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アーキテクト・イン・シネマ ~映画に観る建築・住まい・家族~

X-MEN<特別編>
  • X-MEN<特別編>
  • 『X-MEN<特別編>』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
  • ■価格:¥1,490(税込)
  • 監督:ブライアン・シンガー
  • 出演:パトリック・スチュワート ヒュー・ジャックマン イアン・マッケラン
    アンナ・パキン 他
 

(C) dendron - Fotolia.com

 

(C)2012 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ハトレー・パーク・キャッスル&ミュージアム<カナダ~ヴィクトリア>

石炭王が築いた英国風のクラシックな城と大庭園


ワットポー(タイ~バンコク)

プロフェッサーXの保護のもと、若いミュータントに正しい能力の使い方を教えている全寮制の『恵まれし子らの学園』。緑の蔦がからまる石造りの美しい外観、オーク材を使った重厚なロビー、日差しがさんさんと降り注ぐ教室など気持ちの良い環境の地下では、マグニート率いるミュータント・テロ集団を阻止するため、X-MENたちがミュータント探知マシーン“セレブロ”や戦闘機“X-ジェット”とともに日夜戦っていて……。

人気アメコミを映画化した『X-MEN』シリーズで、プロフェッサーX率いるX-MENたちの基地として登場するのが、ヴィクトリアにあるハトレー・パーク・キャッスル&ミュージアムです。バンクーバー島の南端に位置するヴィクトリアは、英国文化の香りが漂う美しい街。カナダの花の都とも言われる程、町にはあちこちに綺麗な花が咲き誇っています。

市内から車で30分ほどの海を一望できる場所にあるハトレー・パーク・キャッスル&ミュージアムは、カナダ国定史跡のひとつであり、ロイヤル・ローズ大学の本部としての顔を持っています。1908年に石炭王の息子ジェームズ・ダンズミュアの自邸として建てられましたが、英国の伝統を継承するチューダー・リバイバル様式のクラシックな外観は、まさしく“城”の名にふさわしい堂々たる佇まい。X-MENたちの秘密基地となっていたハトレー城の地下では、ダンズミュア家や建物の歴史を展示した博物館となっています。

約229ヘクタール(東京ドーム49個分)という広大な敷地を彩る庭は英国庭園を基本に、ダイナミックな自然を表現した森や日本庭園、イタリア庭園、バラ園もあり、訪れる人々の憩いの場となっています。

『敵は強大 味方はわずか』 ■Introduction

アメリカン・コミックの大手出版社マーベル・コミックで長い歴史を誇る人気コミックを『スーパーマン リターンズ』のブライアン・シンガー監督が映画化。マーベル・コミックの編集委員であるスタン・リーや、マーベル・スタジオの社長アヴィ・アラドが製作総指揮に参加し、原作のムードが損なわれないように製作された。出演は『リアル・スティール』のヒュー・ジャックマン、『スター・トレック』シリーズのパトリック・スチュアート、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのイアン・マッケランなど。

■Story

突然変異により特殊能力を持った人間“ミュータント”が存在する近未来。その能力ゆえに、ミュータントは人間社会から忌み嫌われていた。失った記憶を求めて世界中を彷徨うミュータントのウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)は、同じミュータントである少女ローグ(アンナ・パキン)と出会う。成り行きで彼女と行動を共にすることになるウルヴァリンだったが、その直後、大男のミュータントに襲われ窮地に陥る。そんな2人を助けたのはプロフェッサーX(パトリック・スチュワート)が率いる「Xメン」のメンバーだった。

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HOME 愛しの座敷わらし スペシャル・エディション
  • HOME 愛しの座敷わらし スペシャル・エディション(2枚組)
  • 『HOME 愛しの座敷わらし スペシャル・エディション(2枚組)』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:株式会社テレビ朝日/株式会社ハピネット
  • ■販売元:株式会社ハピネット
  • ■価格:¥4,095(税込)
  • 監督:和泉聖治
  • 出演:水谷豊/安田成美/濱田龍臣/橋本愛/草笛光子/飯島直子/
    草村礼子/佐々木すみ江/沢木ルカ 他
 

(C) 2012「HOME 愛しの座敷わらし」製作委員会

築200年の古民家が伝える古き良き日本の暮らし

どこまでも続く田んぼ、街を見守る雄大な山、緑深き散歩道など懐かしい日本の原風景が楽しめる映画『HOME 愛しの座敷わらし』。なかでもこの物語の中心となる築200年の古民家は、それだけで絵になる美しさを誇っています。

父・晃一の転勤により東京から岩手の田舎へ引っ越してきた高橋家。晃一が選んだ新たな住まいは茅葺屋根の堂々たる佇まいをした古民家でした。かつて土間だった台所こそタイルばりのモダンなキッチンとなっていますが、歴史を刻み黒光りする柱や囲炉裏、薪で沸かす五右衛門風呂は昔のまま。「広くて素敵だろ」と喜ぶ晃一とは反対に「東京の狭いマンションでもすれ違っていたのに、こんな広い家で余計バラバラになりそうで」と心配を募らせる妻の史子。友人関係、仕事、健康など何かしら問題を抱えている彼らにとって、田舎暮らしはただ不安を煽るだけでした。

日本家屋は、ふすま1枚、障子1枚で空間を自由につくれ、どこにいても家族の気配を感じることができます。図らずもこの家のもう一人の住人“座敷わらし”の気配も感じてしまう高橋家ですが、現代の個室が確立された住まいと違い、ゆるやかに家族がつながる新居での暮らしはバラバラだった家族を再びひとつにしていきます。

囲炉裏の火をみんなで囲みながら、いつも遠慮がちだった父が「家族の囲炉裏になりたい」と力強く語る印象的な場面があります。幸運を呼ぶといわれる座敷わらしの不思議な力に頼るのではなく、家族がしっかりと向き合うことで新しい一歩を踏み出す力となる。築200年の古民家は、家族の絆を大切にしていた昔の日本の姿を教えてくれます。

『「家族」がつながる場所はきっとある。』 ■Introduction

2007年に朝日新聞に連載され、直木賞候補にもなった荻原浩の同名小説を、人気ドラマ「相棒」の和泉聖治監督が映画化。「相棒」シリーズで和泉監督とコンビを組んできた水谷豊が主人公の高橋晃一を演じ、ホームドラマへの出演が夢だったと語る水谷豊の単独主演は実に29年ぶりとなる。共演は、晃一の妻・史子に『最後の忠臣蔵』の安田成美、長男・智也に『映画 怪物くん』の濱田龍臣、長女・梓美に『桐島、部活やめるってよ』の橋本愛、そして晃一の母親には『武士の家計簿』の草笛光子など豪華俳優陣が揃う。

■Story

転勤を命じられ岩手の田舎町へ引っ越してきた高橋晃一(水谷豊)は、新しい住まいに築200年の古民家を選ぶ。田舎暮らしに不慣れな妻の史子(安田成美)は不安と不満でいっぱいで、長女の梓美(橋本愛)も学校生活が心配で心が落ち着かない。また、同居する晃一の母・澄代(草笛光子)は認知症の症状が始まりつつあった。唯一、この暮らしを楽しんでいる長男・智也(濱田龍臣)も、治りかけの喘息を史子にひどく心配され、やりたい事がやれずにいた。そんなある日、不思議な出来事が高橋家に起こり始める…。

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