
ネオ・バロック様式の豪華絢爛さに酔う世界最大級の劇場

ガストン・ルルー原作のミュージカル『オペラ座の怪人』の舞台として知られるオペラ座(別名オペラ・ガルニエ)は、音楽、バレエの劇場として1875年、ナポレオン3世の時代にシャルル・ガルニエの手により建築されました。頂に音楽の神アポロンと芸術の女神ミューズが鎮座する大理石とブロンズを用いた荘重な外観、皇帝の色である赤と金を基調とした観客席、そして天井にはシャガールの壁画とシャンデリアなど、たくさんの彫刻や装飾が施されたオペラ座はネオ・バロック様式の特徴である豪華絢爛な雰囲気を存分に堪能できます。
総面積約11,000平方メートルと、劇場としては世界最大級のオペラ座。その広大な内部はとても複雑です。重い緞帳の奥には無数の小部屋や迷路のような通路、そして地下には芝居に使う馬のための小屋や、踊り子たちの部屋、さらには湖のような貯水槽も。
ルルーはそんなオペラ座の構造や、かつてあったシャンデリア落下事件など忌まわしい事件をもとに『オペラ座の怪人』という怪奇ロマンを創りあげました。そして現在、この哀しくも美しい愛の物語は稀代の天才作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバーの手によって、全世界の人々に愛されています。
現在オペラ座では主にバレエの公演が行われていますが、公演が行われていない時間は内部見学が可能で、大理石でできた大階段や贅を尽くした豪華なロビー、併設のオペラ座国立図書館を見ることができます。
『キャッツ』等、大ヒットミュージカルを世に送り出したアンドリュー・ロイド=ウェバー自らの製作・脚本・作曲による不朽の名作ミュージカルが映画化。ファントム役に『トゥーム・レイダー2』『300』のジェラルド・バトラー。クリスティーヌ役に『デイ・アフター・トゥモロー』『ポセイドン』のエミー・ロッサム。クリスティーヌの幼なじみのラウル役には『ウォッチメン』『パッセンジャーズ』のパトリック・ウィルソンなど、豪華キャストが出演。監督は『バットマン・フォーエバー』のジョエル・シュマッカー。ストーリーの象徴といえるシャンデリアは、3万個のクリスタルで製作されたスワロフスキー製など、息をのむほどにまばゆい美術、豪華絢爛名な衣装にも注目。
■Storyそれは、哀しくも美しい愛の物語--パリ、1870年代。オペラ座では“ファントム”(オペラ座の怪人)のしわざとされる謎の事件が続いていた。リハーサル中の事故でプリマドンナの代役を務めることになったクリスティーヌ(エミー・ロッサム)は、その初主演のステージで喝采を浴び、観客の中にいた幼なじみのラウル(パトリック・ウィルソン)と再会する。だが、その喜びも束の間、仮面をかぶった謎の怪人、ファントム(ジェラルド・バトラー)にオペラ座の地下へと連れ去られてしまう。クリスティーヌは、ファントムを亡き父親が授けてくれた“音楽の天使”だと信じ密かに慕ってきたが、地下の隠れ家で仮面の下に隠されたファントムの正体を知り…。