
摩天楼の足元にたたずむ歴史的名建築

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ニューヨークの五番街。高級ブランド店や話題のショップが軒を連ねる通りを抜けると2頭のライオンが鎮座する威厳ある建物、ニューヨーク公共図書館が見えてきます。ニューヨーク市に在住、または勤務している人ならば誰でも利用できるこの図書館は、本館分館を合わせると89施設から成り、蔵書数は460万冊、地図や記録写真、テープなどを合わせると5000万点以上にものぼるという、まさにアメリカの知的財産の宝庫といえる場所です。
どっしりとした柱が目を引く1911年築のボザール建築の建物の中へ入ると、そこは喧騒からかけ離れた静寂の世界。エントランス・ホール正面にある総大理石の階段を上がると、見えてくるのはキャリーが思わず見とれた天井画。さらに3階の閲覧室へ足を延ばせば、開館当時から変わらない重厚な空間に出会うことができます。光がふんだんに降り注ぐアーチ型の高い窓に天井画、使い込まれた机や釣り下がったライトなどは、図書館というよりむしろ美術館のよう。ライターであるキャリーが、歴史に名を残した偉人たちの愛や思想が詰まったこの場所を結婚式場に選んだのは実に彼女らしい選択といえるでしょう。実際、ここで結婚式を挙げることも可能なので(ただし、ウェディングプランナーなどプロを雇うことが条件)、キャリーのような特別な式を挙げたいという女性はもちろん、流行の最先端ニューヨークとは違う一面をのぞけるこの場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
メガホンをとったのは『シャーロットのおくりもの』などのゲイリー・ウィニック監督。長い闘病の末に2011 年2 NYを舞台に、全く新しい視点から、スキャンダラスに、コミカルに4人の主人公を通して女たちの本音を描き、一大ムーブメントを起こした大ヒットテレビシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画化作品。監督はTVシリーズからおなじみのマイケル・パトリック・キング。出演は、『噂のモーガン夫妻』『ニューイヤーズ・イヴ』のサラ・ジェシカ・パーカー、『ゴーストライター』のキム・キャトラル、『シャークボーイ&マグマガール 3-D』のクリスティン・デイヴィス、『イングリッシュマン・イン・ニューヨーク』のシンシア・ニクソン。パトリシア・フィールドがスタイリングする、300着の衣装を着こなす女優たちのファッションも見逃せない。
■Storyキラキラと輝く街マンハッタン・NYで、欲しかった愛<LOVE>と肩書き<LAVEL>を手に入れた4人のニューヨーカーたち。10年間付き合ったり別れたりを繰り返した青年実業家ミスター・ビッグ(クリス・ノース)と、遂に結婚する事になったライターのキャリー(サラ・ジェシカ・パーカー)。愛とセックスを両立できる年下の彼氏を見つけ、彼をスターにするためにLAへと移り住んだPR会社社長サマンサ(キム・キャトラル)。理想の結婚を果たし、優しい夫と可愛らしい養女を迎えて順風満帆の結婚生活を送っているシャーロット(クリスティン・デイヴィス)。そして、バーテンダーの夫との間に生まれた息子と、3人で幸せな家庭を築き上げていた弁護士のミランダ(シンシア・ニクソン)。4人それぞれが幸せを掴んだはずだった…。