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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

フォレスト・ガンプ 一期一会
  • フォレスト・ガンプ 一期一会
  • 『フォレスト・ガンプ 一期一会 (1枚組) [DVD]』
  • ■発売日:発売中
  • ■販売元:パラマウント ジャパン
  • ■価格:¥1,500(税込)
  • 監督:ロバート・ゼメキス
  • 出演:トム・ハンクス、ゲイリー・シニーズ、サリー・フィールド 他
 

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リンカーン記念館 <アメリカ〜ワシントンD.C.>

アメリカ国民の魂を震わす白亜の神殿

リンカーン記念館

(C)rabbit75_fot - Fotolia.com

アメリカの首都ワシントンD.C.の中心部にあるナショナルモール。その西端にあり国会議事堂を見据えるように佇んでいるのが、リンカーン記念館です。奴隷解放宣言をしたアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して1922年に造られたこの建物は、古代ギリシャのドーリス式の神殿をモチーフにしており、建物をぐるりと囲む36本の円柱はリンカーンが亡くなった当時のアメリカ州数を表しています。

内部に足を踏み入れると出迎えてくれるのは、椅子に腰掛けた5.8mの巨大な威厳たっぷりのリンカーン大統領像。「人民の人民による人民のための政治」というゲティスバーグでの名言が刻まれたこの記念館はこれまで様々な演説の舞台となってきましたが、中でも1963年8月28日にワシントン大行進で行われたマーティン・ルーサー・キングが人種差別撤廃を訴えた「I Have A Dream(私には夢がある)」というスピーチは、20世紀のアメリカを代表する名演説として広く知られています。

20世紀を彩った様々な事件とともに時代を駆け抜けた1人の男性のドラマ『フォレスト・ガンプ 一期一会』。この映画の中でもリンカーン記念館は演説の舞台として登場します。ベトナム戦争への反戦集会に集った大勢の群集を前に、成り行きで記念館前の壇上に上がることになったガンプ。さて、彼はいったいどんな名演説を聞かせてくれるのでしょうか。

『この名作に飾る言葉は要らない…』 ■Introduction

86年に発表された同名小説を、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』3部作や『ロジャー・ラビット』『永遠に美しく…』などのヒットメーカー、ロバート・ゼメキス監督で映画化。脚本は『心のままに』のエリック・ロス。主演は『フィラデルフィア』に続いて本作でオスカーを受賞したトム・ハンクス。母親役を『パンチライン』に次いでトム・ハンクスと2度目の共演となるサリー・フィールド、『二十日鼠と人間』のゲイリー・シニーズら実力派俳優が脇を固める。30年に及ぶ物語の背景として、年代によって移りゆく風俗・文化・流行が丹念に描き込まれている。

■Story

アラバマ州グリンボウで、フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)は、母(サリー・フィールド)の女手一つで育てられた。母親は息子のIQが人並みに至らないと告げられた時も、背骨が曲がっていることがわかった時も少しも動ぜずに普通の子供として育てた。ある日、同級生たちにいじめられたフォレストは猛然と駆け出し、どこまでも走り続けた。その駿足が買われ、数年後、フォレストはアメリカン・フットボールの選手として大学に入学。ついに全米代表選手に選ばれ、ケネディ大統領から激励される。5年後、彼はベトナム戦争に出征する。従順なフォレストは過酷な状況下でも言われるままに行軍するが、戦局は日々悪化していき…。

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スープ・オペラ
  • スープ・オペラ
  • 『スープ・オペラ 初回限定生産2枚組』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元・販売元:アミューズソフト
  • ■価格:¥4,935(税込)
  • 監督:瀧本智行
  • 出演:堺坂井真紀、西島隆弘(AAA)、加賀まりこ、藤竜也 他

(C) 2010「スープ・オペラ」製作委員会

スープが繋ぐ風変わりな友情の物語

古い味わいのある家、おいしいスープ、風変わりな人々とのゆるやかな繋がり。『スープ・オペラ』は日常の中で「こんなことがあったら素敵だな」という出来事を描いた大人のファンタジー映画です。

物語の舞台となるルイの家は、母代わりの叔母トバちゃんの洋裁店も兼ねた味わいのある古いお屋敷。2人で住むにはもったいない広さを誇るその家は、鳥のさえずりや虫の鳴き声が庭に心地よく響く都心とは思えない贅沢な空間です。そんな味わいのある家に導かれるようにやってきたのは、トニーと名乗る風変わりな絵描きのおじさんと、出版社でバイトをしている康介という若い男性。「猫を追いかけていたら、入っちゃった。いい庭ですねぇ」「僕、古い家って憧れなんですよ。いいなぁ…」 トバちゃんの突然の結婚宣言で、ひとり暮らしをすることになったのもつかの間、ルイはなぜか彼らと共同生活を送ることになるのです。

これまで何の接点もなかった3人ですが、彼らを結びつけたのがルイ特製の鶏がらスープ。「これさえあれば生きている」とトバちゃんお墨付きのそのスープは、安くて栄養満点。じっくりコトコト時間をかけて出来上がる澄み切ったスープは、みんなをたちまち笑顔にします。いろいろな材料がそれぞれの持ち味をいかして特上のスープをつくりあげるように、思いがけない出来事も受けとめてそれを楽しむルイのような感性があれば、私たちの人生もルイのスープのような極上の味になるかもしれません。

『恋しい人が、帰ってくる。』 ■Introduction

阿川佐和子の同名小説をベースに、一人暮らしをすることになった35歳の女性が、ひょんなことから二人の男と共同生活を始めることになるファンタジックな人間ドラマ。『犯人に告ぐ』や『イキガミ』など、骨太なドラマが特長の瀧本智行監督が本作では一転、温かくウイットに富んだ愛の物語を手掛けた。主演は『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』や『ノン子36歳(家事手伝い)』の坂井真紀が、たよりなげに見えながらも芯の強さを持つ女性を好演して新境地を見せている。西島隆弘、藤竜也、加賀まりこら豪華出演陣にも注目。

■Story

古びた一軒家に暮らす30代独身女性のルイ(坂井真紀)と叔母のトバちゃん(加賀まりこ)。トバちゃんは生まれてすぐに母親を亡くしたルイの母親代わり。今日も夕食の支度を始めると鶏がらスープのいい匂いが漂ってくる。だがある日、トバちゃんが還暦を前に恋に落ちて、突然家を出て行ってしまう。独りになったルイの前に現れたのは、見知らぬ中年男。田中十二夫(藤竜也)、トニーと名乗るその男は、勝手に庭でキャンバスを広げて絵を描いていた。ルイに追い返されても、数日後には再び現れた。その一方で、出版社勤務の親友に誘われ、人気作家、井上豪とのディナーに同席することになるルイ。そこで出会ったのが康介(西島隆弘)。康介に送られて帰宅したルイは、庭から出てきたトニーと出くわす…。

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