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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

マチネの終わりに
  • マチネの終わりに
  • 『マチネの終わりに』DVD通常版
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:フジテレビジョン
  • ■販売元:アミューズソフト
  • ■価格:DVD ¥3,800+税
  • 監督:西谷 弘
  • 出演:福山雅治 石田ゆり子
    伊勢谷友介 桜井ユキ 木南晴夏 風吹ジュン
    板谷由夏 古谷一行 他
 

(C)2019「マチネの終わりに」製作委員会

横浜美術館(日本〜神奈川)

丹下健三が仕掛けるダイナミックな空間とアートの融合


横浜美術館(日本〜神奈川)

(C)shutterstock

世界的なクラシックギタリストとジャーナリストの恋を描いた芥川賞作家・平野啓一郎の同名小説を、福山雅治と石田ゆり子主演で映画化。出会った瞬間から強く引かれ合った蒔野と洋子が顔を合わせたのは6年のうちでたった3度。運命に翻弄(ほんろう)される大人の美しく切ない恋が東京、パリ、ニューヨークを舞台にしっとりと描かれます。

横浜のみなとみらいは2人の恋の幕開けとなった場所。蒔野のコンサートの打ち上げ会場の近くにある横浜美術館は、日本を代表する建築家・丹下健三による設計で、「みる」「つくる」「まなぶ」をコンセプトに、1989年に開館しました。左右180メートルという長い柱廊を持つ石造りのシンメトリーな外観が印象的で、高さ約20メートルの吹き抜けと、左右約100メートルに広がる階段状の展示空間からなる「グランドギャラリー」のダイナミックさも見事。このグランドギャラリーを起点に7つの展示室と、約11万冊の蔵書を誇る美術情報センター、多彩なワークショップが体験できるアトリエなど、充実した設備で国内有数の美術館として知られています。

展示内容は1859年の横浜開港以降の近・現代美術、写真を主軸にしたコレクション展をはじめ、バラエティーに富んだ企画展が随時、開催されています。また、3年に一度開催される現代アートの国際展「ヨコハマトリエンナーレ」ではメイン会場となっており、今年の会期中も多くの人でにぎわいを見せていました。ダイナミックな空間とアートのコラボレーションを楽しみながら、芸術の秋をご堪能ください。

東京、パリ、ニューヨーク。世界のどこにいても、あなたを想う―
それだけで、今日を生きられる。

■Introduction

芥川賞を史上最年少で受賞した作家・平野啓一郎の代表作である同名小説を実写映画化。東京、パリ、ニューヨークという彩り豊かな街並みを舞台に、音楽家とジャーナリストの男女2人が、出会い、悩み、愛した6年間を描く。主演の天才ギタリスト・蒔野聡史を演じるのは、アーティストであり俳優の福山雅治。蒔野と引かれ合うジャーナリストの小峰洋子を、石田ゆり子が演じる。さらに、伊勢谷友介、桜井ユキ、木南晴夏、風吹ジュン、板谷由夏、古谷一行など、実力派俳優陣が集結。監督は『容疑者Xの献身』『昼顔』の西谷弘。

■Story

世界的なクラシックギタリストとして活躍している蒔野聡史(福山雅治)。ある日の公演後、パリの通信社に勤務するジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)と出会う。共に40代という、独特で繊細な年齢を迎えていたこともあり、2人は出会った瞬間から強く引かれ合い、心を通わせていた。洋子には婚約者がいたが、高まる思いを抑え切れない蒔野は、洋子への愛を告げる。しかし、それぞれを取り巻く現実と向き合う中で、蒔野と洋子の間には思わぬ障害が生じてしまう。互いへの感情を心の底にしまったまま、別々の道を歩むこととなった2人がたどり着いた愛の結末とは―。

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永遠の門 ゴッホの見た未来
  • 永遠の門 ゴッホの見た未来
  • 『永遠の門 ゴッホの見た未来』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:ギャガ
  • ■販売元:松竹
  • ■価格:¥3,800+税
  • 監督:ジュリアン・シュナーベル
  • 出演:ウィレム・デフォー オスカー・アイザック
    マッツ・ミケルセン ルパート・フレンド
    マチュー・アマルリック 他
 

(C)Walk Home Productions LLC 2018

天才画家ゴッホが見た景色

フィンセント・ファン・ゴッホ。“近代美術の父”として誰もが知る世紀の天才画家でありながらも、生きている間はその才能を認められなかった不遇の画家。自らの耳を切り落とすなど狂気をはらんだそのドラマティックな人生は、これまで幾度も映像化されてきましたが、『潜水服は蝶の夢を見る』の監督であり画家としても活躍するジュリアン・シュナーベルが手掛けた本作は、画家ならではの視点でゴッホの内面に迫っています。

27歳で画家を志し37歳でこの世を去るまで、彼が描いた作品は2100点以上にも上りますが、主要作品の多くは、南フランスのアルルに滞在を始めた1888年以降に制作されました。真っ青な空と鮮やかな黄色の対比が印象的な1888年の作品「黄色い家」は、ゴッホが行きつけのカフェのオーナー・ジヌー夫人に紹介された家を描いたもの。劇中ではこの黄色い家でポール・ゴーギャンと共同生活を送る様子や、アルルの牧歌的な風景を通してキャンバスへと一心不乱に向かう姿が映し出されます。「平らな風景を前にすると永遠しか見えない」「自然を見ると全てを結びつける絆がより鮮明に見える。エネルギーの振動が、神の声が、時々強烈すぎて意識を失う」ー。ゴッホのセリフや、画面の半分をクローズアップにした独特の映像を通して、私たちはゴッホが見た景色ー風になびく麦の穂や木々の緑、木漏れ日などを体感できます。

感受性が強いが故に心を病んでも「僕の絵は僕自身だ」と内面の情熱を鮮烈な色使いに託して、絵を描き続けたゴッホ。本作では、鮮やかな黄色やキャンバスの中のうねり、厚塗りの筆跡など、独自の画風の秘密が明かされます。作品の背景はもちろん、ゴッホの見た景色を疑似体験できる本作を見れば、作品の見方もぐっと面白くなるでしょう。

ゴッホが見た世界が、あなたの魂を解放する、圧倒的感動体験。 ■Introduction

美術史上最も重要かつ人気の高い画家の一人といわれるフィンセント・ファン・ゴッホ。生前に才能を認められることなく、孤独と共に生きたドラマティックな人生は、これまで幾度も映像化されてきた。そんな中、新たにメガホンを取ったのは、同じ画家としてゴッホの作品と長年、向き合ってきたジュリアン・シュナーベル。映画監督としても『潜水服は蝶の夢を見る』でアカデミー賞4部門にノミネートされた偉才が、なぜゴッホの絵が長い年月にわたり多くの人々の心をとらえて離さないのか、これまでとは全く異なるアプローチで、その核心に迫る。主演のゴッホ役を演じたのはウィレム・デフォー。その他、ゴーギャン役をオスカー・アイザックが、弟テオ役をルパート・フレンドが演じる。

■Story

パリで画家として全く評価されていなかったフィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)。彼は出会ったばかりのゴーギャン(オスカー・アイザック)の助言により、南フランスのアルルへと向かう。行きつけのカフェのオーナー・ジヌー夫人(エマニュエル・セニエ)に“黄色い家”を紹介してもらったゴッホは、そこでゴーギャンの到着を待ちわびていた。そんな中、地元の人々との間にトラブルが生じ、孤独な日々を過ごしていたゴッホだったが、待ち望んでいたゴーギャンがアルルを訪れ、2人は共同生活を送りながら創作活動に没頭していく。しかし、その日々も長くは続かず、再び独りになったゴッホは深く絶望。ゴッホをこの世につなぎ留めたのは、描き続ける情熱だけだった―。

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