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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

スター・トレック イントゥ・ダークネス
  • スター・トレック イントゥ・ダークネス
  • 『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:Blu-ray ¥1,886+税
  • ※2019年10月の情報です。
  • 監督:J・J・エイブラムス
  • 出演:クリス・パイン ザッカリー・クイント
    ゾーイ・サルダナ ベネディクト・カンバーバッチ
    カール・アーバン サイモン・ペッグ 他
 

(C) 2013 PARAMOUNT PICTURES. ALL RIGHTS RESERVED. STAR TREK and related marks and logos are trademarks of CBS Studios Inc. TM, (R) & Copyright (C) 2014 by Paramount Pictures. All Rights Reserved.

クリスタル大聖堂(アメリカ〜カリフォルニア)

カリフォルニアの青空に映えるガラスの城


クリスタル大聖堂(アメリカ〜カリフォルニア)

(C)shutterstock

往年のSF名作ドラマシリーズ「スター・トレック」を、J・J・エイブラムス監督がリブートした劇場版の第2作目では、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナら、エンタープライズ号おなじみのクルーたちが、ベネディクト・カンバーバッチ演じるダーク・ヒーローと対決。最新VFXと3D技術を駆使したクライマックスの対決は圧巻です。クリスタル大聖堂はその戦闘から1年後、追悼式の舞台として登場しています。

カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの程近く、ガーデングローブの街にある「クリスタル大聖堂」は、著名なテレビ伝道師ロバート・シュラーが設立した教会です。“メガ・チャーチ”と呼ばれる巨大な教会建築の先駆けともいわれ、その収容人数はなんと約3000人。教会と聞くと、ろうそくの炎が揺らめくほの暗い空間を思い浮かべる人も多いと思いますが、世界最大級のパイプオルガンが鎮座するこのクリスタル大聖堂はその対極にあり、ガラス張りの室内は自然光がさんさんと降り注ぐとても明るい空間となっています。また、壁と天井に合わせて1万枚以上使用されているガラスは反射ガラスとなっており、建物内部の気温上昇を防ぐ工夫がされています。

この建物の設計を手掛けたのは、アメリカの近代建築をけん引したフィリップ・ジョンソン。彼の代表作である自邸グラスハウス、ミース・ファン・デル・ローエと共同設計のシーグラムビルなどに見られるように、ガラスの使い方に長けた彼だからこそ生まれた斬新なデザインといえるでしょう。映画では外観のみの映像ですが、機会があれば、ぜひ内部の開放感を体感してみてください。

人類最大の弱点は、愛だ。

■Introduction

『M:i:III』のJ・J・エイブラムス監督が、新たな解釈と最新の映像技術でリブートさせた人気SFシリーズ『スター・トレック』の続編。引き続きエイブラムスが監督を務める他、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナら、メインキャストも続投。その他、悲しみを背負ったダーク・ヒーローを、BBCのドラマ「SHERLOCK シャーロック」で注目を浴びたベネディクト・カンバーバッチが務める。

■Story

宇宙歴2259年。平和を謳歌(おうか)する地球に、突如、訪れた史上最大の危機。それは、U.S.S.エンタープライズ号のクルーの一員ジョン・ハリソン司令官(ベネディクト・カンバーバッチ)によってもたらされた。報復を誓い、たった一人で戦争を仕掛けてきたハリソン。地球規模の脅威を前に、若きリーダー、カーク(クリス・パイン)はエンタープライズを率いて、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。ハリソンの過去と報復の真の目的とは…。

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食べる女
  • 食べる女
  • 『食べる女』
  • ■発売日:Blu-ray&DVD発売中
  • ■発売・販売元:バップ
  • ■価格:Blu-ray¥5,800+税 DVD¥4,800+税
  • 監督:生野慈朗
  • 出演:小泉今日子 沢尻エリカ 前田敦子 広瀬アリス
    山田 優 壇 密 シャーロット・ケイト・フォックス
    鈴木京香 他
 

(C) 2018「食べる女」倶楽部

女たちのリアルな心情がこぼれる秘密基地

『それから』『失楽園』など、脚本家としても知られる筒井ともみの短編小説集「食べる女 決定版」を映画化。小泉今日子、鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子ら豪華な女優陣が演じる、恋や仕事に悩みながらも新たな一歩を踏み出す8人の女たちの姿が描かれます。

トン子こと餅月敦子は、雑文筆家であり、自宅で古書店“モチの家”を営む女主人。立派なモチの木があるトン子の家は、祖母の代から受け継がれている昔ながらの平屋の日本家屋で、縁側や庭にある物干し竿など、どこか「サザエさん」の家のような懐かしさを感じさせます。そんな家に夜な夜な集まるのは、トン子の幼なじみで小料理屋を営む美冬、バリバリ働くトン子の担当編集者・圭子、制作会社でアシスタントプロデューサーとして働く多実子など、年齢も仕事も異なる女たち。恋愛観も見事に違う彼女たちですが、個性豊かな女性たちがおいしい料理を囲み、大いに食べ、飲み、思い思いに語る様子はとても気持ちがいいものです。

本作のテーマはずばり“食”と“性”。劇中ではトン子が「人っておいしいごはん食べてるときと、愛しいセックスしてるときが一番、暴力から遠くなるんだって。セックスは相手がいないとできないけど、ご飯はいつでもできるでしょ。だから手抜きをするな、女たちよ」と活を入れています。手羽先の岩塩焼き、味しみしみの肉じゃが、みそ汁、魚のムニエル…など、劇中に登場する50品以上の料理は、思わずよだれが出てきそうなほど。悩んでいる人の背中をそっと押してくれるような、ポジティブなメッセージがふんだんに盛り込まれた本作。鑑賞後はきっと、無性に誰かとご飯を食べたくなるはずです。

女たちよ、もっともっとおいしくなぁ〜れ。 ■Introduction

「食」と「性」をテーマに8人の女たちの日常を描いた筒井ともみの短編小説集「食べる女 決定版」を実写映画化。主人公の雑文筆家・トン子を演じるのは小泉今日子。トン子を囲む女たちを沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス、鈴木京香など豪華女優陣が演じる。さらに、男性陣に迎えるのはユースケ・サンタマリア、池内博之、勝地涼など個性豊かな面々。原作者の筒井自ら脚本を手掛け、『手紙』の生野慈朗が監督を務める。

■Story

とある東京の古びた一軒家、通称“モチの家”。家のあるじは雑文筆家であり古書店を営むトン子(小泉今日子)。料理をこよなく愛する彼女は、おいしい料理を作って恋や人生に迷える女性たちを迎え入れている。そこに集まるのは、男を寄せ付けない書籍編集者、いけない魅力を振りまくごはん屋のおかみなど…。それぞれの日常からの解放は、おいしい食事と楽しい会話。今日も、人生に貪欲で食欲旺盛な女たちの心と体を満たす、おいしくて楽しいうたげが始まる。

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