令和2年度 二級建築士設計製図試験 合格速報

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令和2年度 2級建築士設計製図試験 合格実績

令和2年12月3日(木)に、令和2年度 2級建築士 設計製図試験の合格発表がありました。概要は下記の通りです。

実受験者数 11,253人 ※うち、製図から 4,370人
(前年 10,884人、対前年 369人増)
合格者数 5,979人 (前年 5,037人、対前年 942人増)
合格率 53.1%(前年 46.3%)
採点結果の区分 ○採点結果については、ランクI、II、III、IVの4段階区分とする。
○採点結果における「ランクI」を合格とする。

ランクI(53.1%):「知識及び技能」※を有するもの
ランクII(6.9%):「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII(32.6%):「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV(7.4%):設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当するもの

  • ※「知識及び技能」とは、二級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

● 採点結果の区分割合の推移

  課題 ランクI ランクII ランクIII ランクIV
令和2年 木造 53.1% 6.9% 32.6% 7.4%
令和元年 木造 46.3% 12.5% 30.1% 11.1%
平成30年 RC 54.9% 14.5% 24.2% 6.4%
平成29年 木造 53.2% 15.1% 25.4% 6.3%
平成28年 木造 53.1% 16.3% 18.1% 12.5%
平成27年 RC 54.0% 14.1% 25.1% 6.8%

合格発表をうけて

令和2年12月3日(日)に、令和2年度2級建築士 設計製図の試験の合格発表がありました。受験者数は11,253人、合格者は5,979人となり、合格率は53.1%でした。令和元年度と比較すると、受験者数は369人、合格者数は942人増加し、合格率は6.8%上昇しました。

   

採点結果の区分については、ランクT:53.1%、ランクU:6.9%、ランクV:32.6%、ランクW:7.4%となりました。
「解答の傾向」としては、「未完成」、「設計条件の違反」(要求室の欠落、外壁の仕上げ、階段の計画)」に該当するものが多かったと発表されました。
「知識及び技能」が著しく不足している「ランクV」と、設計条件・要求図書に対する重大な不適合に該当する「ランクW」の合計は40.0%と令和元年度に続き4割台となり、本年度の試験も昨年同様、厳しく評価されていることがうかがえます。

<令和2年度試験の評価ポイント>

令和2年度の設計製図試験では、以下のような評価ポイントが想定されます。

【9月9日 試験のポイント】

  1. (1) 敷地状況からの、カフェ・住宅部分へのアプローチ、配置計画への評価
  2. →「喫茶スペースの配置」、「各部分の出入口の位置」等の計画が適切か?
  3. (2) カフェ部分での地域住民の交流(ゾーニングや配置計画)への評価
  4. →「カフェをもつ建築物として、外観及び外構計画に配慮した計画」、「可動間仕切りで仕切った後も他の部分がしっかりと利用できる」等の計画が適切か?
  5. (3) 二世帯住宅の形態への評価
  6. → 「玄関は1 つ、2階・3階に水廻りが別々にある分離型の形式」、「2・3階とも南面させる室」等の計画が適切か?
  7. (4) 建築基準法の要素への評価
  8. →「所定の防火設備を用いて区画する」、「延焼のおそれのある部分(延焼ライン) の処理」が適切か?
  9. (5) 計画の要点等の記述内容に関する評価
  10. →建築士として計画の優位性を示すポイントを的確に記述しているか?

【11月4日(北海道地区)試験のポイント】

  1. (1) 敷地状況からの、カフェ・住宅部分へのアプローチ、配置計画への評価
  2. →「喫茶スペースの配置」、「各部分の出入口の位置」等の計画が適切か?
  3. (2) カフェ部分のイベントスペースの計画
  4. →「喫茶室と一体的に使用できるイベントスペースを計画」、「屋外カフェテラスは、喫茶室及びイベントスペースと一体的に使用できるように配慮」等の計画が適切か?
  5. (3) 二世帯住宅の形態への評価
  6. → 「同居型の形式での計画」、「2・3階共全ての居室を南面させる」等の計画が適切か?
  7. (4) 建築基準法の要素への評価
  8. →「所定の防火設備を用いて区画する」、「延焼のおそれのある部分(延焼ライン) の処理」が適切か?
  9. (5) 計画の要点等の記述内容に関する評価
  10. →建築士として計画の優位性を示すポイントを的確に記述しているか?
  11. (6) 寒冷地仕様の要素への評価
  12. →「外壁等の断熱への配慮」、「カフェ部分及び住宅部分に風除室」等の計画が適切か?

令和2年度は、「地域住民が交流できるカフェを併設する二世帯住宅」という併用住宅が出題されました。地域住民の交流といった近年の社会情勢を踏まえた要素が出題され、両親の高齢化(車椅子使用の想定)を踏まえるなど、極めて実用的な計画力や提案力が試される試験となりました。
さらに、法規的な側面「防火設備を用いて区画」「延焼ラインの記入」が求められる等、建築実務的な常識が問われる内容も出題されました。合格のためには、「建築士として必要な原理・原則の理解」が必要と考えられます。

→令和2年度 2級建築士設計製図試験の総評はコチラ

→令和2年度 2級建築士設計製図試験(北海道地区)の総評はコチラ

reiwa 年度設計製図試験に向けて

出題の可能性が高いRC造(公共建築系2階建、住宅系3階建)は、ラーメン構造に関する理解度の差が顕著に表れるのが特徴です。ラーメン構造の原理・原則を理解し、的確に表現できるメリハリのある作図力が必要となります。また、合格のためには様々な諸条件に対して解答を導き出す計画力・判断力(=エスキス力)が求められます。計画に用いる時間を確保するためにも、作図スピードを意識して早期から作図練習をはじめることが有効です。

令和2年度試験のポイント

令和2年度は、「シェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい」という、社会情勢を踏まえた要素が含まれた課題が出題されました。
高齢者夫婦に対するバリアフリー等の配慮、シェアハウス部分の「交流」と「プライバシー」という相反する要素、二方向道路の敷地に対しての建物配置及び外部計画などがポイントとなり、極めて実務に近い計画力が問われました。 さらに、階段の「蹴上げ」「踏面」の寸法指定や個室3室に対するバルコニーの要求など、「建築物の立体構成が理解できているか」という、建築的な常識が問われる条件も出題されました。
こうした点から、本年度の試験に合格するためには、「建築士として必要な原理・原則の理解」が必要不可欠であったと言えます。

  • 【令和2年度 設計製図試験から推定される評価ポイント】
  • (1)シェアハウス部分と高齢者住宅部分の相互の動線に対する評価
  • ・シェアハウス部分のLDK(B)と高齢者住宅部分のゾーニングが適切か。
  • ・住宅部分を高齢者が住みやすく適切に計画できているか。
  • (2)シェアハウス部分の入居者同士の交流とプライバシーに対する評価
  • ・2階共用部分の計画が適切に提案できたか。
  • ・2階専用部分の個室の計画が適切に提案できたか。
  • (3)敷地条件や屋外施設の要求から建物配置と外部計画に対する評価
  • ・駐車スペース、屋外スロープの計画が適切か。
  • ・緑化スペース、屋外テラスの計画が適切か。

合格者の属性について

「受験資格別」- 「学歴のみ」が過去最高の78.6%
「年齢別」- 「24才以下」が過去最高の59.6%

「受験資格別」における「学歴のみ」の割合は過去最高となった令和元年度からさらに1.6%上昇し78.6%となりました。「年齢別」でも「24才以下」が過去最高だった昨年から、さらに0.2%上昇し59.6%となりました。
本年度から建築士法の改正によって受験資格が緩和され、指定科目を修めた工業高校や専門学校等の卒業生にも受験資格が与えられたことで、10代の方でも受検できるようになりました。
近年の傾向では、受験資格を得た方がすぐに2級建築士を取得することがトレンドとなっていることもあり、今後も合格者の若年化は進んでいくと考えられます。

「男女別」- 女性の割合が過去最高の38.2%

「男女別」において、女性の割合が令和元年度から1.2%上昇し38.2%となりました。
建設業界では、女性の入職・育成・定着の推進が重点課題となっており、働き方改革の推進や、魅力ある職場環境の整備など、中長期的に人材確保・育成を進める動きが国や業界団体、企業単位の取り組みとして行われています。2級建築士の合格者における女性の割合の増加は、こうした取り組みも要因の一つと推察されます。

令和3年度合格に向けて

来年度出題が予想されるRC造(3階建て併用住宅)は、住宅の特色と店舗の特色を併せ持つ課題で、それぞれの基本をおさえることはもちろん、そのうえで、様々な条件に対して解答を導き出す力が重要となります。出題においては、室の広さが「適宜」で要求され、受験生自身が適切な広さ・形状・動線を考えなければいけない課題が想定されるため、実態に即した適切な空間をイメージすることができなければ対応が難しくなるでしょう。

単に条件を満たして完成させればよいのではなく、令和2年度の試験と同様に「2級建築士として設計の基本が理解できているか」という点で合否を判断されるため、合格を勝ち取るためには、実務レベルの計画ができる実力が必要です。

また、RC造課題の年はエスキスが難しくなる傾向があるため、余裕をもってエスキスを進めるためにも、早期から作図練習に取り組み、短時間で正確に作図ができるようにしておくことが重要です。

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