合格体験記
一級建築士 芝尾 宝さん

SPECIAL INTERVIEW

暗記ではなく理解が重要/費やした時間がすべて

芝尾 宝さん (23) 令和6年度 1級建築士合格

学歴:
大学

勤務先:
建設会社(意匠設計)

教室:
梅田校

受講講座

受験回数:
学科1回/設計製図2回

私の受験ストーリー

現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ

地図・街に残る仕事をしたい

小さいころからモノをつくることが好きでした。祖父母の住宅建て替えの際に設計図を見て、建築物が二次元の図面から建てられることに衝撃を受け、設計をしたいと思いました。それから建築学以外に興味を示すことなく、大学受験も建築学以外は受けないほどでした。そのなかでも「非住宅の大規模建築の設計をし、地図に残る仕事をしたい」と思い現在の会社に就職しました。

1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法

1級建築士になることは幼少期からの夢の一つ

設計職に就く人間として1級建築士は必要不可欠という認識があり、受験の決断といったものはなく、私自身のなかでは自然な流れでした。勉強時間の確保は毎日の積み重ねと考えているため、まずは毎日机に向かうことからはじめました。そういった毎日の積み重ねが、最終的には1番信頼できるので怠ることはありませんでした。後は周りに「自分は受かる」と言い、長い時間をかけて自分自身を洗脳していました。

独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由

映像講義は自分に合っていない

私自身が映像講義には向いていないと感じていたため、総合資格学院を選択しました。ライセンスアドバイザーに「当学院でなくても自分に合ったほうを選べば良い」と言われ、他社営業との違いを感じたことも学院を選んだ理由の一つです。学院の勉強スタイルはポイントを絞るというよりは、出題範囲の網羅だったため、努力次第で完璧に近い状態で試験に臨めると感じたのもあります。

ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか。

費用対効果と効率性

独学者とは異なり、今やるべきことがはっきりしているため、大学卒業と同時に勉強に本腰を入れたとしても間に合いました。また、毎週日曜日に講義があり、それぞれの履修項目にリミットがあるため、やらざるを得ない状況に身を置けるということも大きな違いかと考えます。

合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残るエピソード

模試の結果は気にしない

大学卒業と同時に勉強を始めていたので模試の点数は良いとは言えないものでした。しかし、模試が良かったからといって試験に合格するわけではないので、あまり気にしていませんでした。模試の問を一つずつ潰していくことに注力しました。学院としてはランキングで順位を示してくれますが、自分自身にしっかりとした軸があれば模試の点数は気にする必要はなく、模試後にどうするかが肝だと思います。

勉強時間のつくり方について、苦労した・工夫した点をお教えください。

日々の積み重ね

勉強時間の確保のために行ったことは「毎日机に向かう」ことでした。長時間の勉強は気が重くなりますが、小時間の積み重ねで同じだけの勉強をすれば、勉強の効率も密度も上がると考え、日々の積み重ねを重視しました。毎日少しずつで良いため、まとまった勉強時間の確保も必要ありませんでした。そんな日々の積み重ねが最終的な自信にもつながっていたように感じます。

当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード

法令集の使い方

実務設計の際に、法令集の内容を理解したうえで使用できるようになり、また、引きたい法令のページへとすんなりとアクセスすることができ、業務の効率化と図面の正確性に活きています。

当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと

臨機応変な講義

大学では細かく習わない設備のメカニズムを講師が図示して解説してくれたこと、またその解説の反応を受けている受講生の顔を見ながら、反応が薄いところはさらに補足説明を付け加えてくれたことが印象に残っています。このような講義を行ってもらえたことで理解が深まりましたし、この臨機応変こそが映像講義との大きな違いだったと感じています。

設計製図攻略法

前期講座(実力養成講座)で、エスキス・作図・チェックなど、課題発表前に十分なトレーニングを行っていただきましたが、そのなかで成長したと実感されたことを教えてください。

構造・設備の理解

昨年度は時間に追われ曖昧な理解だった構造や設備について、暗記ではなく理解する時間を確保できたことが大きかったと思います。設備や構造を理解することでアウトプットが正確になり、記述も自信を持って書くことができるようになったと感じています。学科と同様に暗記では合格できない試験なのだと改めて思い知らされた記憶があります。

エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと

エスキスが肝

課題文から条件整理にスパン割といったエスキス左半分で試験の7~8割は決定すると考えています。私はなかなかスパン割がうまくいかず、滅茶苦茶なプランニングになることも少なくありませんでした。講師からこれまで教えた外的要因や様々な要素を見直すようにアドバイスされ、今までの学院課題からスパン割を分析して、可能な限り楽なプランニングとなるようにすることで時間短縮につながりました。

作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと

チェックを省略しないこと

図面の完成を最優先し、チェックが疎かになっていると必ずと言ってよいほど法令違反などの間違いを犯していました。図面を完成させることはもちろんのことですが、完成させたうえで十分なチェック時間を確保することが絶対に必要です。そのためにも、作図数をこなして作図時間を可能な限り短縮するのがよいかと思います。

製図合格のポイント

法令の十分な理解

今年度の設計製図試験では、引掛けともとれる内容が至る所に散りばめられていた印象を受けました。ゆえに法令の十分な理解が足りず、一発で不合格の結果となった方々もいらっしゃったのではないのでしょうか。そこで迷いなく法令関係を整理できたことが合格の大きな要因であったと考えています。

メッセージ

合格後の心境や、周りの変化、今後の目標や抱負

1級建築士として責任を持って仕事に向き合いたいと感じています。1級建築士試験合格レベルの知識に留まらず、さらに向上をできるよう日々の業務に取り組んでいきたいと考えております。次に取得をめざしているのは宅地建物取引士を考えています。大学生のときに一度落ちてしまったので、そのリベンジを果たしたいです。

資格取得をめざす方へアドバイス

計画、施工科目は暗記になると思いますが、設備、法規、構造に関しては暗記ではなく、理解したうえで試験に臨まなければ厳しい戦いになると感じました。特に法規は慣れも含めて、時間をかけて勉強する必要があると思います。問題数や勉強の時間より、内容の理解に努めるのが学科試験合格への最短ルートではないでしょうか。設計製図試験に関して、一回目は学科合格から製図試験まであまりに時間が少なすぎるため、受かればラッキーくらいの心持ちで良いのではないかと思います。法令や設備等の内容を理解したうえでアウトプットできるかの試験なので、それらを遵守していれば設計者としてのプランの良し悪しは後回しでも受かると思います。ときには設計者としての拘りを捨ててアウトプットすることも大切だと感じます(あくまで試験に受かるための行動として)。

総合資格で良かったところ

  • 記述用教材

    記述はいろんなパターンがありますが、問われ方とその答え方の根拠が記載されていたので、理解が進みました。

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  • 構造用教材

    構造は苦手意識を持っていたため、この教材をみて理解を深めつつ、どうしても理解できないところは教材を暗記するようにしていました。

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  • 設備用教材

    設備は大学で詳しくは習わず、意匠設計ではあまり関わらない内容も含まれているため、この教材で理解できるように努めました。

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