TWAフライトセンター(アメリカ〜ニューヨーク)
ミッドセンチュリーを代表する建築家サーリネンの幻のターミナル

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ジョン・F・ケネディが大統領に就任した翌年の1962年、アイドルワイルド空港(現ジョン・F・ケネディ国際空港)に建設されたトランス・ワールド航空のTWAフライトセンターは、建築家でありプロダクト・デザイナーでもあるエーロ・サーリネンの代表作といわれています。翼を広げたような伸びやかな外観と曲線を多用した優美な内装は、当時の人々の、空の旅への憧れやロマンを象徴する建物でした。
新たなジェット時代のアイコンだったこのターミナルですが、トランス・ワールド航空の経営破綻に伴い2001年に閉鎖。以降、日の目を見ることはありませんでしたが、1994年にニューヨーク市の歴史建造物に指定され、2005年には合衆国およびニューヨーク州の史跡として登録されるなど、建築物としては高い評価を得ています。サンドラ・ブロック、アン・ハサウェイらの豪華共演で話題となった本作のほか、スティーヴン・スピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』にも登場。近未来感たっぷりのブリッジを抜けると、コンクリート・シェル構造を用いた、流れるような曲面と大きな円天井の開放的な空間が広がっています。また、サーリネンのもう一つの代表作でもあるチューリップチェアや、サーリネンが作り出した通称“チリペッパー・レッド”を配した待合ロビーのじゅうたんや造り付けのソファに加え、離発着を告げる反転フラップ式案内表示機など、細部に至るまでこだわりが満載。ミッドセンチュリーをけん引した、モダンで洗練された空間となっています。
これまでは映画などでしか見ることがかなわなかった幻のターミナルでしたが、今年5月には「TWAホテル」としてリニューアル・オープン。当時の雰囲気を残しつつも、新しくレトロ・モダンな空間として生まれ変わりました。ニューヨークを訪れた際は、サーリネンの幻の傑作をぜひ間近でご覧ください。
ターゲットも、ダマしも、史上最強
目撃者は、全世界。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットらオールスターキャストが集結した大ヒット作『オーシャンズ』シリーズを、女性キャストで一新したクライムアクション。前作までの主人公ダニー・オーシャンに代わり、本作の主人公である妹デビー・オーシャンを演じるのは、『ゼロ・グラビティ』のサンドラ・ブロック。その他、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイ、そして歌手のリアーナら豪華女優陣が出演する。これまで『オーシャンズ』シリーズの監督だったスティーブン・ソダーバーグはプロデュースを務め、本作では、『ハンガー・ゲーム』のゲイリー・ロスが監督を務める。
■Story伝説の犯罪集団“オーシャンズ”を率いたダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャン(サンドラ・ブロック)が、5年の刑期を終え仮出所を果たす。出所して早々、右腕であるルー・ミラー(ケイト・ブランシェット)と共に犯罪のプロフェッショナルを集め、新たな“オーシャンズ”を結成する。彼女たちのターゲットは、世界最大のファッションショー「メットガラ」でハリウッド女優ダフネ・クルーガー(アン・ハサウェイ)が身に着ける1億5000万ドルの宝石。トップレベルのセキュリティーを前に、前代未聞の犯罪計画が幕を開ける―。