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SPECIAL INTERVIEW
資格をとりきる原動力をどこにもつか

横木 達雄さん (34) 令和6年度 1級建築士合格
- 学歴:
- 大学院
- 勤務先:
- 設計事務所(意匠設計)
- 教室:
- 札幌校
計画:16点 環境/設備:18点 法規:26点 構造:26点 施工:20点
受講講座
- 受験回数:
- 学科3回/設計製図1回
現在の仕事の道に進もうと思ったきっかけ
小さいころからの目標と担任の先生からの勧め
小さいころから自分の空間を考えたりつくったりすることが好きでした。高校1年生のときに担任の先生から建築士になることを勧められたことがきっかけで、設計に興味をもちはじめました。そこから意匠・設備・構造と多岐にわたることを知りましたが、小さいころからの「空間をつくりたい」という夢から意匠設計の道へ進みました。
1級建築士試験の受験を決断した理由・きっかけ、また受験を決める際に不安だったこととその克服法
先延ばしはやめた
意匠設計事務所に勤めた私は日々多忙を極め、仕事や金銭的な理由から受験を先送りにしていました。今となれば自分を納得させるための言い訳だったのかもしれません。一通りの業務を理解できるようになって心身ともに余裕が出てきたときに、「長年の夢である独立をめざして1級建築士資格を取得しよう」と受験を決意しました。
独学または、他の学校利用ではなく「総合資格学院」に決めた理由
カリキュラムと相談できる環境
仕事をしながらで限られた時間の学習には精緻な学習計画が必要と感じ、総合資格学院のライセンスアドバイザーに相談しました。「子供がいるので講義にどうしても参加できない日があること」が心配でしたが、「休んだ分をどのようにフォローするか」など、困ったときに相談できる環境が学院にはあると感じ、学院の通学を決めました。
ご自身と独学者を比べてみて、一番大きな違いは何でしたか
学習計画や目標が明確
独学だと自分で学習計画や目標を立てたり、自己管理が大変だと思います。私は総合資格学院の学習計画と、日々更新される目標をめざして学ぶことができ、「仕事をしながらでも効率的に勉強できたこと」が大きな差だと思います。
合格したからこそ言える失敗談や反省点、受験期間中の印象に残ったエピソード
普段の精神状態を維持
試験日が近づくにつれて緊張や雑念からか、普段理解していた“はず”のことで悩んで不安になり、点数を落とすことがありました。そんなときこそ自分を信じて、どんな精神状態でも普段通りにできるように意識しました。
勉強時間のつくり方について、苦労した点・工夫した点
自分を理解して計画する
自分が集中するために必要な「1日で要する宿題と復習の時間」を研究し、勉強時間を確保するための生活リズムを体得していきました。私は隙間時間など短時間では集中することができなかったので、「朝早く起きる」「夕飯と入浴を早く済ませる」など、時間を確保できるように生活リズムを調整しました。
当学院で学習した内容が、お仕事で活かせたエピソード
根拠がはっきりしていく
いままでなんとなくの認識だった根拠や基準が、「どこから来ているものなのか」「何が最低限なのか」など理解できるようになりました。おかげで工事の独特な部分もわかるようになり、社内・外での会話に役立ちました。
当学院指導の大きな特長である、講師によるライブ講義を受けて良かったこと
小さな疑問も自信へつなげることができる
対面講義のいいところは、小さな疑問もその場で確認できることです。また、他の受講生の質問が聞こえてきて、そこで交わされた質疑応答の内容が印象に残り、記憶の定着につながることもありました。
得意科目と苦手科目
得意科目
苦手科目
得意にできた理由、もしくは苦手科目の克服法
理由や根拠を大事にする
環境・設備は当初あまり得意ではありませんでしたが、成り立ちや「なぜそうなるのか」を理解することで、鮮明に答えを導くことができるようになりました。逆に計画は学習を進めるほど、作品や歴史を覚えるのが苦手だということに気づきました。そのため早い段階から自宅の壁や窓に作品の付箋を貼って、歴史ごとに分類したり、用途など特徴のある物事ごとにまとめたりなど、常に触れることを意識しました。
講義で一番役に立ったこと、助けになったこと
自信をつけ、苦手を確認するサイクル
講義では多くの問題に触れることができます。わかる問題、わからない問題を分類でき、わかる問題は自信がついていき、わからない問題は課題として見えてきます。自宅学習や次回講義では苦手を克服するというサイクルが自然と身についたことがよかったです。
学科合格のポイント
何が目標かを見失わない学習期間中に点数を取れないつらさや、不安や疲れなど実感しました。きっと独学だったらここで失速したと思いますが、講師や教務スタッフの支え、ほかの受講生の存在があることで、「最低限ここまでは終わらせるぞ!」と踏ん張ることができました。「将来の目標のために今年で合格する」という目標が活力でした。
エスキスや記述(プランニング)で苦労した点や克服法、講義で役に立ったこと
重要なポイントを絞る
エスキスで考えすぎてしまって時間が足りなくなることが多々あり、作図まで進めた案も解答例の通りになったことはありませんでした。そんななか、講師から「異なる案でもここを修正すれば合格ラインに行けそう」と重要なポイントを絞ったアドバイスをもらえたことで、自力の解答力に直結しました。
作図で苦労した点や克服方法、講義で役立ったこと
作図要求を整理する力
作図は「考えず描き続けることが大事」と常に講師の指導がありました。おかげで速く描くスキルを身につけることができましたが、そのあと浮き彫りになった弱点が「作図要求に正確に答える力」でした。作図要求は各課題で変わるので、読み取りの力をつけて冷静にチェックする練習ができたことが、今回の合否に大きく関係しました。
製図合格のポイント
引き出しを増やす学院の講座では過去問や予想問題など、たくさんの教材が用意されていて、解答例の引き出しを蓄えることができました。受講生同士の添削や講師のアドバイスをもとに、自分に合った方法を探すことで製図試験対策になりました。