
天才建築家クリストファー・レンが手がけた英国バロック建築の傑作

ロンドンの金融街シティにあるセント・ポール大聖堂は、英国国教会の主教座聖堂であり、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が結婚式を挙げた場所としても知られています。その地下には、ネルソン提督やチャーチル首相ら多くのイギリスの英雄たちが眠り、まさに国を象徴する建物のひとつとなっています。
1666年に起こったロンドン大火後、時の建築家クリストファー・レンが35年の歳月をかけて1710年に完成させたこの大聖堂は、大きなドームと2つの塔が特徴。重厚にして華麗なその姿はイギリスを代表するバロック建築といわれていますが、英国国教会の強い要望であったバシリカ形式も取り入れられ、古代ローマ建築やゴシックなど様々な様式を融合させた天才建築家ならではの建造物といえるでしょう。
ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ世界第2位の教会建築のセント・ポール大聖堂は、高さ111.3m、全長157m。その規模は、訪れる人を圧倒させる力強さに満ちています。ちなみに111.3m(365フィート)という高さは1年の月日を表しており、天文学者でもあったレンのこだわりがこんなところにも見受けられます。
ガイ・リッチー監督が新たなホームズ像を見せてくれる『シャーロック・ホームズ』では、まるでモダンアートのようなドーム内側にある螺旋階段が見られます。内部の精巧なモザイク画や絵画を見ながら530段の階段を上りきると、そこにはロンドンを一望できる絶好のパノラマが広がっています。
アーサー・コナン・ドイル原作の『シャーロック・ホームズ』を映画化。新生『シャーロック・ホームズ』を、『スナッチ』のガイ・リッチー監督が、アクション・エンターテイメントとしてダイナミックかつ斬新に描く。伝説的な名探偵・ホームズに扮するのは、『アイアンマン』のロバート・ダウニーJr.。また、ホームズの長年の相棒であり、優秀な助手・ワトソン医師には、『ホリデイ』の演技派ジュード・ロウ。さらに、アメリカ人女性アイリーン・アドラー役を『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムズ、ホームズの宿敵ブラックウッドを、『ワールド・オブ・ライズ』のマーク・ストロングが演じている。
■Story極めて複雑な謎の奥に隠された真実を突き止めることで名声を築いたシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)。全幅の信頼を寄せる相棒ジョン・ワトソン医師(ジュード・ロウ)の助けを得ながら、この名高い“諮問探偵”はどんなタイプの犯罪者でも追いつめていくことにかけては他の追随を許さない。不穏な雰囲気が漂うロンドン。ある日、儀式を思わせる手口による残忍な殺人事件が連続して起こる。またひとりの女性が殺される寸前に、ホームズとワトソンが駆けつけて彼女を救い、犯人の正体がブラックウッド卿(マーク・ストロング)であることを暴く。しかし、ブラックウッド卿は自らの罪に対しまったく悔悟の念を見せず、死刑執行前に、死は自分にとって何の力ももたないとホームズに警告するのだった…。