『最高に心地のいい住宅をデザインする方法』
本書では実際に建てられた住宅の写真や平面図、断面図を見ながら、素材の力を引き出す、吹き抜けを効果的に生かす、スキップフロアで空間を有効に使う、内と外の一体感をつくりだす、敷地全体を居住空間にする、狭小敷地に建つ家を豊かにする、二世帯住宅を住みやすくする、という7項目において様々な設計術を学ぶことができます。
狭小敷地に建つ家を豊かにする項目では、吹き抜けを作る事で開放的な空間を作り出していますが、それによって床が外壁と接続していない部分が出来てしまいます。それでは耐震面で不安が残りますが、ここでは「斜め柱」という技法によってこれを解消しています。「斜め柱」を不均等に配置することで耐震璧の代わりとし、さらに開放的な空間も確保できるというわけです。
また他にも幾つものポイントが解説されているため、多くの事を学ぶことができます。
『最高に楽しい家づくりの図鑑』
現代の住宅における生活スタイルは実に様々です。
本書ではその生活スタイルにあわせて、間取りや素材、細部のこだわりなどのテーマごとに「住まいづくりの新しいルール」を再定義しています。
例えば、洗濯や調理をする際に移動する道筋(家事動線)をコンパクト化する、という点に特化したデザインでは、動線を800mは確保し、更に動線の途中に余計な物をおいてはならないというルールが定められています。動線の中に扉を挟んだ場合、そこを通る度に動きが止まってしまい非常に効率が悪いためです。
家づくりのルールを学ぶことによって、最終的に心地良く、かつ快適に暮らせる住まいづくりを教えてくれる一冊です。