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- 川田 祐人さん
SPECIAL INTERVIEW
試験勉強を「楽しめる」ようになるまで自分を向上させる!

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
ゲームが建築への興味のきっかけに
ゲームの世界の街並みや建物を自分でつくれたら面白いかもしれないという思いが、建築への興味のきっかけでした。大学では教授のおかげもあって住宅設計に魅かれ、将来は住宅設計を仕事にしたいと考えました。進学時とは建物のスケール感は変わりましたが、興味のあることを仕事にしたいという気持ちは一貫しています。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
自分の10年後を見据えると必須の資格
初めての人事異動でグループ会社に出向になったとき、自分の将来のことを真剣に考えました。当時は20代半ば。この先キャリアを積んで、10年後の30代半ばになったときに自分のやりたい仕事がしっかりとできる環境を手にするには、1級建築士の資格は必須だと考えて受験を決意しました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
学院の学習環境が合っていた
2級建築士受験の際にも総合資格学院に通っていました。ライブ講義など学院の学習環境は自分に合っているという実感があったため、1級建築士試験でもそのまま通うことにしました。
ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか
効率のよい学習に役立つオリジナル教材
学院の直前期教材や過去問以外のオリジナル問題、模擬試験は、本試験の傾向と似ていたため、本番での問われ方に対応できたと感じています。また、試験直前期の教材は、情報が整理されているため、復習の方針を立てやすかったです。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残ったエピソード
「量」から「質」へ
製図の上達には数をこなすことが大事だと考え、当初は作図枚数を多くすることを意識していましたが、同じミスを繰り返すなどミスに気づかない時期がありました。作図時間が安定して速くなった時点で、枚数ではなく内容などの密度に注力すべきだと反省し、設計課題やミスの分析に時間をかけるようにしました。そうした「量」から「質」への転換が合格につながったと感じています。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
コンディション管理が最優先
学習時間の確保ができても当日の気分や疲労度までコントロールができないため、自分がしっかりと集中できる学習環境をつくっていくことが重要だと考えました。時間はそこまで厳しく管理せず、やると決めたことを確実にやり切ることと、疲れをためないために適切な睡眠を取ることを意識して時間管理を行いました。学習しないと決めたら、すぐに寝てしまう日もありました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
共通言語を習得でき、周囲とのやりとりがスムーズに
上司とのやりとりや現場での会話で、それまで理解できなかった内容が理解できるようになりました。また、特殊物件対応の際、普段の業務では使わない商品や工法を採用するにあたって、社内で応用するとどうなるか、基礎的な知識を共通言語としてほかの社員に通訳ができたときには、自分の成長を実感しました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
講師の熱意と経験
講師の方は、学院のカリキュラムの意図やご自身の経験に基づく試験対策をわかりやすい内容に咀嚼して、受講生である私たちに伝えてくださいました。熱意とユーモアをあわせ持った方で、普段から声をかけていただき、こちらからの質問や雑談しやすい雰囲気を作ってくれました。大変感謝しています。
前期講座(実力養成講座)で、エスキス・作図・チェックなど、課題発表前に十分なトレーニングを行っていただきましたが、そのなかで成長したと実感されたことを教えてください。
課題数をこなすことで手ごたえを実感
講座では「一定量作図すると作図のコツがわかってくる」と聞いていました。実際、3月から講座に通い、6月あたりで作図の手応えが明らかに変わったことを覚えています。ちょうどそのころが学院の指導する一定量の図面を描いたころでした。まずは課題数をこなし、製図に慣れることが大切だと実感しました。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
問題の意図を正しく読み取り、ミスを回避
特に苦労したのはエスキスです。条件の見落としに途中で気付くなど、初歩的なミスや出戻り作業が多く、時間を取られていました。改善するために心がけたのは、プランニングの前段階の読み取りや、条件をまとめることにしっかりと時間をかけることです。その方が結果としてプランニングに入ったときのミスが少なくなりました。大事なことは、問題の意図を正確に読み取ることだと思います。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
手を止めないためにどうするか
作図に時間がかかっていたとき、作図そのものが遅いわけではなく、次の動作を考えたりして手が止まってしまうことが一番の原因だと気づきました。対策として、まずは作図ルーティンを身に付けるため、とにかく枚数をこなしました。また、作図要求を描き終えたあと、さらに密度を上げるための補足の描き込みで手が止まることが多々ありました。当初は外構などの描き込みに目が行きがちでしたが、作図要求を満たしていることをアピールする描き込みの工夫に時間を割くことを優先してからは、何を補足で描けばいいかも迷わなくなりました。
製図合格のポイント
緊張感ある状況を楽しめるまで自分を追い込むクラスで顔を合わせる受講生たちとは、同じ試験に挑戦する仲間意識がある一方で、絶対に合格したい事情を持つ者同士のイス取りゲームの対戦相手であるということが自分自身のモチベーションになっていました。講義は毎週緊張感がありながらも、どんな課題で自分たちが試されるのか、楽しみでもありました。苦労も多い試験勉強を楽しめるようになるまで、自分自身を追い込んだことがよかったと感じています。