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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

トランスフォーマー/リベンジ
  • トランスフォーマー/リベンジ
  • 『トランスフォーマー/リベンジ』
  • ■発売日:発売中
  • ■販売元:パラマウント ジャパン
  • ■価格:¥2,625(税込)
  • 監督:マイケル・ベイ
  • 出演:シャイア・ラブーフ、ミーガン・フォックス、ジョシュ・デュアメル、タイリース・ギブソン、ジョン・タトゥーロ 他
 

(C) 2009 PARAMOUNT PICTURES CORPORATION and DW Studios L.L.c. All Rights Reserved. HASBRO. TRANSFORMERS and all related characters are trademarks of Hasbro. (C) 2009 Hasbro. All Rights Reserved. TM & Copyright (C) 2010 Paramount Pictures Corporation and DW Studios L.L.C. All Rights Reserved.

ピラミッド<エジプト>

古代エジプト人が遺した謎多き巨大建造物

リンカーン記念館

(C)paylessimages - Fotolia.com

世界四大文明のひとつ、エジプト文明を象徴するピラミッド。その起源は紀元前2600年ごろまで遡ります。重臣イムホテプが“王が天に昇る階段”を具現化させたものとして考えたのが、マスタバとよばれる長方形の墓を土台に、石灰岩を6段も積み重ねたピラミッドです。階段状に石を積み上げた「サッカーラの階段ピラミッド」は、初めて高層建築を可能にした世界最古のピラミッドといわれています。

このピラミッドの登場以降、四角錘の形状をした「メイドゥームの真正ピラミッド」や、上部と下部の勾配が異なる「ダフシュールの屈折ピラミッド」など様々な形状のものが建設されましたが、代表的なものといえばギザの三大ピラミッドです。中でも「クフ王の大ピラミッド」は、高さ146メートル、底辺の長さ230メートル。平均2.5トンの石を約280万個積み上げられた、石造建築としては世界一の高さを誇っています。

これまでピラミッドは、紀元前5世紀に歴史家ヘロドトスが記した『歴史』の一説からファラオの王墓説が一般的とされていましたが、王墓説を裏付ける確たる証拠はまだ見つかっておらず、さらに最近では奴隷による強制労働ではなく農閑期の公共事業だったという説が有力視されるなど、ピラミッドの目的、建築法には多くの謎が残されています。不老不死を願う神殿説、はたまた宇宙人が建設したという説もあるので、映画『トランスフォーマー/リベンジ』で描かれたような不思議な力が秘められていてもおかしくはないのかもしれません。

『リベンジが始まる…』 ■Introduction

トランスフォーム(変身)する金属生命体同士の、人類を巻き込んだ戦いを描き大ヒットを記録したSFアクション大作の続編。前作の1億5,000万ドルの2倍にあたる製作費が投じられ、アメリカのみならず、ロンドン、上海、エジプトなど世界各地を舞台に物語が展開していく。監督は前作に引き続きマイケル・ベイが担当。『ウォール・ストリート』のシャイア・ラブーフをはじめ、『彼女は夢見るドラマ・クイーン』のミーガン・フォックスなど、前作の主要キャストも続投する。驚きの極限まで突き進んだビジュアル・エフェクトなど、前作をはるかに上回る壮大なスケールが見どころ。

■Story

トランスフォーマーの生命の根源である「キューブ」を巡り、オートボットとの壮絶な死闘の末に敗北した邪悪なディセプティコン。しかし、戦いは終わっていなかった…。あれから2年、ガールフレンドのミカエラ(ミーガン・フォックス)から遠く離れて大学生活を送るサム(シャイア・ラブーフ)。ある日、当時身につけていた服に残っていたキューブの破片に触れたことから、奇妙な“サイン”が見えるようになる。それは、古代ピラミッドに秘められた、ある恐るべき暗号を示していた。一方その頃、絶滅したはずのディセプティコンの生き残りが、無数の仲間を率いて世界各地に侵入を始め…。

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スープ・オペラ
  • ココ・シャネル
  • 『ココ・シャネル』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元・販売元:(株)東北新社
  • ■価格:¥4,179(税込)
  • 監督:クリスチャン・デュゲイ
  • 出演:シャーリー・マクレーン、バルボラ・ボブローヴァ、マルコム・マクダウェル 他

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シャネル・スタイルの礎を築いた愛人としての暮らし

20世紀のファッション業界を牽引したモード界の女王ココ・シャネル。ジャン・コクトーやピカソら天才たちと交流し、華やかな恋愛遍歴を重ねながら、これまでの“常識”を覆すスタイルを次々と生み出し女性の生き方をも変えてしまった女性。そんな彼女がファッション・デザイナーとして第一歩を踏み出した場所が、パリ郊外のロワイヤリュにある最初の恋人エチエンヌ・バルサンの邸宅でした。

裕福な青年将校のバルサンに見初められロワイヤリュで暮らすことになったココ。森に囲まれた広大な敷地にたたずむ彼の邸宅は、孤児院育ちの彼女にとっては別世界でした。歴史を刻んだ風格のある建物。鹿の剥製など男性的な調度品がさりげなく置かれた重厚な屋敷には、召使や庭師、愛馬たち。そんな一流のものに囲まれ乗馬やパーティを楽しむ中でも、ココは愛人としての立場におもねず自分のスタイルを貫きます。

当時の上流階級の女性たちの服装は、華やかだけれど身体をしめつけるコルセット入りのドレス。そんな窮屈な衣装に反発し、ココはハンティングの場で召使の少年のズボンをはいて颯爽と登場し、紳士淑女の社交場である競馬場ではデコラティブな帽子をかぶったレディたちの中で、自分でつくった小さな麦藁帽子をかぶるのです。周囲の好奇な視線も気にしない彼女の堂々たるふるまいは、ココという女性の個性を鮮烈に印象づけます。

「かけがえのない人間となるためには、いつも人とは違っていなければならない」
そんな名言を残したココは、バルサンの愛人で納まることなく新たな冒険へと踏み出し伝説を作るのです。

『私は流行をつくっているのではない。スタイルを作っているの』 ■Introduction

今なお世界中から愛される人気ブランド「シャネル」。創業者である偉大なるファッションデザイナー、ココ・シャネルの生涯を描く。監督は、TV「ヒューマン・トラフィック」のクリスチャン・デュゲイ。主演は、『愛と追憶の日々』『イン・ハー・シューズ』のシャーリー・マクレーン。空白の15年を経た1954年のシャネルを再現している。また、お針子からキャリアをスタートさせる若き日のシャネルを、『見つめる女』のバルボラ・ボブローヴァが演じる。彼女たちのために用意された衣装は70着。ヴィンテージの宝石やバッグも数多く登場し、それぞれの時代のシャネルファッションも楽しめる。

■Story

1954年、パリ。リトル・ブラックドレス、ツイード素材のスーツ、香水“シャネルNo.5”などを発表し、ファッション界を牽引していたココ・シャネル(シャーリー・マクレーン)は、第二次世界大戦のために中断していたコレクションを再開する。しかし、彼女のオートクチュール店に詰めかけた評論家や顧客たちは、“過去から脱却できていない”と復帰コレクションを酷評する。失意のココは、自分の半生を振り返る。彼女の孤独な日々は、1895年、裁縫で生計を立てていた母の死によってもたらされた。18歳でお針子となり、帽子デザイナーを経て、ファッションデザイナーとしての道を歩き出す。現在の地位を手に入れるまでの道のりは、彼女を奮い立たせ、支え、勇気づけてくれた愛の思い出に彩られた日々でもあった…。

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