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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

ラ・ラ・ランド
  • ラ・ラ・ランド
  • 『ラ・ラ・ランド』DVDスタンダード・エディション
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:ギャガ
  • ■販売元:ポニーキャニオン
  • ■価格:¥3,800+税
  • 監督:デイミアン・チャゼル
  • 出演:ライアン・ゴズリング エマ・ストーン
    ジョン・レジェンド ソノヤ・ミズノ
    J.K.シモンズ 他
 

(C) 2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

グリフィス天文台(アメリカ〜ロサンゼルス)

数々の映画の舞台となったLAの人気スポット


エンパイア・ステート・ビルディング(アメリカ〜ニューヨーク)

(C)Wolterke

売れないジャズピアニストの“セブ”ことセバスチャンと女優志望のミア。最悪の出会いをした2人の恋と夢を、往年の名作ミュージカル映画をほうふつとさせる歌とダンスで鮮やかに映し出した『ラ・ラ・ランド』。ワンカットで撮ったオープニングのフリーウェイのダンス、丘の上でのタップダンスなど、ロマンチックなシーンの数々は私たちを夢の世界へいざなってくれます。中でも2人が思いを交わしたプラネタリウムのシーンは、この映画一番の名シーンと言えるでしょう。

このシーンの舞台となったグリフィス天文台は、東京ドーム364個分はあるという広大なグリフィスパークの頂上に位置し、アールデコ調の美しい外観と、市内を一望できる展望で毎年100万人以上が訪れる人気のスポット。劇中でセブとミアが見ていた映画『理由なき反抗』をはじめ、『ターミネーター』や『チャーリーズ・エンジェル』など数多くの映画に登場する映画ファンにはおなじみの場所となっています。1896年、資産家のグリフィス・ジェンキンス・グリフィスが市民の憩いの場として公園を寄贈し、1935年にグリフィス氏の遺志で天文台を建設。ロサンゼルス市庁舎も手掛けたジョン・C・オースティンと、フレデリック・M・アシュレイによる建物は、北側の大きなドームを中心に、東西に小さなドームが配置されています。左右対称の堂々たる建物には、アールデコを中心に新古典主義やイスラムの模様をミックスした意匠を凝らしています。

内部には毎日3つのプログラムが交互に上映される「サミュエル・オシン・プラネタリウム」をはじめ、1910年に寄付されたテスラコイルが置かれている展示室「ホール・オブ・ジ・アイ」などがあり、プラネタリウムを除く施設は無料で入館できます。2006年には4年の歳月をかけてリニューアル・オープン。2倍に拡張された館内には、シアター、カフェなどが加わり、ますますにぎわいを見せています。

観るもの全てが恋に落ちる、極上のミュージカル・エンターテイメント

■Introduction

第89回アカデミー賞で史上最多タイとなる14ノミネートを受け、監督賞・主演女優賞・撮影賞・美術賞・作曲賞・主題歌賞の最多6部門受賞を果たしたミュージカル映画。史上最年少で監督賞を受賞したのは、前作『セッション』で賞レースを席巻した奇才デイミアン・チャゼル。売れないジャズピアニスト・セバスチャンを、『ハーフネルソン』のライアン・ゴズリングが演じる。さらに、女優志望の恋人ミアを演じるのは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』のエマ・ストーン。その他、『セッション』でアカデミー助演男優賞を受賞したJ.K.シモンズも出演。

■Story

夢をかなえたい人々が集まる街、ロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミア(エマ・ストーン)は女優を目指していたが、何度オーディションを受けても落ちてばかり。ある日、ミアは場末の店で、あるピアニストの演奏に魅せられる。彼の名は“セブ”(ライアン・ゴズリング)。いつか自分の店を持ち、大好きなジャズを思う存分、演奏したいと願っていた。やがて2人は恋に落ち、互いの夢を応援し合う。しかし、セブが店の資金作りのために入ったバンドが成功したことから、2人の心はすれ違い始める―。

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僕のワンダフル・ライフ
  • 僕のワンダフル・ライフ
  • 『僕のワンダフル・ライフ』Blu-ray+DVDセット
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:¥3,990+税
  • 監督:ラッセ・ハルストレム
  • 出演:ジョシュ・ギャッド(声の出演)
    デニス・クエイド ペギー・リプトン K.J.アパ
    ブリット・ロバートソン ブライス・ガイザー 他
 

(C) 2016 Universal Studios and Storyteller Distribution Co., LLC. All Rights Reserved.

最高の相棒との時空を超えた絆を描く

全編“犬目線”でつづられるこの物語は犬好きの人は言わずもがな、そうでない人も、心が温まりちょっぴり切なくなるに違いない。『僕のワンダフル・ライフ』は大好きな飼い主に会うために、50年の間に3回も生まれ変わった犬の人生、もとい“犬生”を描いた物語です。『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』などのドッグ・ムービーを手掛けたラッセ・ハルストレム監督が巧みな演出で映し出すのは、犬と人間との時空を超えた深い絆です。

友達であり、恋人のようでもあり、そして家族の一員である犬。喜びも悲しみも分かち合い、飼い主に無償の愛を注いでくれる彼らとの暮らしは特別なものですが、悲しいかな、人間よりも寿命が短い犬との日々には終わりが待っています。本作の主人公ゴールデン・レトリーバーのベイリーも、飼い主のイーサンに見守られながらやがて旅立ちの日を迎えますが、自分の命を救ってくれたイーサンを幸せにするために、“生まれ変わり”を果たします。

シェパード、コーギー、セント・バーナードのミックスと、生まれ変わるたび犬種も性別も変わる中で紡がれるそれぞれの飼い主たちのドラマは三者三様。それぞれにタイプは異なりますが、そのどれもに隠しきれない孤独がにじみ出ています。かわいいだけのファンタジーで終わらない深みのある人間ドラマは、過去に『ギルバート・グレイプ』や『サイダーハウス・ルール』で微妙な心の揺れを丁寧にすくい取った名匠ならでは。最高の相棒であるペットたちともう1度会えたなら…という飼い主にとっての“夢”を描いた本作は、大切な存在との別れを経験した人たちの心を優しく癒やしてくれることでしょう。

僕の愛は不死身なのだ。
■Introduction

原作はW・ブルース・キャメロンのベストセラー小説。飼い主の少年と再び巡り会うため、生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いた小説を実写映画化したのは、『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』『HACHI 約束の犬』などで知られる名匠ラッセ・ハルストレム監督。主人公の犬ベイリーの声を担当するのは、ディズニーアニメ『アナと雪の女王』でオラフの声を演じたジョシュ・ギャッド。若き日のイーサン役には新人俳優K・J・アパを抜てきし、大人になったイーサンを『エデンより彼方に』のデニス・クエイドが演じる。イーサンの初恋相手ハンナを演じるのは『トゥモローランド』のブリット・ロバートソン。さらに、大人になったハンナを『ツイン・ピークス』シリーズのペギー・リプトンがそれぞれ演じる。

■Story

夏の暑い日、子犬が車に閉じ込められて苦しんでいるところを、8歳のイーサン(ブライス・ガイザー)が助ける。感激した子犬は「イーサンから一生離れない」と心に誓った。ベイリーと名付けられた子犬は、遊ぶときも寝るときも、いつもイーサンと一緒。しかし、犬の寿命は人間より短く、やがて年老いたベイリーの元にお迎えがくる。しかし、ベイリーはイーサンに会いたい一心で何度も生まれ変わりを繰り返すことに―。ベイリーの長い人生の旅が始まる。

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