『アンチャーテッド』
カタルーニャ美術館
スペイン芸術の粋を集めた美の殿堂

伝説の秘宝や古代都市の謎に挑むアクション・アドベンチャー・ゲーム「アンチャーテッド」シリーズを「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランド主演で実写映画化。50億ドルの財宝の手がかりを求めてニューヨークからスペイン・バルセロナへやってきたトレジャーハンターのネイト(トム・ホランド)とサリー(マーク・ウォルバーグ)。バルセロナへ到着早々、2人は同じくトレジャーハンターのクロエ(ソフィア・アリ)に会うため、カタルーニャ美術館へ向かいます。
バルセロナの南西に位置するモンジュイックの丘に建つカタルーニャ美術館は、1929年のバルセロナ万国博覧会の政府館として造られ、1934年に改築を経て美術館としてオープンしました。外観はルネッサンス様式とバロック様式が混ざった折衷建築で、その堂々たるたたずまいは街のランドマークとなっています。
この美術館では、10〜12世紀のロマネスク美術をはじめ、ゴシック美術や近代美術までの作品が所蔵されています。中でもロマネスク美術は世界有数のコレクション数を誇り、ロマネスク美術の最高傑作と呼ばれる「全能のキリスト」をはじめ、地方にある教会の壁画をそのまま移設するなど貴重な展示物が多く、ここを訪れたピカソは感嘆の声を上げたとか。このほかにも、ピカソの「帽子と毛皮の襟をつけた女」やダリの「父の肖像」、ガウディが設計した家具など、バルセロナにゆかりのある芸術家の作品も充実しており、いにしえから近代まで、豊かな経済力を背景に独自の芸術運動を興したカタルーニャ芸術の変遷をたどれる貴重な美術館となっています。そして、美術館を楽しんだ後は、階段下のマジカ噴水で一息を。壮大な美術館をバックにした光と水の噴水ショーは、多くの人を楽しませています。