令和6年度 1級土木施工管理技術検定
第一次検定 合格発表
令和6年8月15日(木)、令和6年度 1級土木施工管理技術検定「第一次検定 」 の合格発表がありました。概要は下記の通りです。
概要 | |
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受検者数 | 51,193人(前年32,931人) |
合格者数 | 22,705人(前年16,311人) |
合格率 | 44.4%(前年49.5%) |
合格基準 | 解答する必須問題40問、選択問題30問の合計70問につき、1問1点としてその 合計の得点が60%以上(42問以上正解)かつ施工管理法(応用能力)の15問の内その合計の得点が60%以上(9問以上正解) |
令和6年度は、受検者数51,193人(前年比+18,262人)、合格者数22,705人(前年比+6394人)、合格率は44.4%(前年-5.1%)となりました。
合格基準については「解答する必須問題40問、選択問題30問の合計70問につき、1問1点としてその 合計の得点が60%以上(42問以上正解)かつ施工管理法(応用能力)の15問の内その合計の得点が60%以上(9問以上正解)」となりました(合格基準の補正はなし)。
合格発表に見る試験の特徴
合格率は過去10年で最低
令和6年度 第一次検定の合格率は44.4%と、過去10年で最低となった令和5年度 第一次検定 合格率(49.5%)より、さらに低い合格率となりました。
過去10年において令和4年度までの第一次検定 合格率は、50%~60%台となっており、今年度、昨年度と合格率が大きく低下しています。
受検者数が大幅に増加
受検者数は、51,193人と前年32,931人より大幅に増加(前年比+18,262人)しました。
建設業における中長期的な担い手の確保・育成を図るため、建設業法に基づく技術検定(第一・二次検定)の受検資格の見直しが令和6年度より行われました。令和6年度以降の第一次検定は、19歳(年度末時点)以上の方が学歴及び実務経験を問わず、受検できるようになりました。
令和6年度の受検者数の増加は、受検資格の見直しにより、これまで受検資格がなかった層が受検可能となったことで、受検者数が増加したと考えられます。
合格者年齢にも大きな変化。20代が合格者の45%以上を占める
「年齢別合格者割合」において、20代が45.8%となり昨年の29.8%より16%上昇、25歳未満についても17%と昨年の6.5%より10.5%上昇し、合格者年齢も大きく変化しています。令和6年度からの受検資格緩和(19歳以上で受検可)により、若手が数多く受検し、合格していることが伺えます。
若いうちに資格試験の学習をスタートすることは、実務者であれば「ベテランとなり多忙となる前であれば、比較的学習時間を確保しやすい」、「学んだ知識が実務に活かせる」、学生であれば、「就活のアピールポイントになる」「学習時間が確保しやすい」などのメリットがあります。
女性合格者:過去最高だった令和5年度よりさらに増加
女性合格者の割合が過去最高だった令和5年度(9.5%)からさらに増加し、過去最高(12.8%)となりました。 2024年度も「女性活躍・男女共同参画の重点方針(女性版骨太の方針)」を国が公表するなど、女性の活躍を後押しする取り組みが進んでいます。 国だけでなく、業界団体や企業単位でも継続的な取り組みが行われていることもあり、女性活躍の機会が広がってきていることが今回の結果からも読み取れます。
令和6年度 第一次検定について
【出題数】101問(問題A:66問、問題B:35問)
【解答数】70問(解答はすべて四肢択一式)
令和6年度第一次検定は、土木施工管理に必要な工学基礎知識を確認する目的で、新たに工学基礎知識(土質工学2問、構造力学2問、水理学1問)が出題されました。工学基礎知識は、大学等の専門課程で履修する分野ですが、範囲が広く、過去にも出題されたことがなかったため、大半の受検生には難解な問題だったと考えられます。
また、問題Aの土木一般と専門土木では、土木工事の施工に関する原理原則の理解が求められ、単なる暗記では正誤を判断できない問題が出題されたことから、実務経験が浅い受検生には難しく感じられたと推察されます。
一方、問題Bは、共通工学・施工管理法、施工管理法(応用能力)とも、過去の出題内容を学習していれば対応できる問題が多く、十分な対策を講じていた受検生には得点しやすい内容でした。ただし、施工管理法(応用能力)に関しては、「15問中9問以上(60%以上)の得点」が合格基準となっているため、細心の注意を払って解答する必要がありました。
第一次検定の受検を検討されている方へ
これまで、1級土木施工管理技術検定の受検には、所定の実務経験年数が必要でした。
しかし、令和6年度から受検資格が緩和され、1級の第一次検定は実務経験年数に関係なく、年齢が19歳以上(受検年度末時点)であれば受検できるようになりました。一方で、試験内容には新たな変化があり、工学基礎知識を確認する問題が5問追加されたため、難度が上昇しました。この影響もあり、第一次検定の合格率は3年連続で低下する結果となっています。
今後の試験対策としては、これまでの出題範囲に加え、工学基礎知識への対応も十分に行うことが重要です。当学院では、最新の試験分析を基にしたカリキュラムと教材を提供しています。令和7年度以降の受検を検討している方は、ぜひ当学院の講座を活用し、早期合格をめざしていただきたいと思います。
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