北京国家体育場(中国〜北京)
唯一無二のデザインが光るスタジアム

アジアでは20年ぶり、中国では初開催となった2008年の北京オリンピック。日本人選手団は史上初の2連覇を達成した水泳の北島康介や、「上野の413球」の力投で見事、金メダルに輝いた女子ソフトボールの活躍などにより、合計25個のメダルを獲得。オリンピック開閉会式が行われたメイン会場の北京国家体育場でも、陸上男子400メートルリレーがトラック競技初となる銅メダルに輝きました(※2018年、ジャマイカの不正発覚により銀メダルに繰り上がり)。
その感動の舞台となった北京国家体育場、通称「鳥の巣」。まるで枝で作られた鳥の巣のような独特の外観は強烈なインパクトを残します。手掛けたのは、イギリスの「テートモダン」、東京の「プラダ青山店」などで知られるスイスの建築家ユニット、ヘルツォーク&ド・ムーロン。建築素材に加工を施し、従来の素材のイメージを覆すような自由な表現方法で高い評価を得ている彼らは、約4200トンもの鋼鉄を複雑に絡ませた斬新なデザインでコンペを勝ち抜きました。このデザインを作るにあたり参考にしたのは、中国伝統の美術品。現代美術家のアイ・ウェイウェイを芸術顧問に迎え、中国伝統の透かし彫りや、陶磁器などを表現しています。また、約8万人を収容できる観客席は、中国で縁起のよい色とされる赤を基調にしており、夜にはライトアップされた美しい姿を見せてくれます。
金属生命体オートボットとディセプティコンが地球で激しいバトルを繰り広げるマイケル・ベイ監督のSF超大作『トランスフォーマー』。シリーズの4作目『トランスフォーマー/ロストエイジ』では、人造トランスフォーマーの量産をたくらむKSIが中国の製造工場へ向かう途中に、“鳥の巣”の外観が映し出されます。幸い、この鳥の巣はトランスフォーマーに壊されなかったものの、シリーズでは各都市の有名建築が見るも無残な姿に。その見事なまでの壊れっぷりにもご注目ください。
共に戦うか、滅びるか。
■Introductionマイケル・ベイ監督×スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるSFアクション『トランスフォーマー』のシリーズ第4作。人類の存亡を懸け、メガトロンとセンチネル・プライムの野望を打ち砕いたシカゴでの戦いから4年後の姿を描く。ケイド役のマーク・ウォールバーグ、テッサ役の新星ニコラ・ペルツら、キャストは前作から一新。渡辺謙が、オリジナル字幕版にてオートボットのトランスフォーマー、ドリフトの声を担当している。
■Story発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)はある日、偶然、安価で仕入れた古いトラックが正義のトランスフォーマー「オプティマスプライム」であることを知る。だが、すべてのトランスフォーマーは人類の敵と見なされ、オプティマスは米政府から激しい攻撃を受ける。さらに、宇宙最強の戦士ロックダウンが巨大な宇宙船と共に襲来。オプティマスとケイドの一人娘テッサ(ニコラ・ペルツ)が連れ去られてしまう…。