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- 御園 麻衣子さん
SPECIAL INTERVIEW
退路を断つ!

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
歴史的建造物の保存•活用の担い手に!
大学院では、国立西洋美術館の世界遺産登録に向けて、建築材料の観点から保存計画に資する実験、検証を行ってきました。そのような経験から、歴史的建造物の保存や改修に携わる仕事に就きたいと思うようになり、今に至ります。実際には歴史的建造物のみならず、既存コンクリート建築物の調査・診断、補修・改修と幅広く改修事業に関わり、今ある建物を活かしていくことの楽しみを味わっています。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
背中で語る母になる!
子供がつまらなそうに宿題をしている姿を見ていて、私も一緒に机に向かって勉強していたら少しはやる気になるかな?と思ったことがきっかけです。そして、せっかく今から学ぶのであれば小さいころに漠然と描いていた建築家なるという夢を叶えたい!と思い、1級建築士試験に臨むことを決意しました。また、夢を叶えることはもちろんのこと、もしも女手一つで子供達を育てていかなければならない環境となったとき、生き抜いていくための武器が必要だと思ったことも決断の後押しとなりました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
職場⇔総合資格学院⇔自宅
職住近接ならぬ学住近接のように、まずは自宅から通いやすいことが第一条件でした。休日に通学することを考慮し、通いやすいことが継続の鍵だと思い総合資格学院を選択しました。また、職場と自宅への帰路の途中にあることで、立ち寄りやすく、常に利用できる環境が保てることが決定打となりました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
失態からの奮起!
失敗談として今でも記憶に残っているのは、講義の初日の夜に製図グループの数名と息抜き(一杯!?いっぱい!?)に行ったところ、次の日の講義で全員ランクⅣと撃沈したことです。しかし、その大失態が奮起するポイントとなり、見事全員合格!合格したから笑い話になりますが、当時はかなり凹んで、真面目に反省しました(笑)
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
確保した時間の使途を明確に!
幾度も挑戦を重ねていくなかで、隙間時間をいかに活用するかはもちろんのこと、その時間をどう活用するかが重要であることを体感していました。そのため、講義当日、必ず次週講義までに確保できる時間を洗い出し、やるべきことを明確にしてスケジュールを立てるようにしていました。またエスキス、1/400、作図すべてにおいて設定時間を設けて、だらだらと長引かないように意識して取り組んだり、当日課題は必ず当日中に配布資料をまとめ、解答例を1/400で再現するようにしていました。そうすることで、当日課題で悩んだことをその日中に解消し、知識として蓄積できたことが結果的に強みになったと感じています。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
学院のご縁が繋いだ仕事!
学習内容ではないのですが、学院を通じた出会いが実務で実を結ぶこととなりました。社内で対応するには難しい案件を、学院で出会った仲間の力を借りることで受注に漕ぎつけ完工させることができました。最初は学院で出会った戦友でしたが、今では仕事仲間として信頼のおけるとても頼もしい存在となりました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
飴と鞭に感謝!
各人の強みと弱みを見つけ、それぞれにとって適切なタイミングで指導をしてくださるのがライブ講義の強みだと思います。課題文の読み解きから作図までの流れを見ながら、今の自分に何が足りないのかを早い段階で指導していただけるので、より正確な解答方法を取得できると感じました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
完璧トレースを繰り返すことで正しい手順を習得!
最初は目標時間内に終わることはほとんどなく、出口の見えない戦いに苦しんでいました。そこで講師の見本エスキスを毎課題トレースすることで、エスキスの進め方を習得し、スピードアップにつながったと感じています。トレースは、内容だけではなく、マス一つひとつの使い方、描いてある位置もすべて完璧にトレースすることを心がけていました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
完璧より完成を!
作図スピードが速いタイプではなかったため、作図内容の優先順位を意識するようにしていました。きっかけは、講義のなかで失格にならないための最低記載事項が描かれた図面を見せてもらったことです。自分のこだわりで時間をかけすぎていることに気が付き、まずは絶対に描かなければならない事項を押さえて完成させることを徹底しました。まずは失格しない図面を描き上げることで気持ちの余裕が生まれ、図面の描き足しがスムーズになり作図が楽になりました。
製図合格のポイント
退路を断つ!逃げ道を断ち、後悔しないようにやり切ることを常に意識する!角番を迎えたとき、家族にもこれ以上負担はかけられないと感じ、結果がどう転んでも受験は最後にしようと心に決めていました。最初は子供と一緒に勉強できればと思ってはじめた試験でしたが、気づいたら家族みんなで臨む試験となっていたように感じます。背中で語る母親になるためにも、また家族に恥じない自分であるためにも、最後までしっかりやり遂げようと思い、常にラストチャンスだと意識して取り組んだ結果が花咲いたのだと実感しています。
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グループミーティング
一つの課題に対し、100人トライしたら100通りの答えが導き出されるのが製図試験。だからこそ年齢性別を超えて、各人の悩んだこと、アピールポイントなどを共有し、意見交換ができることで広い視野を持ち続けることができたと実感しています。特に本試験において思い込みは最大の敵です。色々な解答の導き出し方を得ることで、自分自身の引き出しを増やし、はじめて目にする問題などにも対応できる力が養われたと思います。
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講師による添削
宿題では、自分では最終チェックも行い提出しているはずなのに、必ず赤入れが入って返却されます。悔しい気持ちと、次こそは絶対に!という思いが成長に繋がったと感じています。自分の弱点を毎度きちんと洗い出してくださる講師には、感謝しかありません。
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教務スタッフ
好調なときだけではなく、結果が思うように出ずに苦しいと感じているときに必ず声を掛けてくれるなど支えてくれました!些細な依頼事でも、いつも笑顔で俊敏に対応いただき大変助かりました。過年度受験のため、教務スタッフの皆さんと顔馴染みになっていたかもしれませんが、教務スタッフの応援の一言がとても温かくて嬉しかったなぁと今なお感謝しています。
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