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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

Mr.ノーバディ
  • Mr.ノーバディ
  • 『Mr.ノーバディ』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:BD+DVD ¥4,527+税
  • 監督:イリヤ・ナイシュラー
  • 出演:ボブ・オデンカーク コニー・ニールセン
    RZA マイケル・アイアンサイド
    クリストファー・ロイド
 

(C)2021 Universal Studios. All Rights Reserved.

カナダ国立人権博物館(カナダ〜マニトバ州 ウィニペグ)

世界で唯一の人権をテーマにした博物館


カナダ国立人権博物館(カナダ〜マニトバ州 ウィニペグ)

(C)shutterstock

職場では過小評価され、家庭では軽んじられている、うだつのあがらない中年男が、ある事件をきっかけに日ごろの怒りが爆発! 実はこの男、ただものではなかったのだ−。『ジョン・ウィック』の脚本家デレク・コルスタッドと製作デビッド・リーチが再タッグを組んだ本作は、ごく“普通”の中年男がマフィアを相手に激しい戦いを繰り広げる痛快アクションです。撮影が行われたのは、カナダの中央に位置するマニトバ州、ウィニペグ。この町には世界で唯一、人権をテーマにした国立の博物館があります。

2014年に開館したカナダ国立人権博物館は、人種や性別など世界中のあらゆる人権に関する資料を展示しています。建物は、アメリカ・ニューメキシコ州の建築家アントワン・プレドックの設計によるもので、石灰岩と湾曲したスチール、ガラスを使った個性的な外観は、カナダの山に懸かる雲や氷を表すと同時に、平和の象徴である鳩が羽を広げて、建物を抱きしめている姿をイメージして作られています。

8階建ての館内は、各階が全てスロープでつながれており、これまでカナダが歩んできた先住民や移民たちの歴史をはじめ、黒人への人種的分離やナチスのホロコーストなどに触れています。上階に上がるにつれ、頂のガラス部分から自然光が差し込む光景は、暗闇から光の世界へ行くようで、なんともドラマティック。数千年にわたる先住民族の歴史を持ち、19世紀以降積極的に移住者を受け入れてきた国、カナダ。カナダ国立人権博物館は、多種多様な文化が共存するこの国の視点から、人権問題について触れられる貴重な場所といえるでしょう。

何者でもない奴(NOBODY)を、絶対に甘くみてはいけない。

■Introduction

一見してごく普通の中年男が、世の中の理不尽に怒りを爆発させて大暴れし、やがて武装集団やマフィアを相手に激しい戦いを繰り広げる姿を描いたハードボイルドアクション。『ジョン・ウィック』の脚本家・製作コンビが再タッグを組み、人気テレビシリーズ「ベター・コール・ソウル」の主人公ソウル・グッドマン役で知られるボブ・オデンカークが主演を務めた。そして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のクリストファー・ロイドらベテラン俳優陣が脇を固める。監督は『ハードコア』のイリヤ・ナイシュラー。

■Story

郊外にある自宅と職場の金型工場を路線バスで往復するだけの退屈な毎日を送っているハッチ(ボブ・オデンカーク)。外見は地味で、目立った特徴もない。この世の理不尽なことは全て受け止め、決して歯向かうことはない。妻には距離を置かれ、息子から尊敬されることもない。世間から見れば、どこにでもいる普通の男だった。ある日、バスの車内で居合わせたチンピラに挑発されたことで、ハッチはついに耐え切れず激怒し大乱闘を繰り広げる。しかし、この事件はその後、ロシアンマフィアからの報復へとつながり、次第にエスカレートしていく。

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パラサイト 半地下の家族
  • パラサイト 半地下の家族
  • 『パラサイト 半地下の家族』
  • ■発売日:Blu-ray & DVD発売中
  • ■発売・販売元:バップ
  • ■価格:Blu-ray ¥7,800+税 DVD ¥4,800+税
  • 監督:ポン・ジュノ
  • 出演:ソン・ガンホ イ・ソンギュン
    チョ・ヨジョン チェ・ウシク
    パク・ソダム イ・ジョンウン
    チャン・ヘジン 他
 

(C)2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

階段が行き着く先は…。経済格差を鮮烈に描いた傑作ドラマ

カンヌ国際映画祭でパルムドールに輝いたのを皮切りに、アカデミー賞では非英語圏の作品として初の作品賞を含む主要4部門を獲得、世界中で大ブームを巻き起こした韓国映画『パラサイト 半地下の家族』。ポン・ジュノ監督は、本作で世界共通の問題である“経済格差”を、「家」を通して鮮やかに描き出しました。

家族4人、全員失業中のキム一家は、息子のギウが友人から家庭教師の代打を頼まれたことをきっかけに、まるで宿主に寄生するようにするりとIT会社社長パク・ドンイク一家の豪邸に入り込んでいきます。思わぬ収入を得て計画の成功を喜ぶキム一家ですが、ある時を境にその歯車は狂いはじめます。薄暗く、カビ臭く、Wi-Fiの電波も入りにくい半地下のキム家と、元家主の建築家が自邸として建てたという広くてすてきなパク家。2つの家を比べれば格差は一目瞭然ですが、ポン・ジュノ監督は「家」や「階段」といった舞台を効果的に使い、格差間の埋められない距離を鮮烈に描いています。

持てる者と持たざる者−。それを象徴するのが階段であり、フックとなるのが雨です。高台に暮らすパク家にとって、災害級の大雨でもそれはリビング越しに眺める風情のある光景の一つにすぎませんが、パク家から階段をずっと下った先にあるキム家では、下水があふれ死活問題になります。しかし、理想的な暮らしをしているパク家の階段にも秘密が隠されており、物語は予測不能の方向へ進んでいきます。それはぜひ映画本編でご確認ください。

幸せ 少し いただきます ■Introduction

『殺人の追憶』『グエムル-漢江の怪物‐』などの巨匠ポン・ジュノが監督を務め、第72回カンヌ国際映画祭において韓国映画初となるパルムドールを受賞、第92回アカデミー賞でも作品賞をはじめ4部門に輝くなど、快挙を成し遂げた作品。主演はポン・ジュノ監督と4度目のタッグを組むソン・ガンホ。その他、『最後まで行く』のイ・ソンギュン、『後宮の秘密』のチョ・ヨジョン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のチェ・ウシクなど、個性豊かな実力派俳優陣が集結。

■Story

仕事も計画性もないが楽天的な父キム・ギテク(ソン・ガンホ)と、頼りない夫に強く当たる母チュンスク(チャン・ヘジン)。大学受験に落ち続ける息子ギウ(チェ・ウシク)に、美大を目指すが予備校に通うお金もない娘ギジョン(パク・ソダム)。彼らは、“半地下住宅”で暮らす貧しい4人家族だった。 ギウはある時、エリート大学生の友人から家庭教師のアルバイトを頼まれる。向かった先は、IT企業の社長パク・ドンイク(イ・ソンギュン)一家が暮らす高台の大豪邸。パク一家の心をつかんだギウは、続いて妹のギジョンを家庭教師として紹介する。相反する2つの家族が交差した先に、想像を超える衝撃の光景が広がっていく―。

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