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今月のオススメの一冊

イスラム文化

イスラム建築がおもしろい!

イスラム建築がおもしろい!イスラム教は、7世紀の初頭にアラビア半島のメッカで預言者ムハンマドが唱えた宗教で、現在、イスラム教徒は16億人を超えるといいます。イスラム建築は、そんなイスラム教徒と関係をもった建築の総体を指す言葉。つまりモスクも城も住居もバザールもすべてイスラム建築で、世界には数多くの多様なイスラム建築が存在しています。本書はそんなイスラム建築の入門書。100の質問に丁寧に答える形で、イスラム建築をひもとく内容になっています。例えば第1章「ゼロからスタート イスラム建築の基礎知識」では「イスラム建築に決まりごとはあるの?」という質問が。回答を読むと「イスラム教の啓典であるコーランあるいはハディース(ムハンマドの言行録)に、建築に関する明確な決まりは書かれていない」とのこと。建築に関するルールが限定的であることが、イスラム建築の多様性の根源のひとつになったと著者は語ります。そのほか「イスラム建築は全世界に広がっている?」「モスクの必須アイテムは?」といった基礎から、「どんな模型や図面が使われていたの?」「不思議な形のムカルナスはどうやってつくるの?」といった建築におけるテクニカルアプローチまで、質問のテーマが多岐にわたるところが本書の面白いところ。「イスラム建築って何だろう?」そんな疑問を持ったときに最初に手に取りたい一冊です。

『イスラム建築がおもしろい!』 『世界の映画館』
  • ■発行所:彰国社
  • ■著者:新井勇治・川本智史・宍戸克実・西村弘代・深見奈緒子
  • ■参考サイト:彰国社
  • ■価格:\2,300円+税


『ペンブックス20 イスラムとは何か。』

ペンブックス20 イスラムとは何か。約1400年前、一介の商人を預言者として勃興したイスラム教は、単なる宗教としての枠を超えて、イスラム諸国においては国家や社会の在り方をも規定する存在となっています。しかしながらおそらく日本人の大半は、「メッカ」や「コーラン」といった断片的な知識しか持ち合わせていないのもまた事実。本書は「Pen BOOKS」の中でも特に人気が高い宗教シリーズの「イスラム」編。歴史的にも大きな意味を持ち、かつ現代の世界情勢を知るうえでも非常に大切な存在であるイスラムの、基礎知識から建築、アート、科学までを網羅した一冊です。「イスラムを知る」「イスラム建築と文化」「ムスリムたちの日常」の3部で構成されており、要所に年表や系譜、地図などを挟みながら分かりやすく「イスラムとは何か?」を紹介しています。建築パートでは壮麗な青の空間が特徴的な「イマーム・モスク」や、世界最大級の規模を誇る「バードシャーヒー・モスク」など、代表的な建築物を美しい写真とともに徹底解説。特徴的な構造を理解するための用語解説もあり、イスラム建築への理解を一歩深めることができます。最終章には「日常生活で役に立つ、ムスリムとの交際術」と題した記事も。「全イスラム圏で通用する挨拶は?」「一緒に食事をするときには?」といった実際のコミュニケーションに生かせる情報がまとめられています。イスラム圏を旅する際は、ぜひご参考に。

『ペンブックス20 イスラムとは何か。』『ペンブックス20 イスラムとは何か。』
  • ■発行所:CCCメディアハウス
  • ■編者:ペン編集部
  • ■参考サイト:CCCメディアハウス
  • ■価格:\1,600円+税


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