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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

シャーロック・ホームズ
  • シャーロック・ホームズ
  • 『シャーロック・ホームズ ブルーレイ&DVDセット』
  • ■発売日:発売中
  • ■販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
  • ■価格:¥3,980(税込)
  • 監督:ガイ・リッチー
  • 出演:ロバート・ダウニーJr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムズ、マーク・ストロング 他

(C) 2009 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

サン・ピエトロ聖堂 <ヴァチカン市国>

天才建築家クリストファー・レンが手がけた英国バロック建築の傑作

セント・ポール大聖堂

ロンドンの金融街シティにあるセント・ポール大聖堂は、英国国教会の主教座聖堂であり、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が結婚式を挙げた場所としても知られています。その地下には、ネルソン提督やチャーチル首相ら多くのイギリスの英雄たちが眠り、まさに国を象徴する建物のひとつとなっています。

1666年に起こったロンドン大火後、時の建築家クリストファー・レンが35年の歳月をかけて1710年に完成させたこの大聖堂は、大きなドームと2つの塔が特徴。重厚にして華麗なその姿はイギリスを代表するバロック建築といわれていますが、英国国教会の強い要望であったバシリカ形式も取り入れられ、古代ローマ建築やゴシックなど様々な様式を融合させた天才建築家ならではの建造物といえるでしょう。

ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ世界第2位の教会建築のセント・ポール大聖堂は、高さ111.3m、全長157m。その規模は、訪れる人を圧倒させる力強さに満ちています。ちなみに111.3m(365フィート)という高さは1年の月日を表しており、天文学者でもあったレンのこだわりがこんなところにも見受けられます。

ガイ・リッチー監督が新たなホームズ像を見せてくれる『シャーロック・ホームズ』では、まるでモダンアートのようなドーム内側にある螺旋階段が見られます。内部の精巧なモザイク画や絵画を見ながら530段の階段を上りきると、そこにはロンドンを一望できる絶好のパノラマが広がっています。

『最強の頭脳。最強のコンビ。最強の事件。』 ■Introduction

アーサー・コナン・ドイル原作の『シャーロック・ホームズ』を映画化。新生『シャーロック・ホームズ』を、『スナッチ』のガイ・リッチー監督が、アクション・エンターテイメントとしてダイナミックかつ斬新に描く。伝説的な名探偵・ホームズに扮するのは、『アイアンマン』のロバート・ダウニーJr.。また、ホームズの長年の相棒であり、優秀な助手・ワトソン医師には、『ホリデイ』の演技派ジュード・ロウ。さらに、アメリカ人女性アイリーン・アドラー役を『きみに読む物語』のレイチェル・マクアダムズ、ホームズの宿敵ブラックウッドを、『ワールド・オブ・ライズ』のマーク・ストロングが演じている。

■Story

極めて複雑な謎の奥に隠された真実を突き止めることで名声を築いたシャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)。全幅の信頼を寄せる相棒ジョン・ワトソン医師(ジュード・ロウ)の助けを得ながら、この名高い“諮問探偵”はどんなタイプの犯罪者でも追いつめていくことにかけては他の追随を許さない。不穏な雰囲気が漂うロンドン。ある日、儀式を思わせる手口による残忍な殺人事件が連続して起こる。またひとりの女性が殺される寸前に、ホームズとワトソンが駆けつけて彼女を救い、犯人の正体がブラックウッド卿(マーク・ストロング)であることを暴く。しかし、ブラックウッド卿は自らの罪に対しまったく悔悟の念を見せず、死刑執行前に、死は自分にとって何の力ももたないとホームズに警告するのだった…。

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ジュリー&ジュリア
  • ジュリー&ジュリア
  • 『ジュリー&ジュリア』
  • ■発売日:発売中
  • ■販売元:(株)ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • ■価格:¥1,480(税込)
  • 監督:ノーラ・エフロン
  • 出演:メリル・ストリープ、エイミー・アダムス、スタンリー・トゥッチ、クリス・メッシーナ 他

(C) 2009 Columbia Pictures Industries, Inc. All Rights Reserved.

女性2人の生き方から見るキッチンの役割

メリル・ストリープが演じたジュリア・チャイルドという女性を知っている方は、きっとかなりの料理通。日本ではあまり知られていませんが、彼女は60年代にフランス料理をアメリカの食卓に広め「アメリカ料理の母」と呼ばれる人物です。そんなジュリアと、彼女に憧れ524のレシピを再現しブログに書くと決めたOL、ジュリー。違う時代を生きた女性2人は、料理を通してその人生を大きく変えていくことになります。

彼女たちの舞台となるキッチンは実に対照的。外交官の夫の赴任先であるパリで仏料理に目覚めたジュリアにとって、キッチンとは楽しみの場。ターコイズやクリームイエローといったフランスらしい繊細な色使いの空間に、ガス台とオーブン、シンクがコの字型に配置されたキッチンはとても明るい雰囲気です。壁一面には大量のソースパンと調理道具。「まるでティンパニ奏者だ」と夫が言うように、彼女は無駄のない動きでそれらを使いこなし家庭でできるフレンチを生み出していきました。

一方、ジュリーにとってキッチンとは、つまらない日常を変えるための戦いの場所。本人が「ボロい」とこぼすアパートのキッチンは、3人並んだら満員状態。ボウルを置く場所すらままならない狭い場所で、彼女はときに無力感に襲われながらもその先の“何か”を得るために果敢に挑戦を続けます。彼女たちの姿を見ていると、キッチンが食事を作る場所だけでなく、コミュニケーションや成長、憩いなど大切な役割を担うところだということを改めて教えてくれます。

『50年の時を越え、2つの人生がキッチンで出遭った。』 ■Introduction

アメリカの食卓にフランス料理の一大革命をもたらした、料理研究家ジュリア・チャイルドの人生を映画化した、感動のトゥルーストーリー。ジュリア・チャイルドに扮するのは、アカデミー賞に2度輝いたハリウッドを代表する演技派女優メリル・ストリープ。またジュリアに影響を受けるOL・ジュリー役を、『魔法にかけられて』のエイミー・アダムスが演じている。監督・脚本・製作を務めるのは、『ユー・ガット・メール』『めぐり逢えたら』など、恋や仕事に悩む女性たちの揺れる心を描き、全世界の女性の熱い共感を得てきたノーラ・エフロン。本作ではさらに先へ進み、実在の二人の女性の生き方を通して、幸せを見つけるための人生の料理方法を教えてくれる。

■Story

1949年、パリでフランス料理の虜となったアメリカ女性ジュリア(メリル・ストリープ)。彼女はフランス料理学校の名門ル・コルドン・ブルーで学んだ後、家庭で誰でも作れる524のレシピを本にまとめて出版する。本はベストセラーとなり、彼女はテレビの料理番組に出演するなど一躍人気者となった。それから50年後のニューヨーク。小説家になる夢に破れた29歳のOLジュリー(エイミー・アダムス)は、人生を変えるためにある無謀な計画を立てる。それは、365日かけてジュリアが書いた524のレシピに挑戦し、その過程を毎日ブログに綴ることだった…。

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