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今月のオススメの一冊

子供のための建築本

『みんなの建築ミニチュア』

みんなの建築ミニチュア建築史家である橋爪紳也と、建築家である遠藤秀平が、約30年にわたって世界各地を旅するごとに買い集めた建築ミニチュアコレクションをエリア別に紹介した一冊。世界的建築をはじめ、電波塔や展望塔、高層ビルや教会堂と、建築の種類は多岐にわたります。注目すべきは世界的な名所の場合、大きさも形状も材質も多彩な商品が販売されているため、同じ建築物のミニチュアが複数紹介されているところ。例えばChapterT「ヨーロッパ」では、イギリス国会議事堂に付属する高さ約96mの時計塔「ビッグ・ベン」のミニチュアが12個ずらりと並んでおり、それぞれを見比べながら、表情の違いを楽しむことができます。ChapterU「北米・中米・南米」では、ニューヨークの「エンパイア・ステート・ビルディング」が5つ、「自由の女神像」が3つ、「ホワイトハウス」が3つと、こちらも見比べが楽しいラインナップです。順にChapterV「アジア」、ChapterW「アフリカ・オセアニア」と続き、ChapterXはいよいよ「日本」。建築家の原広司が手掛けた「梅田スカイビル」のミニチュアが4つ登場するところから始まり、その他「京都タワー」「東京スカイツリー」「東京タワー」といったタワー系や、「白川郷の合掌造り」や「太陽の塔」といった名所系、中には「ブルボン本社ビル」といった変わり種まで、多種多様なミニチュアが目を楽しませてくれます。小さいながら奥深い建築ミニチュアの世界。次に旅先で土産物店をのぞいた際、つい手を伸ばしたくなるでしょう。

『みんなの建築ミニチュア』 『みんなの建築ミニチュア』

『レゴでつくろう世界の名建築』

レゴでつくろう世界の名建築「レゴ」の起源はもともと建築にあります。本書は、実在する建物をレゴブロックで組み立てながら、その建物について学んでいく一冊。レゴブロックを用いているため、子供向けのように思われがちですが、実はじっくり学びたい大人にぴったりの本格派。アール・デコ、モダニズム、ハイテクなど、世界の主流となった建築の様式について、実際の写真と、世界中の優秀なレゴビルダーズが制作した見事な作品とを見比べながら理解を深めていくことができます。例えば18世紀半ばに主流となった新古典主義では、レゴブロックで「ニューヨーク証券取引所」「セント・ポール大聖堂」「ロイヤル・アルバート・ホール」「ヴィラ・ラ・ロトンダ」「モンティチェロ」を再現。新古典主義建築の特徴の一つである“ドーム屋根”をどのように作るのか、準備するべきパーツと手順を「組み立て方の図解」でしっかりと紹介しています。同様に、自然とのつながりが強調されたプレーリー様式や、華やかな時代に合わせ、凝った装飾を施したアール・デコなど、主たる建築様式が順に登場。最後には「ビルダーズガイド」のタイトルで、世界的に有名なレゴビルダーズ5名と、それぞれのオリジナルのレゴ建築作品も収載されています。すご過ぎる作品の数々に、いやが応でも創作意欲が刺激される一冊。著者によると「レゴ アーキテクチャー・スタジオ」セットのパーツだけで、ほとんど作ることができるそうなので、チャレンジしたい方はぜひ。

『レゴでつくろう世界の名建築』『	レゴでつくろう世界の名建築』

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