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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

デンジャラス・ラン
  • デンジャラス・ラン
  • 『デンジャラス・ラン』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:¥1,500(税込)
  • 監督:ダニエル・エスピノーサ
  • 出演:デンゼル・ワシントン ライアン・レイノルズ ヴェラ・ファーミガ 他
 
 

(C) 2012 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED

ケープタウン・スタジアム<ケープタウン〜南アフリカ>

南アフリカ初のインテリジェント・スタジアム


シドニー・オペラ・ハウス(シドニー〜オーストラリア)

(C) michaeljung - Fotolia.com

自然と都市の魅力が調和する美しい街ケープタウン。このウォーターフロントに位置するのがケープタウン・スタジアム(収容人数68,000人)です。2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会では最南端の会場として、予選5試合、決勝トーナメント1回戦、準々決勝、準決勝が行われ、スペイン、ドイツ、オランダ、アルゼンチンら強豪が火花を散らしました。

もともとはグリーンポイント・スタジアムというスタジアムだったものを、W杯開催を機に2009年11月に新たに建設。照明や空調、エレベーターなどすべての電気機器を一元管理し効率的なオペレーションを行う南アフリカ初のインテリジェント・スタジアムとして生まれ変わりました。ベルリン中央駅やベルリン・テーゲル空港などを手掛けたドイツの建築事務所GMPは、最近の潮流にならいグリーンポイント・スタジアム取り壊し時に発生した建材の95%を再利用したほか、景観を損なわないように地面を掘り下げるなど、環境面に配慮した方法を用いています。このスタジアムを特徴づけているのが、半透明の屋根。自然光を生かすための、銀白色の網目状のガラス繊維は、陽光の移ろいとともにさまざまな表情を見せてくれます。

デンゼル・ワシントン主演のサスペンス・アクション『デンジャラス・ラン』では、ホームチームであるアヤックス・ケープタウンFCの試合で盛り上がるサポーターの熱気と夜のスタジアムの雰囲気を味わえます。試合に熱狂する観客に紛れて、逃亡を図ろうとする指名手配犯のフロスト。フロストを狙う敵と自分を欺こうとするフロストに挟まれるCIAの新人職員マット。ケープタウンの美しい街中で、彼らの緊迫した追跡劇が始まります。

『お前は悪魔と逃げている』 ■Introduction

世界から狙われる伝説のCIAエージェントと逃げ続ける32時間を描いたサスペンス・アクション。主演は、『トレーニング デイ』と『グローリー』で2度のアカデミー賞に輝いたデンゼル・ワシントン。本作では最強の悪人トビン・フロスト役を演じながら、製作総指揮も務めている。また、フロストを連行する新米のCIA職員マット・ウェストンを演じるのは、『グリーン・ランタン』のライアン・レイノルズ。また、クライム・サスペンス『イージーマネー』でその手腕を見染められたダニエル・エスピノーサが監督を務めた。

■Story

最果ての地、南アフリカにあるCIAの隠れ家にひとりの男が連行されてきた。彼の名はトビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)。36カ国で指名手配を受けた犯罪者にして、元CIA最強のエージェント。そして彼が収容されるや否や、完璧なはずの隠れ家が襲撃される。「奴らは、俺を狙っている。お前は俺を守る義務がある。どうする?」。フロストに選択を迫られる隠れ家の管理人マット(ライアン・レイノルズ)。新米CIAの彼は壊滅寸前の隠れ家からフロストを引き連れ、決死の脱出を試みる。あまりに危ない男と運命をともに、今、危険すぎる逃避行が始まる…。

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マンマ・ミーア!
  • マンマ・ミーア!
  • 『マンマ・ミーア!』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント
  • ■価格:¥1,500(税込)
  • 監督:フィリダ・ロイド
  • 出演:メリル・ストリープ アマンダ・セイフライド ピアーズ・ブロスナン コリン・ファース 他
 

(C) 2008 Universal Studios and Internationale Filmproduktion Richter GmbH & Co. KG. All Rights Reserved.

音楽と役者を盛り立てるギリシャの鮮やかな色

結婚式を間近に控えた娘ソフィが、母に内緒で父親候補である母のかつての恋人3人を招待してしまったことから巻き起こる大騒動を、世界的ポップスグループABBAのヒットナンバーで綴った人気ミュージカルの映画版。新鋭アマンダ・セイフライドのキラキラした魅力もさることながら、若者にはまだまだ負けないわ!と気を吐くオスカー女優メリル・ストリープが「ダンシング・クイーン」「チキチータ」など名曲をバックにオーバーオールを着てジャンプし歌い踊る姿がとにかく痛快で、身体も自然にリズムを刻んでしまうはず。

吸い込まれそうな青い海と、さんさんと降り注ぐ陽光。解放感たっぷりのギリシャの風景もまたパワー全開の役者たちをさらに盛り立てます。ところで、ギリシャの家といえば断崖にはりつくように建ち並ぶ白い家々がイメージされると思いますが、そもそもなぜ白なのでしょうか。観光地として有名なミコノス島やサントーニ島などは、景観を保護するため建物の色を白く塗ることが条例で決まっていますが、もともとこの白さは石灰(漆喰)の色。日本でも蔵に使われているように、石灰には防菌・防水性があり、また強い日差しを反射して家の中を涼しく保つ効果もあります。地中海地域一帯が原料である石灰岩質の土壌だったこと、糊の役割を果たす布海苔の産地だったこともこの地域で広く普及した理由だったのでしょう。

ロケの多くが行われたのは、ギリシャ本土の東側に位置するスポラデス諸島。映画最大の見せ場となったドナとサムによる情熱的な「ザ・ウィナー」のシーンなど主要な場面が撮影されたスコペロス島は、高い山と切り立った崖というダイナミックな景観でスポラデス諸島の中で最も美しい島と言われています。劇中では緑豊かな自然にスポットが当たっていますが、白い壁とオレンジの瓦屋根が軒を連ねる街中もまた、素朴な魅力に溢れ多くの人々で賑わっています。

『どんなことがあっても、笑っていよう。自分の人生がもっと好きになる。』 ■Introduction

人気グループABBAの曲を全編にちりばめ、全世界170都市以上で上演され、空前の大ヒットを記録した同名ミュージカルを映画化。ギリシャの小島を舞台に、結婚式を控えた女性が顔を知らない自分の父親を招待しようとしたことから起きる騒動を描いた。監督は舞台版の演出も手掛けているフィリダ・ロイド。20歳の花嫁・ソフィを『レ・ミゼラブル』のアマンダ・セイフライドが、花嫁の母親・ドナを『ソフィーの選択』でアカデミー主演女優賞受賞しているほか、数々の映画賞に輝くメリル・ストリープが演じる。

■Story

エーゲ海に浮かぶギリシャの小島。母親のドナ(メリル・ストリープ)に女手ひとつで育てられたソフィ(アマンダ・セイフライド)は、結婚式を目前に控えていた。ソフィは顔も見たことがない父親と一緒にバージンロードを歩きたいという密かな願いを叶えるため、ドナに内緒で彼女の日記を読み、父親の可能性のあるドナの昔の恋人3人に結婚式の招待状を出す。そうして島へとやってきたのは、サム(ピアーズ・ブロスナン)、ビル(ステラン・スカルスガルド)、ハリー(コリン・ファース)の3人。ソフィは母に内緒にしたまま小屋にかくまうが、やがてドナに見つかってしまい…。

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