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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
  • ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い
  • 『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元・販売元:ワーナー・ホーム・ビデオ
  • ■価格:¥1,500(税込)
  • 監督:トッド・フィリップス
  • 出演:ブラッドリー・クーパー エド・ヘルムズ ザック・ガリフィアナキス
    ヘザー・グレアム ジャスティン・バーサ ジェフリー・タンバー 他
 

(C) xgate7 - Fotolia.com

 

(C) 2009 Warner Bros. Entertainment Inc. and Legendary Pictures. Alls Rights Reserved. Original Score: (C) 2009 Warner-Hollywood Music, LLC. This motion picture: (C) 2009 IFP Westcoast Erste GmbH & Co. KG. Story and Screenplay.

シーザーズ・パレス<アメリカ〜ラスベガス>

常に進化を続けるラスベガスの老舗ホテル


シーザーズ・パレス(アメリカ〜ラスベガス)

結婚式を2日後に控えたダグたち男4人が、このラスベガスで独身最後のバカ騒ぎをしようと乗り込んだのが名門ホテル、シーザーズ・パレスです。テーマホテルの草分け的存在であるこのホテルは、古代ローマ帝国をテーマとし、パンテオンを模したホールをはじめ、いたるところにローマ風の彫刻が配置されています。

10万坪という広大な敷地には古代ローマの街並みを再現したショッピングモールやプールなどがあり、ショールーム「コロッセウム」ではセリーヌ・ディオン、シェール、エルトン・ジョンなど錚々たるアーティストが公演を行うことでも有名です。

映画で主人公たちが泊まったのは1泊4200ドルのヴィラ・スイート。ラスベガスを一望できる眺望、モダンなインテリアで統一されたこの部屋で「楽しい夜にしようぜ」と意気込んでから数時間後、部屋の壁掛けのテレビは曲がり、イスは焦げ、バスルームにはなぜか生きた虎!さらに誰の子どもかわからない赤ちゃんまでおり、花婿のダグは行方知れず。一体なぜ?どうしてこんな状況に?!前夜の記憶が全くない3人はダグを探し求めて街を捜索しはじめます。ちなみに、彼らが泊まったこの部屋はホテルのいくつかのスイートを参考にしたセットだそう。中でも最もインスパイアされた部屋が、『レインマン』でチャーリーとレイモンドがダンスをしたエンペラーズ・スイートだというから映画通にはうれしい驚きです。

3年経てばガラリと街並みが変わると言われるラスベガスですが、改装工事を頻繁に行い常に進化を続けているシーザーズ・パレスは、今でもこの街を代表するホテルとして訪れる人を楽しませています。

『昨日の記憶が、全くない!?』 ■Introduction

世界中を大爆笑の渦に巻き込んだ二日酔い男たちの友情物語。第67回ゴールデングローブ賞でコメディ・ミュージカル部門作品賞を受賞し、全米のコメディ映画史上No.1の興行収入を叩きだした。
出演は『イエスマン “YES”は人生のパスワード』のブラッドリー・クーパー、『デイブは宇宙船』のエド・ヘルムズ、『デュー・デート 出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断』のザック・ガリフィアナキスなどの米コメディ実力派が揃った。

■Story

2日後に結婚式を控えたダグ(ジャスティン・バーサ)は、フィル(ブラッドリー ・クーパー)ら男友達3人とラスベガスで独身最後のパーティーを開く。高級ホテルで大いに盛り上がり、パーティーは一生の思い出になるはずだったが、翌朝ダグを除く3人が目覚めると、バスルームにはトラが一頭、クローゼットの中には赤ん坊がいた。しかも、ダグの姿はどこにも見当たらない。二日酔いで何ひとつ思い出せない3人。果たして結婚式までにダグを見つけ出すことはできるのか?

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  • 『キッズ・オールライト』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:アミューズソフト
  • ■価格:¥3,990(税込)
  • 監督:リサ・チョロデンコ
  • 出演:アネット・ベニング ジュリアン・ムーア マーク・ラファロ
    ミア・ワシコウスカ ジョシュ・ハッチャーソン 他
 

(C)2010 TKA Alright, LLC / UGC Ph All Rights Reserved

一風変わった家族から学ぶ家族のあるべき姿とは

南カリフォルニアの郊外に暮らす、とある家族のひと夏の物語です。両親と大学進学を控えた娘、思春期を迎えた息子というごく一般的な彼らが他の家族とひとつ異なるのは、両親が女性同士のカップルであり子供たちが腹違いの姉弟ということ。

家の中に母親が二人という家庭環境はなかなか想像がつきませんが、医師として家庭を支えるニックは口やかましい父親を、おおらかなジュールズは主婦の役割を演じているのを見ていると、そのスタイルは革新的というよりとても古風的です。

この映画の監督リサ・チョロデンコ自身も実は同性愛者であり、精子提供によって子供を出産した経験を持っています。監督はそんな自分の実体験を織り込みながら、この家族に精子提供者という事実上の父親を登場させることで、家族の絆を見つめなおす機会を与えました。子供たちの成長を描く一方で、子離れや夫婦の在り方など親の葛藤もきちんとすくいとられているのは、繊細な視点を持った女性監督ならでは。

また、女性同士のカップルという進歩的な家庭を大らかに包み込むカリフォルニアの風景も印象的。オーガニック・レストランを経営するポールの緑豊かなガーデン・レストラン、光がさんさんと降り注ぐニックたちのテラス、男性らしいこだわりが感じられるポールの家などでワインを片手に食事を楽しむ風景は、この映画の味わいをより一層深いものにしています。

『青空の下、共に生きる。家族になる。』 ■Introduction

ある風変わりな家族を通して、本当の愛情や家族のあり方を見つめた人間ドラマを『しあわせの法則』のリサ・チョロデンコ監督が描く。
『アメリカン・ビューティー』のアネット・ベニングと『めぐりあう時間たち』のジュリアン・ムーアが同性カップルに扮し、その子供たちに『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ、『ダレン・シャン』のジョシュ・ハッチャーソン、子供たちの父親を『シャッター・アイランド』のマーク・ラファロが演じる。

■Story

女性同士のカップルであるニック(アネット・ベニング)とジュールス(ジュリアン・ムーア)には、同じ男性から精子提供を受けて産んだジョニ(ミア・ワシコウスカ)とレイザー(ジョシュ・ハッチャーソン)という姉弟がいた。少し風変りな家族だが、仲良く、楽しく愛情に満ちた生活を送っている。
ある日、会ったことのない医学上の父親・ポール(マーク・ラファロ)に興味を持った姉弟は彼にこっそり会いに行くが、そのことが母親たちに知れ、少しずつ家族に異変が起きはじめる…。

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