オールド・ビリングスゲート<ロンドン〜イギリス>
最先端のロンドンを感じられる旧魚市場

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荒唐無稽なアイデアと度肝を抜く迫力のカーアクションが魅力の『ワイルド・スピード』シリーズ。6作目の本作はヨーロッパが舞台です。死んだと思われた恋人のレティを奪還するため、元軍人のテロリスト、ショウの捕獲に協力することになったドミニクと仲間たちは、ショウを追ってロンドンに乗り込みます。ロンドン塔のほど近く、ロウワー・テムズ・ストリートにあるオールド・ビリングスゲートは、ドウェイン・ジョンソン演じるFBI特別捜査官のホブスと、ドミニクの仲間であるテジが車調達のために訪れた場所でした。劇中では車の展示場として登場しましたが、もともとは英国最大(内陸部)の魚市場でした。屋根の風見鶏ならぬ魚のオブジェが当時の活気をしのばせます。
1875年、タワー・ブリッジの設計で名高いホーレス・ジョーンズにより建設されたオールド・ビリングスゲート(旧ビリングスゲート・フィッシュ・マーケット)は、連続するアーチ、グレーの柱と黄色のレンガとのコントラストが軽快な外観の建物。今では多目的スペースとしてファッションショーや展示会、会議などさまざまな用途に使われていますが、当時はアーチ型天井が特徴の地下「The Vault」で甲殻類を、ガラスの天井が美しいメインフロアー「The Grand Hall」では鮮魚を、上階の「The Gallary」では干物を取り扱っていたのだとか。
1982年に魚市場がロンドン東のカナリア埠頭に移転すると、オールド・ビリングスゲートはミレニアム・ドームやポンピドゥセンターなどで知られるリチャード・ロジャースによって多目的スペースへと改装されました。ロンドンの保護対象建築「gradeII」に指定されているこの建物をはじめ、この通りには保護対象建築の建物が多く残されています。近くのロンドン塔やタワー・ブリッジを訪れる際に歴史ある建物を眺めながらそぞろ歩くのも楽しいでしょう。
重力を無視した高速回転クラッシュと、目を疑うような超絶カーチェイスで世界中を熱狂させてきた人気カーアクション『ワイルド・スピード』シリーズの第6作目。主人公であるヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーはもちろん、前作『ワイルド・スピード MEGA MAX』で結成されたシリーズ・オールスターメンバーが集結している。アクション、スケール、サプライズ、すべてが詰め込まれた、規格外エンターテインメント!さらなる進化を遂げた本作の監督は、前々作・前作のメガホンを取り、好評だったジャスティ・リンが務める。
■Storyリオデジャネイロの犯罪王から100億円をまんまと強奪し、逃亡生活を過ごしていたドミニク(ヴィン・ディーゼル)の前に、かつて彼を追っていたFBI特別捜査官ホブス(ドウェイン・ジョンソン)が現れる。ホブスは高度な運転技術を用いて世界各国でスケールの大きな犯罪を繰り返す巨大犯罪組織を壊滅させるために、ドミニクとそのチームに協力を要請する。さらに、ホブスは死んだはずのドミニク元恋人・レティ(ミシェル・ロドリゲス)が生きており、その犯罪組織に関わっていると口にする。ドミニクは、ブライアン(ポール・ウォーカー)をはじめとする凄腕ドライバーを招集し、すべての謎を解き明かすため、ヨーロッパに降り立つ。