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今月のオススメの一冊

子供のための建築本

『14歳からのケンチク学』

14歳からのケンチク学本書は、中学・高校で学ぶ授業の枠組みに当てはめながら、建築の面白さと可能性について紹介する一冊です。古代ローマで活動した建築家のウィトルウィウスは、「建築家たるものは文章術、描画法、幾何学、光学、算数、歴史、哲学、音楽など多様な知識が必要」と述べたといわれていますが、現代においてもその前提が変わることはありません。そのため本書は、建築に興味を持った瞬間から、あらゆることは建築を通じて、あるいは建築的に考えることが可能で、無駄な学問など何ひとつないと、全ページを通して伝えています。教科によって執筆者が異なり、「数学」は藤本壮介氏、「物理」は佐藤淳氏、「算数」と「音楽」は菅野裕子氏と、名だたる建築家や研究者が、建築へと導く扉を科目ごとに用意。例えば「美術」ではアートとデザインの差を明らかにしたり、「英語」では建築に出合う前から身に付いている英語の建築用語を紹介したり、「算数」では小数点がない時代に建築がどう造られてきたかを伝えたり、テーマは「建築」と共通していながらも、飛び出す話題の数々は、非常にバラエティー豊か。タイトルには「14歳から」とあるものの、大学生や社会人など、建築をすでに学んだ人にとっても十分に魅力的な内容。また寄稿した建築家が「こんなことを考えていたのか」と“知る”楽しみ方もあります。好きな教科から、あるいは苦手だった教科から、自由にページをめくって、「ケンチク学」の世界を旅しましょう。

『14歳からのケンチク学』 『14歳からのケンチク学』

『MONUMENTAL 世界のすごい建築』

MONUMENTAL 世界のすごい建築5大陸、エリアごとに世界178の“すごい”建築物を紹介し、それらの建築物を通して人類の英知を発見するユニークな絵本。古い遺跡などの世界遺産から、高層ビルなどの現代建築まで、あらゆるジャンルの建物が登場します。本書の最大の特徴は、イラストがとにかくカラフルなこと。全ページフルカラーで、かわいらしく、分かりやすいイラストの横には、「いつ」、「どのくらいの時間をかけて」、「誰がつくり」、「どんな賞をとったのか」など、それぞれの建築を捉えた興味深い情報が載っています。日本からは「東京スカイツリー」が“世界で2ばんめに高い建築物”として登場。<展望シャトルにのれば50秒で高さ350mまでひとっとび!>という驚くほど細かな情報も紹介されているほか、愛媛県の「今治市伊東豊雄建築ミュージアム」と大阪府「四天王寺」も、詳細な情報と共に登場しています。ちなみに“世界で1ばんめに高い建築物”であるドバイのブルジュ・ハリファも、<映画「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」に登場>という情報付きで掲載。よく知っている建物でも、「へえ」と言いたくなるような面白い情報がたっぷりで、絵本とはいえ、大人でも楽しめるほど内容が充実。世界中を旅する気分で、建築の魅力、面白さを伝えるカラフルな絵本は、建築に興味を持ち始めたお子さまへのプレゼントにしても喜ばれるでしょう。

『MONUMENTAL 世界のすごい建築』『	MONUMENTAL 世界のすごい建築』
  • ■発行所:ポプラ社
  • ■作者:サラ・タヴェルニエ、アレクサンドル・ヴェルイーユ
  • ■参考サイト:ポプラ社のウェブサイト
  • ■価格:¥2,800+税


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