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令和5年度 1級土木施工管理技術検定 第二次検定 総評

 

出題数は、令和4年度と同様、全11問(必須問題が3問、選択問題が8問)で、このうち7問を解答する形式で実施されました。

問題2(必須問題)や問題4・9(選択問題)などは初出題であり、かつ難解な内容であったため、特に難しく感じられた受検生も多かったと考えられます。

その他の問題は、過去の出題項目を理解し、着実に対策を行っていれば十分に得点できる内容でした。

 

 

問題1~3【必須問題】

問題1(経験記述)

記述テーマは「品質管理」が出題されました。

受検生の多くは記述テーマを予想し、準備していたと考えられます。

比較的対応しやすいテーマであったと考えられます。

 

 

問題2(品質管理)

コンクリート構造物の調査及び検査に関して出題されました。

具体的に、反発度法(テストハンマー法)、電磁波レーダ法、自然電位法などは過去に出題された内容でしたが、これらに対応するためには過去問10年分以上を学習する必要がありました。

また、たたきによる方法は初出題であったため難度の高い問題だったといえます。

 

 

問題3(安全管理)

足場の組立て、解体又は変更の作業を行う際に、事業者が講じるべき措置が出題されました。

第一次検定でも頻繁に出題される内容のため、十分に学習していれば対応できた問題といえます。

 

 

 

 

問題4~問題7【選択問題(1)】

問題4( 土工 )

切土法面施工時の排水対策に関して出題されました。

過去問の関連事項まで知識を深めておけば解答できる問題もありましたが、初出題の内容も多かったため、やや難解だったといえます。

 

 

 

問題5(コンクリート):

コンクリートの運搬、打込み、締固めに関して出題されました。

設問は基本事項に関する設問だったため、正確な知識をもった受検生であれば、全問正解できた問題だったといえます。

 

 

問題6(安全管理)

型枠支保工において事業者が実施すべき措置が出題されました。

同じ内容が過去に複数回出題されており、解答できた受検生は多かったと考えられます。

 

 

問題7(建設副産物)

産業廃棄物管理票(マニフェスト)の交付等に関して出題されました。

空欄に当てはまる語句には初出題も含まれていましたが、第一次検定の受検対策で得た知識を使えば解答できた内容でした。

 

 

問題8~問題11【選択問題(2)】

問題8(コンクリート)

コンクリートの養生に関する施工上の留意点が出題されました。

養生は近年にも出題されており、寒中・暑中コンクリートに関する内容も含めると、高頻度で問われる項目です。

このことから多くの受検生が十分に学習してきたと考えられますが、適切な用語を用いて具体的に解答できているかどうかが正誤のポイントになると推測されます。

 

 

問題9( 土工 )

情報化施工(TS・GNSS)を用いた盛土の締固め管理について出題されました。

施工時の日常管理帳票として作成する4つの資料(①盛土材料の品質の記録・②まき出し厚の記録・③締固め回数分布図と走行軌跡図・④締固め層厚分布図)から2つ選び、作成時の留意事項を記述する問題でした。

情報化施工に関する知識や現場管理経験が求められる難度の高い問題でした。

 

 

問題10(安全管理)

車両系建設機械の災害防止のために事業者が実施すべき安全対策が出題されました。

過去の出題は穴埋め形式が続いていたものの、令和5年度は記述形式で出題されたため、法令に基づいた正確な内容で解答する力が問われました。

 

 

問題11(施工計画)

プレキャストボックスカルバートの施工手順が出題されました。

過去の出題内容とおおむね同じであったため、過去問の堅実な学習を行っていた受検生は正解できたと考えられます。

 

 

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