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令和7年度 1級土木施工管理技術検定 第二次検定 総評

 

令和7年度 第二次検定では、令和6年度と同様に必須問題3問、選択問題8問の全11問が出題され、このうち7問を解答する形式で実施されました。出題範囲は例年通り「土工」「コンクリート」「品質管理」「安全管理」といった基本分野を中心にしつつ、施工現場での判断力や理解力を問う実務的な内容も出題されました。

 

必須問題では法令の知識がより重視され、選択問題では品質・安全・環境・情報化施工など、幅広い施工管理能力が問われました。全体として、過去問対策だけでなく、日頃の現場経験をもとにした理解や知識の整理が求められた試験でした。

<出題概要>

問題1~問題3【必須問題】

問題1(経験記述)

 

記述テーマは、「品質管理(設問1)」と「環境対策(設問2)」でした。品質管理は想定範囲内でしたが、環境対策が初めての出題となり、やや戸惑った受検生も多かったと考えられます。現場で技術的課題をどう把握し、どのように改善へつなげたかを具体的に記述できたかが評価の分かれ目になると考えられます。

問題2(関連法規)

 

労働安全衛生法令に基づく「機械等設置届」に関して出題されました。足場・型枠支保工・架設通路に関して、届け出の基準や図面の添付要件を正確に記述する必要があり、法令をしっかり理解していないと難しい内容だったと考えられます。

問題3(安全管理)

 

「墜落等の危険を防止するための措置」が出題されました。過去にも類似の内容が出題されており、作業床や手すりの設置など、安全設備の基本を理解していれば対応できる内容でした。

問題4〜問題7【選択問題(1)】

問題4(土工)

 

「軟弱地盤上の盛土施工に関する留意点」が出題されました。沈下管理や動態観測など、安定確保のための基本知識を問う内容でしたが、語句の選択について、やや判断を迷う部分もあったと考えられます。

問題5(品質管理)

 

「鉄筋の加工・組立に関する品質管理」が出題されました。BIM/CIMの活用やスペーサ配置、防錆処理など実務的な内容が中心でしたが、難易度は標準的でした。

問題6(安全管理)

 

「地下埋設物近接工事における安全対策」が出題されました。試掘や標示板の設置、管理者立会いなどの基本手順を理解していれば対応できる内容でした。

問題7(施工計画)

 

「施工計画作成時の留意事項」が出題されました。安全対策や関係機関との調整など、計画全体を見渡す力を確認する内容で、基本を押さえていれば得点しやすかったと考えられます。

問題8~問題11【選択問題(2)】

問題8(コンクリート)

 

「打継目の位置や処理に関する施工上の留意点」が出題されました。品質確保の基本であり、過去問をしっかり学習していれば十分対応できる内容でした。

問題9(品質管理)

 

「TS・GNSSを活用した盛土の締固め管理」について、施工段階ごとの実施事項が出題されました。情報化施工の最新知識を問う内容で、難度は高めでした。

問題10(安全管理)

 

「車両系建設機械による掘削・積込み作業中の災害防止対策」が出題されました。労働安全衛生規則に基づく内容で、法令知識を整理できていれば確実に得点できたと考えられます。

問題11(施工計画)

 

「プレキャストL型擁壁の施工手順」に関して出題されました。基礎・据付・埋戻しなどの一般的な工程を理解していれば解答できる、比較的平易な内容でした。

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