ワットポー<タイ〜バンコク>
巨大な寝釈迦像が迎えるバンコク最古の寺院
バンコクを舞台に男女の燃えるような恋を描いた『サヨナライツカ』で、沓子と豊の別れと再会の舞台となったのがワット・ポーです。さまざまな思いが胸をよぎりながら、この寺院を見つめていた2人。その哀愁に満ちた姿は、この映画の印象的な場面の一つといえるでしょう。
正式名称ワット・プラチェートゥポンウィモンマンカラーラーム=ラーチャウォーラマハーウィハーン、通称ワット・ポーはバンコク市内の三大寺院のひとつで、1788年にラーマ1世により建立されたバンコクで最も古い寺院です。敷地面積は約80,000平方メートルとバンコク最大で、チェトゥポン通りを挟んだ北側部分に本堂や寝釈迦像が、南側には僧侶たちが修行をする僧房に分かれています。
ワット・ポーといえば、まず思い浮かぶのが黄金に輝く寝釈迦像。釈迦が涅槃の境地に達した様子を表した像は長さ46メートル、高さ15メートルで、その大きさは一目で全体像をとらえられないほど。また、寝釈迦像の足裏には須弥山図や神々など、仏教とバラモン教の世界観を表した108面の精巧な螺鈿(らでん)細工を見ることができます。
本堂の荘厳な仏像や、本堂を取り巻く回廊に並ぶおよそ400体近くの仏像や仏塔など見どころが多いワット・ポーですが、この寺院が他の寺院とひとつ異なるのがマッサージ学校を併設している点です。ここはタイ古式マッサージの総本山であり、境内には東洋医学の知恵が石碑に記されています。実際に施術を受けることもできるので、訪れた際には本場のマッサージを受けてみてはいかがでしょうか。
『かなわない恋だとわかってた』
■Introduction
一生に一度の燃えるような恋愛を描いた辻仁成の同名ベストセラー小説を、『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督が映画化。『東京日和』以来12年ぶりの主演となる中山美穂と、『ゼロの焦点』の西島秀俊が激しく惹かれ合う男女を熱演している。その他、『おとうと』の石田ゆり子や、『THE LAST MESSAGE 海猿』の加藤雅也、『ALWAYS 三丁目の夕日’64』のマギーなど実力派俳優陣が揃った。バンコク、東京、ニューヨークを舞台に、一瞬の熱情が25年の時を超えて一生の愛へと変わる切ないラブストーリー。
■Story
1975年、タイのバンコクへと赴任してきたイースタンエアライン社のエリートである東垣内豊(西島秀俊)は、美しい美貌と官能的な魅力を持ち合わせた女性・真中沓子(中山美穂)と出会う。二人はたちまち惹かれあい身体を重ねるが、豊には尋末光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。逢瀬のなかで本当の愛に気がついた沓子だったが、豊と光子の結婚式が刻一刻と近づいていた。叶わない恋だと知りながら、それでも豊を愛し続けると決めた沓子は遂にバンコクを去る。それから25年後、二人はバンコクで運命の再会を果たす…。

動物園つきの家を購入した家族の冒険物語
半年前に最愛の妻を失った元ジャーナリストとその子供たちが、新しい土地で心機一転やり直そうと購入したのは郊外に建つ一軒家。しかしそこには閉鎖の危機にある閉園中の動物園というオマケもついていて…。
もしあなたがこのような物件を目にしたらどうするでしょうか?ベンジャミンがこの一風変わった物件にとまどうのに対し、娘のロージーは「わーい!」と無邪気に大喜び。そう、子供にとってトラ、ライオン、サル、シマウマなどが自分の家で飼える動物園つきの一軒家はまさに夢の世界。しかしこれは決して夢ではなく、『We Bought a Zoo』を書いた英国のコラムニスト、ベンジャミン・ミーの体験から生まれた実話というから驚きです。
ベンジャミンと子供たちが人生をリスタートする家は、郊外ならではの広いポーチつきの一軒家。18エーカー(東京ドーム約1.5個分)という広大な庭にはトラやライオンなどの動物たちが暮らしています。危険を顧みず突撃取材を得意としていたベンジャミンにとって、自宅の動物園は新たに見つけたアドベンチャーランド。飼育員たちと協力しながら、動物園の再開に向けて準備に励みますが、エサや薬代、老朽化した園のメンテナンス費など、次から次へと費用がかさみ資金難というピンチを迎えてしまいます。
ベンジャミンには遠く及びませんが、私たちも家を購入することは大きな冒険です。新しい場所で生活を始めることはワクワクすると同時にリスクも負わなければなりません。けれどもリスクを負ったからこそ得られる輝きがあり、その輝きはほんのちょっとした勇気から生まれる。動物園を舞台にした“奇跡”の物語の“軌跡”はそんなことを教えてくれるでしょう。
『この動物園で、再び歩き出す―』
■Introduction
『エリザベスタウン』のキャメロン・クロウ監督が英国の新聞コラムニスト、ベンジャミン・ミーの自伝を映画化。最愛の妻を亡くした男が家族や仲間と共に閉鎖寸前の動物園を立て直す姿を描いたヒューマンドラマだ。主人公を『ボーン』シリーズや、『アジャストメント』で主演を務めたマット・デイモンが演じる。その他、『アベンジャーズ』のスカーレット・ヨハンソンや、『スパイダーマン3』のトーマス・ヘイデン・チャーチ、『ダレン・シャン』のパトリック・フュジットなどが脇を固める。
■Story
半年前に妻を亡くしたベンジャミン(マット・デイモン)はいまだ悲しみから抜け出せず、14歳の息子と7歳の娘を抱え途方に暮れていた。仕事はなく、息子は学校を退学処分となり、ベンジャミンは新しい土地で新しい生活をはじめるため郊外に家を購入するが、そこは閉鎖中の動物園というオマケがついていた!園長となったベンジャミンは動物園の再建に向けて動き出すが、慣れない事業にトラブルが続き、修理費や薬代などで資金も底をついてしまう。しかし、飼育員や地元の人たち、家族に支えられ、彼は障害に立ち向かっていく…。
