名古屋市市政資料館(日本〜愛知県)
赤レンガと白い花こう岩のコントラストが美しい、大正時代の建物。

真面目な優等生の日奈々は、本当はおとぎ話のような王子様との恋に憧れる夢見がちな女子高生。そんなある日、国民的スターの綾瀬楓が映画の撮影で学校にやってきて…。橋本環奈と片寄涼太主演で贈るスターと普通の女子高生の恋を描いたシンデレラ・ストーリー。劇中で、2人の恋の舞台となった建物が名古屋市市政資料館です。
行政の文書や資料を保存・閲覧のほか、会議や展示スペースとして市民に利用されているこの建物は、もともとは名古屋控訴院および地方裁判所、区裁判所庁舎という司法の中心として使用されていました。明治から大正にかけて、急速に西洋化していったこの時代、建築も近代化し、辰野金吾を筆頭とするネオ・バロック様式の華やかな建物が多く建てられました。大正11年(1922年)に建設された名古屋市市政資料館もその一つで、塔屋を中心に寄棟屋根の建物を左右に配置した線対称のデザインと赤レンガと白い花こう岩のコントラストが、この時代ならではの美しさを見せてくれます。
館内で目を引くのは、入口正面にある吹き抜けの中央階段室。劇中でもクライマックスなど印象的なシーンで登場していましたが、漆喰(しっくい)塗やマーブル塗など多彩に仕上げられた化粧柱や大理石の手すりなど職人技が光る階段は圧巻です。また、階段正面や天井のステンドグラスには、罪と罰が釣り合う天秤(てんびん)や公明正大を表す日輪といった絵柄が描かれており、ここがかつて裁きの場であったことを感じさせます。レンガ造りの大規模建築としては日本で最末期、そして現存する控訴院庁舎としては最古のものであるとして、1984年に重要文化財に指定されました。館内は入場無料で見学できるので、訪れた際はぜひネオ・バロック建築の美しさをご堪能ください。
時間が来たら、キミを迎えに行く
■Introductionみきもと凜の同名人気コミックを実写映画化。国民的スターとごく普通の女子高生、二人の秘密の恋を描くラブストーリー。国民的スーパースター・綾瀬楓役をGENERATIONS from EXILE TRIBEのボーカル・片寄涼太、スターに恋する普通の女子高生・花澤日奈々役を『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』などでも主演を務めた橋本環奈が演じる。さらに、酒井若菜や遠藤憲一など実力派俳優陣が脇を固める。監督は、『ひるなかの流星』『四月は君の嘘』など青春ラブストーリーを数多く手掛ける新城毅彦。
■Story日奈々(橋本環奈)は誰もが認める真面目な優等生。でも、本当はおとぎ話のような王子様との恋に憧れる夢見がちな女子校正だった。そんなある日、国民的スーパースター・綾瀬楓(片寄涼太)が、映画の撮影で学校にやってくる。エキストラとして参加することになった日奈々は、楓の飾らない素顔と優しさに魅せられていく。一方、楓も日奈々の裏表のない実直さに次第にひかれるようになり、やがて芸能人と一般人の誰にも知られてはいけない秘密の恋が始まる。しかし、思いも寄らぬ障害が2人に降りかかる。