらしき石の壁と、瓦屋根から突き出た2本の煙突が特徴です。
内観は無垢材のティンバーフレームと石、漆喰でできており、石造りの暖炉がぬくもりを感じさせます。階段もその下のトイレも狭く、ガスレンジやバスタブは旧式ですが、居心地のよさそうな空間です。英国政府観光庁公式HPによるとロケはサリー州のシェアという村で行われたとか。街中のクリスマス風景もメルヘンの世界そのものです。
一方アマンダが暮すのは、ロサンゼルスのプールつき豪邸です。
赤茶の瓦が印象的なサンタフェのアドビ風建築に、モノトーンを基調にしたシックなインテリア。キッチンからホームシアターまで最先端の機器がそろい、まるでインテリア雑誌から抜け出したようなおしゃれな家ですが、どこか無機的で冷たい印象です。

本作で生まれた恋を経て、2人の住む環境がどう変わっていくか、想像しても面白いかもしれません。

『人生に一度だけ、誰にでも運命の休暇がある』 ■Introduction

監督は『ハート・オブ・ウーマン』、『恋愛適齢期』のナンシー・メイヤーズ。女流監督らしく2組の恋愛関係に心地良いほど柔らかな視線を向けながら、恋する男女の繊細な心の動きを小さな仕草ひとつで絶妙に表現。家も車もそっくり交換するホーム・エクスチェンジをきっかけに運命の出逢いをする2人の女性を演じるのは、『チャーリーズ・エンジェル』のキャメロン・ディアスと、『タイタニック』ケイト・ウィンスレット。そんな2人の相手役には、『アルフィー』のジュード・ロウと『スクール・オブ・ロック』のジャック・ブラック。刺激的でアバンチュールな恋と、気がついたら手をつないでいたような恋が、雪の舞うロンドン郊外と、太陽の光が降りそそぐビバリーヒルズで同時進行していく。

■Story

ロサンゼルスで映画の予告編制作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)は恋人に浮気され、彼を家から追い出した。ロンドンの新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)は、元恋人に婚約発表をされて失意のどん底に。傷心の2人はインターネットの”ホーム・エクスチェンジ”というサイトに出会い、お互いの家を交換して相手の家具や車を自由に使えるという休暇を過ごすことにした。全く違う環境で2週間のクリスマス休暇に入った2人…。やがて、ロスのアイリスは、作曲家のマイルズ(ジャック・ブラック)と、ロンドンのアマンダはアイリスの兄グラハム(ジュード・ロウ)と出会い、思いもかけないラブ・ストーリーがはじまった…。

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