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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

サイレント・トーキョー
  • サイレント・トーキョー
  • 『サイレント・トーキョー』通常盤BD
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:電通
  • ■販売元:TCエンタテインメント
  • ■価格:BD ¥4,800+税
  • 監督:波多野貴文
  • 出演:佐藤浩市 石田ゆり子 西島秀俊
    中村倫也 広瀬アリス 井之脇海 勝地涼
    財前直見 鶴見辰吾 他
 

(C)2020 Silent Tokyo Film Partners

渋谷駅前交差点(東京〜日本)

外国人が驚愕必至! 東京を代表するスポット


渋谷駅前交差点(東京〜日本)

(C)shutterstock

渋谷駅ハチ公口に面する渋谷駅前交差点は世界で最も有名な交差点といわれ、「渋谷スクランブル交差点」の名で親しまれています。道玄坂や渋谷センター街へ続く五差路の道に5本の横断歩道が引かれており、1回の青信号で道路を横断する人数は多いときでおよそ3000人。こんなに大勢の人々が前から横から斜めから、ぶつからずに行き交う様子は外国人から見ると「It's amazing!(驚くほどすごい)」だそうで、ここは東京観光の必見スポットとなっているのだとか。

戦後の高度経済成長期に、丸井百貨、東急百貨店、西武百貨店などをはじめとする商業施設が続々とオープンし、“流行の発信地”となった渋谷。この街の発展を受けて1973年、一時的に交差点へ流入する車の流れを全て止め、歩行者が自由に横断できる「スクランブル式」が導入されました。

交差点に面した4つの大型ビジョンや看板などは『ブレードランナー』のような独特の近未来感があり、『ロスト・イン・トランスレーション』や『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』『バイオハザードIV』など外国の映画にも数多く登場しています。爆破テロ犯に翻弄(ほんろう)されるクリスマス・イブの東京を描いた『サイレント・トーキョー』では、爆破予告された場所として登場。厳重警戒をする警察と、イベントとして盛り上がる若者たちでごった返す渋谷の光景は臨場感たっぷりですが、実はこのシーン、総工費3億円をかけて精巧に再現した栃木県足利市のセットで撮影が行われたもの。セットだからこそ出来た、ありえない渋谷の光景をご堪能ください。

聖夜に、絶望を。

■Introduction

「アンフェア」シリーズなどの秦建日子が、世界的なクリスマスの名曲「Happy Xmas(War Is Over)」にインスパイアされて書いた小説「サイレント・トーキョー And so this is Xmas」を、「SP」シリーズの波多野貴文監督が実写映画化。事件の行方の鍵を握る人物たちには佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊などベテラン俳優陣を配役。さらに中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼など若手実力派キャストも集結し、クリスマスの東京を襲った連続爆破テロに翻弄(ほんろう)される国家と人々の姿を描く。

■Story

12月24日、東京。「恵比寿に爆弾を仕掛けた」とテレビ局に電話が入る。半信半疑で中継に向かったテレビ局契約社員の来栖公太(井之脇海)と、買い物に来ていた主婦の山口アイコ(石田ゆり子)は、犯人のわなにより実行犯に仕立て上げられてゆく。その様子を“謎の男”朝比奈仁(佐藤浩市)が静かに見つめるなか、爆発は起きた。そして、次の犯行予告が動画サイトに上げられることに。独自の捜査を行う刑事・世田志乃夫(西島秀俊)と泉大樹(勝地涼)をはじめとした、さまざまな人の思惑が交差する渋谷に“その時”が訪れる。

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ピーターラビット
  • ピーターラビット
  • 『ピーターラビット』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
  • ■価格:BD ¥2,381+税 デジタル配信中
  • 監督:ウィル・グラック
  • 出演:ジェームズ・コーデン(声の出演) ローズ・バーン
    ドーナル・グリーソン マーゴット・ロビー(語り手)
    エリザベス・デビッキ(声の出演)
    デイジー・リドリー(声の出演) サム・ニール
 

僕たちの家を守れ! 意外に強い!? ピーターが大暴れ

1902年にイギリスで出版され、世界中で愛されている絵本シリーズ「ピーターラビット」を映画化。作者のビアトリクス・ポターが暮らしたイギリスで最も美しい風景といわれる湖水地方を舞台に、ピーターと仲間たちが自分たちの“家”を巡って大暴れする姿が描かれます。

ピーターは、自分のお父さんをパイにして食べた天敵マグレガーの家に忍び込んでは、農作物を失敬するいたずら好きのウサギ。ある日、マグレガーが去って大はしゃぎしていたのもつかの間、ロンドンからもう一人のマグレガーがやってきます。動物嫌いで神経質なその青年は、ピーターや仲間の動物たちを追い出そうとするだけでなく、ピーターの親友である画家のビアとも急接近。我慢ならないピーターは、マグレガーに反撃を試みて…。

撮影は湖水地方で行われ、ビアトリクス・ポターの水彩画からヒントを得て作られました。湖水地方の建物といえば、スレート石を使った石造りの家や石壁が特徴ですが、マグレガー家もその一つ。先代のマグレガーが丹精込めて育てた農園と石造りの家は、ポターが暮らしたヒル・トップの家に雰囲気が似ています。さて、映画版のピーターは、かわいらしい絵本の雰囲気から想像もつかないやんちゃぶりを発揮していることでも話題になりました。マグレガー家のドアや寝室にトラップを仕掛け、新住人を追い出そうとする様子は、さながら『ホーム・アローン』のケビン少年のよう。“美しい自然とかわいい動物たち”というほんわかとしたイメージと、アグレッシブな攻防戦のギャップが楽しい作品です。

ケンカするほど、好きになる。 ■Introduction

ビアトリクス・ポターによるイギリスの名作絵本「ピーターラビット」をハリウッドで実写映画化。CGで描かれるピーターの声を『ワン チャンス』『イントゥ・ザ・ウッズ』のジェームズ・コーデンが演じる他、デイジー・リドリー、マーゴット・ロビーら人気俳優が声の出演で参加。さらに、ピーターの親友である画家のビア役を『ANNIE/アニー』『X-MEN:アポカリプス』のローズ・バーンが演じ、ビアのお隣さんとして大都会から引っ越してくる潔癖症のマグレガー役を『スター・ウォーズ』シリーズのドーナル・グリーソンが演じる。監督は『ANNIE/アニー』『ステイ・フレンズ』のウィル・グラック。

■Story

ピーター(声:ジェームズ・コーデン)は世界で一番幸せなウサギ。たくさんの仲間に囲まれ、画家のビア(ローズ・バーン)という心優しい大親友もいる。亡き両親のことを思うと寂しいけれど、ビアの存在がすべてを吹き飛ばしてくれる。ところがある日、大都会ロンドンから潔癖症で動物嫌いのマグレガー(ドーナル・グリーソン)が隣に引っ越してきたことで、ピーターの生活は一変。今までの幸せを守りたいピーターと、あの手この手で動物たちを追い払おうとするマグレガーとの争いはエスカレート。さらにビアへの“恋心”も絡まって思わぬ大事件に発展し、ピーターはあるミッションを秘めて、初めてのロンドンへ向かう。

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