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アーキテクト・イン・シネマ 〜映画に観る建築・住まい・家族〜

レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード
  • パディントン
  • 『パディントン』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売元:キノフィルムズ
  • ■販売元:ポニーキャニオン
  • ■価格:¥3,800+税
  • 監督:ポール・キング
  • 出演:ベン・ウィショー(声の出演) ニコール・キッドマン
    ヒュー・ボネヴィル サリー・ホーキンス
    ジュリー・ウォルターズ ジム・ブロードベント 他
 

(C)2014 STUDIOCANAL S.A. TF1 FILMS PRODUCTION S.A.S Paddington Bear™, Paddington™ AND PB™ are trademarks of Paddington and Company Limited www.paddington.com

自然史博物館(ロンドン〜イギリス)

ロンドンを代表する、細部の装飾が見事なロマネスク様式の博物館


パワーズコート(アイルランド)

(C)andersphoto

マイケル・ボンドの児童文学『パディントン』シリーズの実写版です。ペルーからロンドンへやってきた紳士的で礼儀正しいパディントン。モフモフの体で頑張るパディントンは文句なくかわいいですが、名前の由来となったパディントン駅をはじめ、ポートベローマーケットやタワーブリッジなど、いかにもロンドンらしい風景も見どころの一つです。劇中、サウス・ケンジントンにある自然史博物館では、パディントンを狙うミリセントとの攻防が行われていました。

大聖堂かと見紛う堂々たる姿が印象的な自然史博物館は、自然史系としてはイギリス最大、世界でもトップクラスの規模を誇る博物館。動植物や化石の標本、恐竜などが展示されており、所蔵品はなんと8,000万点以上にも上ります。1759年に開館した大英博物館の自然史部門として、1881年に設立。当初はフランシス・フォークによるルネサンス様式の建物の予定でしたが、彼の急死によりアルフレッド・ウォーターハウスへと引き継がれ、ロマネスク様式へと変更されました。赤や青、黄色など微妙な色の連なりが独特の味わいを醸し出す外壁と内装は、共に耐久性のあるテラコッタを使用しており、館内の柱や天井にデザインされた動植物の精巧な彫刻も、同じくテラコッタで作られています。

パディントンが滑り降りた恐竜ディプロドクスの骨格標本、“ディッピー”がお出迎えしてくれる正面入り口を中心とし、左右対称にデザインされた5階建て(展示場は1〜3階)の館内は、恐竜や鳥類などの化石や地学など、系統ごとに4つのゾーンに分かれています。世界中から集められた哺乳類動物の剥製を展示した空間にいると、剥製専門家として働くミリセントが腕を振るう姿が想像できるようです。

きっと見つかる、もっといいこと。

■Introduction

40カ国以上で翻訳され、全世界で3500万部の売り上げを誇るマイケル・ボンドのベストセラー小説「パディントン」を実写映画化。製作は『ハリー・ポッター』シリーズの名プロデューサー、デヴィッド・ハイマンが手掛けた。パディントンの声は、『007 スカイフォール』の個性派俳優ベン・ウィショーが務め、謎の美女役は『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞に輝いたニコール・キッドマン、そのほかヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ジム・ブロードベントら豪華実力派俳優が結集した。また、パディントンの日本語吹き替えは、現在ドラマや映画で幅広く活躍している松坂桃李が担当する。

■Story

真っ赤な帽子をかぶった小さな紳士が、ペルーのジャングルの奥地からはるばるイギリス・ロンドンへやってきた。家を探し求める彼は、イギリス紳士らしく丁寧な言葉遣いで道行く人に話し掛けるが、なぜか誰からも相手にされない。それは…彼が“クマ”だから。彼は、やっと出会った親切なブラウンさん一家に“パディントン”と名付けられ屋根裏に泊めてもらえることに。早速、家を探し始めるが、初めての都会暮らしは毎日がドタバタの連続で―。

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グッバイ、レーニン!
  • オデッセイ
  • 『オデッセイ Blu-ray』
  • ■発売日:発売中
  • ■発売・販売元:20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン
  • ■価格:¥1,905円+税
  • 監督:リドリー・スコット
  • 出演:マット・デイモン ジェシカ・チャステイン クリステン・ウィグ
    ジェフ・ダニエルズ マイケル・ペーニャ 他
 

(C) 2016 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

火星で自給自足の独り暮らし

果たして、広い宇宙の中で地球以外に居住可能な惑星はあるのでしょうか。
現在、地球に環境が似ている火星ではその可能性が高いといわれています。マット・デイモン主演の『オデッセイ』では、そんな火星での生活をNASA全面協力の下、緻密な科学描写で疑似体験させてくれます。

平均気温マイナス43度、大気の約95パーセントが二酸化炭素に覆われ、宇宙服なしでは過ごせない第二の地球・火星。宇宙飛行士のマーク・ワトニーは、そこでのミッション中に不慮の事故で吹き飛ばされ、仲間に死んだと判断されてしまいます。たった独り火星に取り残されてしまったワトニー。次の有人探査機が来るのは4年後で、NASAとも通信できず食料は1年分しかありません。さらにハブ(滞在用ユニット)の酸素供給器、または水再生器のどちらか1つでも壊れたらそれは死を意味し…と彼を取り巻く状況は絶望的ですが、植物学者でもあったワトニーは、植物学と科学の知識を武器に“火星の家=ハブの中”でじゃがいもの栽培を思い付きます。火星と地球の土を混ぜた畑で自分の排せつ物を使って堆肥を作り、科学の知識を活用して水も作成するのだからさすが宇宙飛行士、ただ者ではありません。

深刻な状況故、ストーリーも重いものかと思いきや、ゴールデン・グローブ賞のミュージカル・コメディ部門では、作品賞と主演男優賞を受賞。陽気なディスコ・ミュージックをBGMに、ワトニーはポジティブパワー全開で“絶対的な孤独”という状況のなかでも難題をクリアしていくのです。現実でもオランダの民間非営利団体「マーズワン」による火星移住計画も進行中。将来は本作のように自給自足をしながら火星で暮らすということも夢ではなくなるのかもしれません。

70億人が、彼の還りを待っている。 ■Introduction

火星での探査ミッションの事故で“赤い砂漠”に独り取り残された宇宙飛行士のサバイバルを描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。監督は、『エイリアン』『グラディエーター』など、SF映画の巨匠リドリー・スコットが務める。地球帰還への希望を持って生き続ける主人公マーク・ワトニーを演じるのは、『ボーン』シリーズや『オーシャンズ』シリーズのマット・デイモン。たった独りの男の不屈の挑戦が、心揺さぶる“史上最大の奇跡”を手繰り寄せるサバイバル超大作。

■Story

火星での有人探査の最中、猛烈な嵐に巻き込まれてしまったワトニー(マット・デイモン)。仲間たちは、ワトニーが死亡したと判断し火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に生き延びていたワトニーは、厳しい環境の惑星でたった独り取り残されたことに気付く。空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない絶望的状況で、ワトニーは知恵と精神力、創意工夫の才能を発揮して、4年後のNASAの救出まで生き延びようとする。一方、ワトニーの生存に気付いた地上スタッフは、不可能ともいえる大胆な救出ミッションを計画する。

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