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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

トランスフォーマー/ロストエイジ
  • スパイダーマン™
  • 『スパイダーマン™』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • ■価格:Blu-ray ¥2,381+税
  • 監督:サム・ライミ
  • 出演:トビー・マグワイア ウィレム・デフォー
    キルスティン・ダンスト ジェームズ・フランコ 他
 

フラットアイアンビル(アメリカ〜ニューヨーク)

三角形の形が特徴。ニューヨークを代表する歴史あるビル


北京国家体育場(中国〜北京)

(C)diego

ニューヨークの五番街とブロードウェイが交差する場所に立つ、フラットアイアンビル。V字型の土地に合わせた三角形のユニークな建物は、ニューヨークを代表する建築の一つとして親しまれています。シカゴ万博(1893年開催)の総指揮や、ワシントンD.C.のユニオン駅の設計などを手掛けた建築家ダニエル・バーナムの手により1902年に完成した歴史あるビルで、1989年にはアメリカ合衆国国定歴史建造物に登録されています。当初は建設会社の名を取ってフラービルと呼ばれていましたが、ビルの形が昔のアイロンに似ていることから、やがてフラットアイアンビルの名が定着しました。

高さ87メートル、22階建て。完成当時ニューヨークで1、2を争う高さを誇ったこのビルはユニークな形もさることながら、外観の美しさも見どころです。鉄骨フレームに石灰岩とテラコッタを組み合わせたボザール様式の建物の外壁は、最上部・最下部・中間部分と3つに分かれており、古代ギリシャの柱を参考にしたという花々やメドゥーサなどの意匠を凝らした彫刻が幻想的な雰囲気を醸し出しています。

トビー・マグワイア主演の『スパイダーマン』では、主人公のスパイダーマンことピーターがスパイダーマンの写真を売り込む出版社のビルとして使われました。オフィスビルなので内部の見学はできませんが、劇中では、建物内部も映し出されるので、わずか1.8メートルしかない三角形の頂点部分がどのようになっているか、雰囲気を味わってみてください。

今世紀最大のヒーロー、ここに誕生。“大いなる力には、大いなる責任が伴う。”

■Introduction

マーベル・コミックから出版されているアメリカンコミック「スパイダーマン」に登場するスーパーヒーローを主人公に描く物語。シリーズ第1作となる本作で監督を務めたのは、『死霊のはらわた』のサム・ライミ。主人公のピーター・ベンジャミン・パーカー/スパイダーマンを、『サイダーハウス・ルールズ』で注目を浴びたトビー・マグワイアが演じる。その他、ウィレム・デフォーやキルスティン・ダンストなど実力派俳優陣が共演。

■Story

幼くして両親を失ったピーター(トビー・マグワイア)は、大学進学と同級生のメリー・ジェーン(キルスティン・ダンスト)への恋に悩む、普通の高校3年生。だがある日、偶然、遺伝子を組み替えた特殊なクモにかまれたことから、超人的な能力を身に付ける。愛する者たちを守るために、ヒーローとなる宿命を背負ったピーター=スパイダーマンの戦いが今、始まる。

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焼肉ドラゴン
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  • 監督・脚本:ナンシー・マイヤーズ
  • 出演:ロバート・デ・ニーロ アン・ハサウェイ
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(C) 2015 Warner Bros Entertainment Inc. All Rights Reserved.

現役世代×リタイア世代で生まれる化学反応

『恋愛適齢期』や『ホリデイ』のナンシー・マイヤーズ監督が、アン・ハサウェイと名優ロバート・デ・ニーロを迎えて送るのは、ファッションサイトのCEOとして活躍する女性ジュールズと、40歳年上の男性アシスタント・ベンとの友情物語です。まるで、アン・ハサウェイが演じた『プラダを着た悪魔』の主人公の“その後”のような、登場人物たちの華やかなファッションやお仕事風景も見どころですが、もう一つ見逃せないのが素敵なインテリアです。「インテリアには登場人物の内面が反映される。だから私の映画ではセットも重要な物語の一つ」という監督。本作では、今“最もクールな街”といわれるブルックリンを舞台に、2つの家が登場します。

緑豊かな環境の中にあるブラウンストーン張りのジュールズの家は、モダン、ヴィンテージ、エレガントをうまくミックスさせつつ、幾何学模様のクッションやラグなどでアクセントを出した軽やかなスタイル。壁に飾られた娘ペイジのカラフルな絵が家をいっそう明るく引き立てています。一方、「クラシックは不滅だ」というベンの家は、スーツをびしっと着こなす彼らしく、クローゼットにネクタイやシャツが整然と並ぶ重厚なスタイル。40年連れ添った妻を亡くし、独り暮らしとなった今でも、ベッドには妻が整えていた装飾用のクッションを置くなど、画面からは彼のこれまでの人生が垣間見えます。

外から家を眺めながら、ベンに「この家が好き。幸せの象徴よ」としみじみ語るジュールズですが、実は変化のスピードに対応しきれずキャパオーバー気味。働き盛りの世代は仕事と家庭のバランスをどう取っていくのか、また、現役を引退した世代はその後の人生をどう過ごすのか。ジェネレーションギャップから生まれる化学反応をどうぞお楽しみください。

すべてを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。
そこにやってきたのは、70歳の新人<インターン>だった―。
■Introduction

ファッションサイトのCEOとして活躍する女性が、70歳の新人男性アシスタントとの交流を通して成長していく姿を描いたハートフルドラマ。『プラダを着た悪魔』のアン・ハサウェイと、名優ロバート・デ・ニーロが共演を果たす。監督・脚本を務めるのは『ホリデイ』『恋愛適齢期』のナンシー・マイヤーズ。『セックス・アンド・サ・シティ2』の衣装スタッフが手掛けたヒロインのファッションも見どころ。

■Story

舞台はニューヨーク。華やかなファッション業界に身を置き、プライベートも充実しているジュールス(アン・ハサウェイ)。そんな彼女の部下に会社の福祉事業として、シニア・インターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)が雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールスだったが、やがて彼の心のこもった仕事ぶりと的確な助言を頼りにするようになる。そんな時、ジュールスは仕事とプライベートの両方で思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られる─。

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