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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

ジュリエットからの手紙
  • ジュリエットからの手紙
  • 『ジュリエットからの手紙』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元・販売元:東宝
  • ■価格:¥3,990(税込)
  • 監督:ゲイリー・ウィニック
  • 出演:アマンダ・セイフライド、ガエル・ガルシア・ベルナル、クリストファー・イーガン、フランコ・ネロ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ 他
 

(C)2010 Summit Entertainment, LLC. All rights reserved.

ジュリエットの家<イタリア〜ヴェローナ>

永遠の愛を誓う恋人たちが集う愛の聖地

イタリア〜ヴェローナ

(C)andy88b - Fotolia.com

イタリア北部にある美しい歴史都市ヴェローナ。北ヨーロッパとローマを結ぶ要所として古くから栄えたこの都市では、夏の野外オペラで知られる古代ローマの円形闘技場“アレーナ”や、中世の城カステロ・ヴェキオなど風格ある建物をはじめ、街のいたるところで古代ローマ時代やルネッサンス時代など中世の面影を感じることができます。

ヴェローナ観光の一番の見所といえばシェイクスピアの名作『ロミオとジュリエット』のモデルとなったカプレティ家の邸宅「ジュリエットの家」。ツタの絡まる13世紀のレンガ造りの家の2階には、ロミオと愛を交わしたかの有名な大理石のバルコニーが。また、バルコニーを見上げる小さな中庭では右胸を触ると幸せになれるというジュリエット像が鎮座しています。

石壁に貼られているのは恋の悩みを綴った数多くの“ジュリエット・レター”。永遠の愛を貫いたジュリエット宛に届けられるこの“ジュリエット・レター”の数は、世界中から年間5000通、さらにこの映画が公開されてからは40000通以上にもおよび、その1通ずつに“ジュリエットの秘書”と呼ばれる女性たちが返事を書いているというから驚きです。“ジュリエットの秘書”は現在15人で、イタリア語をはじめ、英語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、日本語でも対応してくれるのだとか。このほか、同じ市内に「ロミオの家」や「ジュリエットの墓」もあり、多くの人々が永遠の愛を求めてこの地を訪れています。

『50年分の愛を抱えて、あなたに会いに来ました。』 ■Introduction

メガホンをとったのは『シャーロットのおくりもの』などのゲイリー・ウィニック監督。長い闘病の末に2011 年2 月に49 歳の若さで死去、本作が遺作となった。主演は、『マンマ・ミーア!』『赤ずきん』で世界中に名を広めたアマンダ・セイフライド。共演は、『ジュリア』のヴァネッサ・レッドグレイヴ、『ダイ・ハード2』のフランコ・ネロ、『バベル』『モーターサイクル・ダイアリーズ』のガエル・ガルシア・ベルナル。世界遺産のヴェローナから豊かな自然が広がるトスカーナまで、まぶしい太陽の光とオリーブとワインの香りに溢れた、誰もが憧れずにいられないイタリアの風景が物語を彩る。

■Story

「ロミオとジュリエット」の舞台、ヴェローナには、物語のモデルとなったジュリエットの生家があり、ジュリエット宛に恋の悩みを綴った手紙が、今なお世界中から届く。そして、1通ずつに“ジュリエットの秘書”と呼ばれる女性たちが返事を書いている--。ある日、クレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)のもとに1通の手紙が届く。それは50年前にクレアがジュリエットに送った恋の悩みへの返事だった。かつて、クレアはイタリアで出逢った男性と恋に落ちていたが、彼との愛を貫けず、その苦しい胸の内を“ジュリエット・レター”に綴っていたのだ。返事を書いた“ジュリエットの秘書”は、ソフィ(アマンダ・セイフライド)。クレアとソフィの初恋の人を捜す旅が始まった…。

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お買いもの中毒な私!
  • お買いもの中毒な私!
  • 『お買いもの中毒な私!』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
  • ■価格:¥1,500(税込)
  • 監督:P・J・ホーガン
  • 出演:アイラ・フィッシャー、ヒュー・ダンシー、クリステン・リッター、ジョーン・キューザック、ジョン・グッドマン 他

(C)Buena Vista Home Entertainment, Inc.

お気に入りばかりを集めたカラフル&キッチュな部屋

バレンシアガ、マーク ジェイコブス、アレキサンダー・マックイーン、クリスチャン ルブタン、エミリオ・プッチ……。「セックス・アンド・ザ・シティ」のスタイリスト、パトリシア・フィールドが手がけるNYのハイブランドと渋谷109のアイテムをミックスしたファッションが女性たちの目を楽しませる『お買い物中毒な私!』。主人公レベッカの家は、オリジナリティあふれるファッション同様とても個性的です。

親友のスーズと暮らす2LDKの部屋の扉を開けるとそこはあらゆる色にあふれた独特の世界。淡いグリーンに花柄模様があしらわれたリビングには、オレンジのソファや黄色のタイルのテーブルとカラフルなモザイクの椅子。コバルトグリーンに塗られたキッチンの棚には真っ赤な唐辛子のランプがぶらさがり、黄色のトースターや紫のポット、赤い鍋などレトロチックな小物が楽しげに飾られています。なんだか「これカワイイ!」と2人が興奮しているお買い物の風景が目に浮かぶよう。

一方レベッカの部屋は、ピンクを基調としたガーリーな雰囲気。戦利品の靴がズラリと並んだ7段のオープン棚やハンガーにつるされた数々の洋服は、セレクトショップとよんでも過言ではありません。しかしせっかくの戦利品も白いクローゼットに真空パックでぎゅうぎゅうに詰め込んでは台無し。そんなモノであふれたレベッカの部屋は、ある事件をきっかけに大改革を余儀なくされることに。自分にとって一番大事なモノとは何?そう問いかけた結果、彼女は何を手放し、何を得たのでしょうか。

『チャームポイントは物欲です!』 ■Introduction

ストレス解消のために買い物中毒になっている女性が、“幸せ”を捜し求めてポジティブな発想で“お買いもの中毒”を武器に人生の一発逆転を狙い奮闘する姿を描くロマンティック・コメディ。監督は『ベスト・フレンズ・ウェディング』『ミュリエルの結婚』のP・J・ホーガン。TVシリーズ『セックス・アンド・ザ・シティ』のスタイリスト、パトリシア・フィールドが衣装デザインを手掛けたことも話題となった。主演は『ラブ・ダイアリーズ』『スクービー・ドゥー』のアイラ・フィッシャー。共演は、『ブラックホーク・ダウン』『スリーピング・ディクショナリー』のヒュー・ダンシー、『恋する遺伝子』のクリステン・リッター。

■Story

ニューヨークに住む園芸誌の記者レベッカ・ブルームウッド(アイラ・フィッシャー)は、かなり重症な“お買いもの中毒”。ブランド・ショップや“セール”の文字を見ると、我を失ってお買い物に走り、カード会社から莫大な請求を迫られる毎日。そんなレベッカの夢は一流ファッション誌『アレット』の記者になること。ひょんなことから『アレット』と同じ出版社のマネー雑誌編集部に転職したレベッカは、イケメン上司のルーク(ヒュー・ダンシー)に見込まれる。そして、自らのお買い物経験による独自の視点で描いたコラムが大ブレイクするのだが…。

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