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8月26日、新潟工科大学(新潟県柏崎市)にて、令和4年度に当学院で一級建築士試験にストレート合格した俳優の田中道子さんが、同校オープンキャンパスにおいて特別講演を行いました。

田中道子さん特別講演

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同講演は、2024年度(令和6年度)より同校入学者選抜において、入学金の一部免除や研究費補助が受けられる「総合型選抜」ならびに「学校推薦型選抜」の女子枠新設を記念し、「女子枠新設記念特別企画」として行われた同校オープンキャンパスのスペシャルプログラムです。
田中さんは現在、当学院のイメージキャラクターを務めており、当学院が同講演を協賛するなど、これまでの同校との関係性から今回、同講演が実現しました。

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左から田中さん、司会の魚住さん、同校大学院生の北澤さん。三者の個性が光る小気味良いやり取りが繰り広げられた。

田中さんは、司会の魚住咲恵さん、JIA全国学生卒業設計コンクール2022で金賞を受賞した同校大学院生の北澤李緒さんとともに登壇し、建築士資格取得への思いや感銘を受けた建築物についてなど、1時間にわたり講演しました。
会場となった講義室はオープンキャンパスに訪れた高校生、またその父兄、さらに同校学生で埋め尽くされ、後方では一部立ち見がでるほどの盛況ぶりでした。
そこで本ページではその講演会の内容を一部抜粋して紹介します。

建築士をめざした経緯

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ゲームが大好きで、そのデザインの仕事をやりたいという思いがあったんですが、どういうわけか勘違いをして建築系の学校を選んでしまって、大学の1、2年の頃は、学校の勉強に興味もあまり湧かず、講義についていけてなかったです。
それが3年生の頃に私の価値観を大きく変える出来事がありました。東日本大震災です。
テレビを通してですが、支援する人たちの姿を観て、何かあった時にすぐ駆けつけられる、人の役に立つスペシャリストになりたいと考えるようになりました。 生きていくうえで、衣食住は重要で、私が学んでいる建築はその大元じゃないかって、改めて気付いて、そこから建築にのめり込んで、一気に好きになっていきました。 そしていずれは一級建築士を取得して、建築関係のお仕事をしたいと思うようになっていました。

二級建築士を取得した理由

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二級建築士資格は、大学卒業後に受験資格が得られるので受けました。
一級建築士資格を取るための通過点として、また打算的になってしまいますが、自分の将来への保険もかねてです。
二級建築士の資格があったからこそ、思い切りがついて、芸能に挑戦する意欲が湧きましたね。
だけど建築が好きなので、建築の仕事も長くやるつもりでいますし、正直、私はまだまだ人生を考え中です。
資格は人生の土台になるし、その土台をしっかりすることで、自分にも自信がついて、さらに新しいことにチャレンジしやすくなると思います。

一級建築士試験への思い

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お仕事をしながら勉強もして、去年(令和4年)に一級建築士に合格しました。めちゃくちゃうれしかったです。
でも、いま試験対策期間のことを思い返しても、冷や汗が出てきます。一言でいうと地獄でした(笑)
総合資格学院に通って、万全のサポートがあったからこそ合格できたのだと思います。
実は、1年で取れなければあきらめるつもりでした。というのも、とてもじゃないけど睡眠時間も削られて、芸能の仕事でも覚えることがたくさんあって頭がパンクしそうな状態になっていたので、ここに建築士試験対策の知識を入れていくのは1年しか持たないと思ったわけです。
私の場合、定休日がないので、通学できない日が多々ありました。
そんな時は、講義の動画を見せてもらったり、教務の方からは学習状況の確認など、電話をたくさんいただきました。
総合資格学院の方々は、おしりを叩いてくれる、いい意味で、あきらめることを許してくれない存在でした。
社会人で難関国家資格を取るとなると大変であって、それくらい引っ張ってくれて、非常にありがたかったです。
また資格の学校は資格試験のプロなわけで、試験の情報を持っているので、素直に受け入れて、言われたことをとにかくやりました。
ここはすごく重要だと思います。

建築士受験を考えている学生へ

設計製図試験対策が特に辛かったですね。
製図は正解がないので雲を掴むような毎日でした。
学科試験が終わって、2カ月間で設計製図試験の準備しなくてはならないので、受験を考えているみなさんは「夜も眠れない」ってくらいの覚悟をしておいてください。
これを前もって知っていれば、実際に試験対策をするうえで、気持ちがだいぶ違うはずです(笑)
社会人をやりながら勉強って大変だし、そんなに努力することってそうないので、努力が報われた時は、自分のことをもっと好きになると思うし、自信を持っていろんなことがさらにできるようになると思います。

新潟工科大学の魅力について(北澤さんのコメント)

現在、修士2年なので、卒業のための論文に最注力しています。
新潟工科大は学校からの手厚いサポートもあるし、地域との関係性も非常によく、建築をはじめ、様々な学びに集中できる恵まれた環境だと思います。
また研究室の先生にもお世話になっていて、学生と先生との距離も近くて、知らなかったことをたくさん教えてもらえます。
本当にこの大学に入ってよかったと思っていますね。
将来はやっぱり建築をやりたいと思っていて、私も建築士を取りたいと考えています。
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また、講演では、田中さんが深く感銘を受けた建築物として「三佛寺の奥院(投入堂)(鳥取県)」「サニーヒルズ南青山(東京都)」「リトルアイランド(米国)」を挙げ、それぞれの思いを語ったほか、質疑応答の時間には、観覧に訪れていた学生らと建築士試験や資格取得についての本音トークが繰り広げられました。
田中さんの持ち前の明るさに、会場は終始和やかな雰囲気のまま、終演の時間を迎えました。
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提供:総合資格 BS対談番組『築き人』

提供:総合資格 BS対談番組『築き人』

「2つの視点から見る建築」をコンセプトに、スポーツ選手や芸術家など異業種のプロフェッショナルの方々をゲストに招いてトークを繰り広げる対談番組です。

 

番組ではゲストに縁の深い建築物を話材に、関連する資料映像や情報を交えながら、ゲストの各分野でのスペシャリストとしての視点、そしてMCの建築士としての視点でトークを掘り下げていき、人々を支え、素晴らしい文化を生み出している建築そのものの魅力に迫ります。