ヴュルツブルクのレジデンツ<ドイツ〜ヴュルツブルク>
若き才能が花開いたドイツ随一の宮殿

アレクサンドル・デュマの冒険活劇『三銃士』をアクション満載で描いた『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』。本作でルイ13世の宮殿となったのが世界遺産に登録されているヴュルツブルクのレジデンツです。この場所が映画のロケ地として使われたのは映画史上初。かつてナポレオンが「ヨーロッパで最も美しい居城」と讃えたバロック建築に隠し階段が登場したり、飛行船が現れたりとワクワクする仕掛けがちりばめられています。
神聖ローマ帝国時代の1719年にこの地の領主司教になったヨハン・フィリップ・フランツが、権力の象徴として建てたレジデンツ。天才バロック建築家バルタザール・ノイマンが設計したこの建物は、世界で一番大きいフレスコ画を天井に配した「階段の間」や、繊細なスタッコ(漆喰)の装飾を施した「白の間」のように、340あまりの部屋はいずれも贅を極めた装飾が施されています。
ドイツの旧50マルク紙幣に自身の肖像画が印刷されるなど、まさにドイツを代表する建築家ノイマン。しかし、このレジデンツを手掛けた当時はまだ駆け出しでした。巨大な吹き抜けながら柱を使わず鉄で強度を高めた「階段の間」は、その頃の建築常識にはない構造で、「設計ミス」と批判される中、「大砲を打っても崩れない」というノイマンの主張はその後、第二次世界大戦でこの天井だけが無事だったことが証明しています。
新人ながらもイタリアを代表する画家ティエポロやアントニオ・ボッシなど名だたる芸術家を集め、独創的な空間を生み出したノイマン。レジデンツはのちに天才と呼ばれる男の才能が集約された建物なのです。
アレクサンドル・デュマの名作「三銃士」を、『バイオハザード』シリーズのポール・W・S・アンダーソン監督が壮大なVFXを駆使して描いた冒険アドベンチャー!主人公である青年ダルタニアンを若々しく演じたのは、『パーシー・ジャクソンとオリンパスの神々』のローガン・ラーマン。その他、正体不明の魔性の美女ミレディに『バイオハザード』のミラ・ジョヴォヴィッチ、狡猾な英国バッキンガム公爵に、本作で初の悪役に挑戦した『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのオーランド・ブルームなど。
■Story17世紀のフランス。野心家のリシュリュー枢機卿(クリストフ・ヴァルツ)は実権を掌握しようと暗躍していた。そんな中、パリを訪れた青年ダルタニアン(ローガン・ラーマン)は、成り行きから憧れの三銃士の仲間となる。その頃、正体不明の美女ミレディ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は敵国のバッキンガム公爵(オーランド・ブルーム)と王妃が通じていると見せかけるべく、王妃の首飾りを盗み出す。王妃の侍女コンスタンス(ガブリエラ・ワイルド)からそのことを聞かされたダルタニアンと三銃士は、首飾りを奪還すべくイギリスへと旅立つ。