クリスタル大聖堂(アメリカ〜カリフォルニア)
カリフォルニアの青空に映えるガラスの城

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往年のSF名作ドラマシリーズ「スター・トレック」を、J・J・エイブラムス監督がリブートした劇場版の第2作目では、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナら、エンタープライズ号おなじみのクルーたちが、ベネディクト・カンバーバッチ演じるダーク・ヒーローと対決。最新VFXと3D技術を駆使したクライマックスの対決は圧巻です。クリスタル大聖堂はその戦闘から1年後、追悼式の舞台として登場しています。
カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの程近く、ガーデングローブの街にある「クリスタル大聖堂」は、著名なテレビ伝道師ロバート・シュラーが設立した教会です。“メガ・チャーチ”と呼ばれる巨大な教会建築の先駆けともいわれ、その収容人数はなんと約3000人。教会と聞くと、ろうそくの炎が揺らめくほの暗い空間を思い浮かべる人も多いと思いますが、世界最大級のパイプオルガンが鎮座するこのクリスタル大聖堂はその対極にあり、ガラス張りの室内は自然光がさんさんと降り注ぐとても明るい空間となっています。また、壁と天井に合わせて1万枚以上使用されているガラスは反射ガラスとなっており、建物内部の気温上昇を防ぐ工夫がされています。
この建物の設計を手掛けたのは、アメリカの近代建築をけん引したフィリップ・ジョンソン。彼の代表作である自邸グラスハウス、ミース・ファン・デル・ローエと共同設計のシーグラムビルなどに見られるように、ガラスの使い方に長けた彼だからこそ生まれた斬新なデザインといえるでしょう。映画では外観のみの映像ですが、機会があれば、ぜひ内部の開放感を体感してみてください。
人類最大の弱点は、愛だ。
■Introduction『M:i:III』のJ・J・エイブラムス監督が、新たな解釈と最新の映像技術でリブートさせた人気SFシリーズ『スター・トレック』の続編。引き続きエイブラムスが監督を務める他、クリス・パイン、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナら、メインキャストも続投。その他、悲しみを背負ったダーク・ヒーローを、BBCのドラマ「SHERLOCK シャーロック」で注目を浴びたベネディクト・カンバーバッチが務める。
■Story宇宙歴2259年。平和を謳歌(おうか)する地球に、突如、訪れた史上最大の危機。それは、U.S.S.エンタープライズ号のクルーの一員ジョン・ハリソン司令官(ベネディクト・カンバーバッチ)によってもたらされた。報復を誓い、たった一人で戦争を仕掛けてきたハリソン。地球規模の脅威を前に、若きリーダー、カーク(クリス・パイン)はエンタープライズを率いて、敵が潜む宇宙の戦闘地帯へと旅立つ。ハリソンの過去と報復の真の目的とは…。