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- 佐々木 大樹さん
SPECIAL INTERVIEW
講義・テキスト全てを丁寧に噛み砕いて消化し、自分の力にすること

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
自分で手を動かして、社会のためになるものを
幼少期から手を動かして工作をつくるのが好きでした。中学・高校と自分の進路を決める節目で、数学や物理などの理系科目が得意だったことと、小さいときの思い出が重なり、技術や知識を活かしたものづくりができる建築学科に進学し、設計を中心に様々なことを学びました。大学卒業後は設計だけでなく、様々な視点・立場から建築を学びたいと思い、ゼネコンの設計部に就職しました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
技術者として一人前の証を得て、お客様の前へ
新卒入社した会社の設計部で、先輩達が試験に挑戦している様子を目の当たりにし「自分も早く勉強しなければ」と受験を強く意識するようになりました。また、会社の仕事の流れで入社4−5年目になると実施設計物件の主担当となり、お客様の前に出る機会が多くなります。そのときに「1級建築士」の資格を持っているか否かでお客様や取引先の信頼度が全く違うと聞き、「相手に安心と思ってもらうために必ず取らなければ」と決心したことを覚えています。
学生のころと違い、仕事をしながら勉強ができるのか?という点は大きな不安でした。先輩達にアドバイスを聞き、教材や勉強のサポートが手厚く、共に競い合いながら勉強できる環境が整っている総合資格学院を選んで、自分のモチベーションを長期間、高く保ちたいと考えました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
教材・講義のレベルが高く、多くの仲間と切磋琢磨できる環境
建築士の試験では最短でも1年間予備校に通うことになるので、教室の雰囲気や教材など学ぶ環境が大切だと考え、いくつかの予備校に話を聞きに行きました。総合資格学院ではライブ講義で疑問点をすぐ講師に聞ける点に加え、講義ごとに行う小テストや模試の成績がすぐに見られるので、自分が全国でどの順位にいるのか・どの分野でミスが多いのかが分かりやすく、「もっと上の順位を狙いたい」「苦手を1つ残らず克服したい」というモチベーションを最後まで維持することができました。
ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか。
膨大な試験範囲や新規問題もカバーするカリキュラム
独学で試験勉強を行なっていた友人が苦労していたのは「広い試験範囲をどのように学習していくか?」という点でした。全体像が掴めていないまま学習をスタートすると、今やっていることが正しいのか、常に不安になり、手が動かず、大きなストレスになります。
総合資格学院では、年間通じての学習計画が詳細に組まれており、どの時期までにどの程度クリアしなければいけないのかが明確になっていたため、迷うことなくその日の課題に集中することができました。また、年々増えている新規の予想問題も模試や直前期の講座で豊富に取り扱っていただいたので、安心して本番を迎えることができました。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード
講義後の講師・仲間との雑談が心の支えに
学科・製図共に、講義が終わった後に講師や同じ教室の仲間と課題の感想や試験についての雑談を交わしていました。そこで、講師の方の実務エピソードを聞いたり、他の受講生がどうやって勉強しているかを知り、試験の取り組みに活かせたことが何度もありました。講師や仲間との教え合い・学び合いができたことに、今でも感謝しています。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
スキマ時間を有効活用・アプリや教材を使ってコンパクトに復習
移動時間やトイレ・入浴・寝る前などの小さなスキマ時間をどう使うかを予め決めておき、一問一答のアプリやトレイントレーニングのテキストを何周もして、知識を浸透させることを徹底していました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
技術的な知識が打合せで有利に
学科で学習する計画・環境・法規・構造・施工の5分野の知識は、建設業界で実務に携わる人にとって、必ず使う基礎的な知識だと思います。実務で意匠設計を行うなかで法規はもちろん、構造や施工の学習をしていたおかげで、社内の打合せで基礎的な知識を基に、自分のやりたい建物の方針を相手に伝えて会話を進めることができました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
講師との休み時間の雑談や実務エピソードが学ぶ意欲の向上に繋がった
総合資格学院の講師は1級建築士として実務を行なっている方々なので、ライブ講義を行うなかで、自分が実際の仕事で学科の知識をどう使ったか話していただけることが多々ありました。仕事をしながら勉強をしている身としては実務のエピソードを聞けることは大変興味深く、印象が根強く残るため、試験でも得意な分野として知識を消化できたことが良かったです。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
プラン手法・チェック項目を確立
実務で設計をやっていた自負もあり、設計製図1年目はエスキスや記述の内容について、感覚的に解いてしまうことがありました。そのため、本試験ではプラン構成のミスや記述の抜け漏れが目立ち、不合格になってしまいました。翌年は、姿勢を改めて、どんな課題が来ても確実にプランニングできる手法を色々な講師やテキストから学び、システマチックなやり方に変えたことから、各課題での復習や反省も行いやすくなり成績が安定するようになりました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
細かく手順や時間を設定して抜け・漏れを潰していく
1年目の不合格の経験から、作図でも確実性を重視し、フリーハンドから定規作図に変え、各段階ごとに何をどの順番に描くのか決め、一つずつ確実に描いていくことで、抜け漏れなどの小さな減点を防ぐことができました。家具や什器配置、植栽や補足文章など、どの順番でどのようにレイアウトするのか、日頃の練習から決めておき本試験でもそのルールに則って、迷うことなく図面を描き上げることができました。
製図合格のポイント
基本的な考え方を疎かにしない・常に本試験を想定して学習製図試験の課題は何問か解くと慣れてきて、なんとなくでもプランができてしまう側面がありますが、それだと出題者の用意したポイントに気づけず、減点になってしまいなかなかランクⅠを取ることができません。一見簡単そうに見えても丁寧に課題文を読み取り、条件を整理し、基本方針に基づいて解いていくことで、減点の少ないプランを描くことができたと思っています。また、本番では新規の課題文や記述問題が出てきたりと緊張のなかで、不測の事態に向き合う必要があります。常にそうした状況を想定して、余裕を持って、タイムマネジメントすることを日頃から心がけることで、焦りを少なくすることができました。
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交換採点実習
製図試験ではつい自分の主観に捉われて、課題文を読み取りプランをつくってしまいがちです。自分ではOKと思っていても他者の視点では減点になってしまうことを避けるため、積極的に交換採点で意見を交わして自分のプランを客観的に捉えられるようになったことが合格に繋がったと思っています。
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オリジナル製図課題+e講義(オンデマンド)
毎回の講義で取り組むオリジナル課題では、課題ごとに注意しなければいけないコンセプトが設定されており、その注意点を攻略するなかでプランニングの力を鍛えることができました。また、講義後に配信されるオンデマンド映像では課題の読み取りからプランニングまで細かく解説がされており、e講義を聞きながら資料に書き込みを入れることで、見逃しがちなミスを潰し、更に理解度を高めることができました。
オリジナル製図課題の詳細はこちら e講義の詳細はこちら -
教務スタッフ+講師による添削
これまでに大勢を指導した講師の視点から、毎回の講義ごとに図面の添削を受けることで、自分に欠けていた視点やミスを発見することができました。また、課題の内容や解き方について講師と講義後に議論することで、出題者の意図やミスが起こりやすいポイントについて学ぶことができました。
教務スタッフの詳細はこちら 講師による添削の詳細はこちら