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今月のオススメの一冊

教会の建築

『見るだけで心が清らかになる 世界の教会、寺院、礼拝所』

見るだけで心が清らかになる 世界の教会、寺院、礼拝所教会やモスク、寺院などの宗教建築物は、人類が歴史上、最も情熱と手間、そしてお金をかけて建築した物の一つと言えるでしょう。本書はそんな宗教建築物の数々を、美しい写真と共に紹介する一冊です。神々しい光が差し込むステンドグラスのある教会、精緻なモザイク装飾のモスク、華やかさと親しみやすさが同居する寺院、清澄な空気に癒やされるシナゴーグなど、ページをめくるたびに現われる荘厳さ、存在の尊さには、思わず息をのんでしまいます。本書は「教会」「モスク」「寺院・シナゴーグ」の章で構成されていて、「教会」の冒頭に登場するのがチェコの「聖ヴィート大聖堂」です。こちらは首都プラハを見守るように立つ、尖塔(せんとう)を備えたゴシック様式の建築物。大聖堂の内部にはアールヌーボーを代表する芸術家、ミュシャのステンドグラスが飾られており、時間を超越した美しさに圧倒されます。その他、「教会」の章ではバチカン市国「サン・ピエトロ大聖堂」や、スペイン「サグラダ・ファミリア」、「モスク」の章ではトルコ「スルターンアフメットモスク」や、UAE「シェイクザイードモスク」などを紹介。さらに「寺院・シナゴーグ」の章に登場するのはミャンマー「シュエダゴン・パゴダ」や、中国「天壇」というように、有名観光スポットから、日本ではあまりなじみのないものまで、全部で38の宗教建築物が収録されています。建築における「美」とは何なのか、あらためて考えさせられる一冊です。

『見るだけで心が清らかになる 世界の教会、寺院、礼拝所』 『見るだけで心が清らかになる 世界の教会、寺院、礼拝所』

『日本の最も美しい教会』

日本の最も美しい教会1549(天文18)年、フランシスコ・ザビエルによって日本に初めてキリスト教が伝えられました。その後の禁教期を経て、1859(安政6)年、再び宣教師の活動が始まり、現在に至る約150年の間に、美しい教会堂が数多く建てられてきたのです。本書では、そんな日本に数ある教会堂の中から、「最も美しい教会」をテーマとし、美術家である鈴木元彦氏の写真と共に61の教会堂を紹介しています。“隠れキリシタン”発見の地となった「大浦天主堂」をはじめとする長崎の教会群はもちろん、秋田の田園にたたずむ「北鹿正教会」など、美しい祈りの空間が厳選されています。特に興味深いのが、近代建築の巨匠たちが残した建築遺産。丹下健三による設計の「関口教会 東京カテドラル聖マリア大聖堂」や、安藤忠雄が手掛けた「茨木春日丘教会」、生前、札幌に居住していたこともある建築家マックス・ヒンデルによる「神田教会」や「新潟教会」など、巨匠たちの見事な仕事ぶりも本書の見どころです。日本という土地柄の故、欧米と同じような壮麗さを求めることは難しいものの、建物の細部に見られる日本的意匠や、地域の風土に溶け込んだ姿を知ると、日本の教会には日本の教会ならではのよさ、魅力があることが分かります。北海道で、長崎で、そして東京で―。次にその土地を訪れたら、必ず出向きたい教会が見つかる一冊です。

『日本の最も美しい教会』『日本の最も美しい教会』

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