
バラ色の古代都市を象徴する謎に満ちた遺跡

ヨルダン中南部に位置する古代都市ペトラ。紀元前2世紀ごろ、遊牧民族ナバテア人が築いたこの都市は、アラビア半島とアジア、地中海を結ぶ絹や香辛料などの交易の拠点として発展しました。ギリシア語で「岩」を意味するとおり、ペトラは深い赤みを帯びた砂岩が生み出す美しさから「バラ色の都」とも呼ばれています。
高さ100メートルもの巨大な岩壁に挟まれた「シーク」というせまい回廊を1キロほど進んでいくと、突然視界が開け巨大な建造物「エル・カズネ」(王の宝物殿)が姿を現します。映画『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』では聖杯をめぐってインディ父子が最後の攻防を繰り広げましたが、その外観は思わず息をのむ迫力に満ちています。高さ43メートル、間口30メートルの2階構造で、コリント式の円柱やギリシアやエジプトの神話をモチーフにした細かい装飾が施された壁は、東西の文化が広く浸透していたことをうかがわせます。外観の壮大さに比べて、内部は大広間と2つの小部屋があるのみで、宝物殿と呼ばれているものの祭壇や霊廟、寺院に使用されたという諸説もあり、詳しいことはいまだ謎となっています。
106年にローマ帝国に占領されて以降、19世紀初めヨーロッパ人に発見されるまで長い間砂に埋もれていたペトラ。1985年にユネスコの世界遺産(文化遺産)へ登録され、また2007年には新・世界七不思議に選出されながらも解明されていないことが多く、その神秘的な佇まいは人々を惹きつけてやみません。
インディとナチスが再び熾烈な争奪戦を展開する!』 ■Introduction
『インディ・ジョーンズ レイダース 失われたアーク《聖櫃》』『インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説』に続く、スティーブン・スピルバーグ監督、ジョージ・ルーカス製作総指揮、ハリソン・フォード主演によるアクションアドベンチャー第3弾。磔にされたキリストの血を受けたとされる聖杯を巡ってインディが父と共に大冒険を繰り広げるアクション映画。インディの父親役を名優ショーン・コネリーが演じ、ハリソン・フォードと絶妙のコンビネーションを披露する。また、少年時代のインディを亡きリバー・フェニックスが演じているのも注目。脚本は『インナー・スペース』のジェフリー・ボーム、撮影はダグラス・スローカム。
■Story時代は1938年。インディ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)は冒険家、そして考古学教授として多忙な日々を過ごしていた。あるとき彼は、長らく音信不通だった父、ヘンリー・ジョーンズ(ショーン・コネリー)を探す旅に出かけることに。聖杯研究の第一人者として知られるヘンリーは、秘宝探しに燃えるナチスに誘拐されていたのだ。ベニスではネズミだらけの地下に閉じ込められ、ドイツ上空では複葉機に乗ってナチスの追撃をかわし、最強の戦車にも勇敢に立ち向かう。そしてミステリアスなパワーを秘めた聖杯を守るために、インディは決死の冒険に挑み、やがて聖杯が隠されている<太陽の神殿>に向かうのだが…。