近江神宮(滋賀〜日本)
鮮やかな朱塗りの楼門が映える“かるたの聖地”

(C)みのやんさん
競技かるたに情熱を燃やす千早、新、太一たちの熱き青春を描いた末次由紀原作の漫画「ちはやふる」。映画『ちはやふる ‐下の句‐』では、東京代表として全国大会へ駒を進めた千早・太一率いる瑞沢高校かるた部が、団体戦および最強クイーンである若宮詩暢に挑みます。
「真っ赤だね」。そうつぶやいた千早の視線の先に見えるのは、色鮮やかな朱塗りの楼門。この楼門の奥に本殿を構えているのが『ちはやふる』を象徴する建物・近江神宮です。近江神宮は天智天皇を祭神として創祀(そうし)されました。また、小倉百人一首の巻頭歌「秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ」が天智天皇の御詠とされていることから、毎年1月に競技かるたのチャンピオンを決める名人位、クイーン位決定戦が行われ、“かるたの聖地”と呼ばれています。
近江神宮は皇紀2600年を記念して1940(昭和15)年に創建されました。本殿・祝詞殿・内外拝殿を回廊が取り囲んだ建築様式は「近江造」または「昭和造」と呼ばれる独特のもので、平成10年より国の登録有形文化財に登録されています。千早と詩暢がすれ違うシーンが撮影されたのは、楼門から外拝殿へと向かう階段で、その先にある外拝殿では瑞沢高校かるた部が大会前の祈願をしていました。外拝殿に向かって右にしばらく進むと、競技かるたの試合が行われる“選手憧れの地”、近江勧学館があります。約6万坪にも及ぶ広大な境内には、日本で最初の時計である漏刻や日時計が置かれるなど見どころもたくさん。社務所では『ちはやふる』のイラストと百人一首の歌15首が記された特製おみくじも売られており、『ちはやふる』の世界を存分に楽しむことができます。
“青春マンガの大本命”ついに実写映画化!
■Introduction累計発行部数1700万部突破の末次由紀による同名漫画を実写映画化。『タイヨウのうた』『カノジョは嘘を愛しすぎてる』など、等身大の若者たちを生き生きと描き、青春映画に定評のある小泉徳宏が監督と脚本を務める。主人公・綾瀬千早を演じるのは、『海街diary』『怒り』など話題作への出演が続く若手実力派女優・広瀬すず。本作が映画初主演となる。千早の幼なじみ、真島太一を演じるのは野村周平。同じく千早の幼なじみ綿谷新を真剣佑、千早のライバル若宮詩暢を松岡茉優、さらに上白石萌音、矢本悠馬、森永悠希、清水尋也ら次世代を担う若手俳優陣が集結。また、松田美由紀、國村隼らベテラン俳優陣が脇を固める。
■Story綾瀬千早(広瀬すず)、真島太一(野村周平)、綿谷新(真剣佑)は幼なじみ。いつも一緒にかるたで遊んでいたが、家の事情で新が引っ越し、離れ離れになってしまう。高校生になった千早は、新にもう一度会いたい一心で、再会した太一と共に瑞沢高校“競技かるた部”を作る。創部1年ながら、エース・千早の活躍と抜群のチームワークで見事、東京都大会を優勝。舞台はいよいよ全国大会へと進む。しかし、千早は新の「かるたはもうやらん…」という告白にショックを受けてしまう。全国大会へ向けて懸命に練習に励む中、千早は同級生ながら“最強のクイーン”と呼ばれる若宮詩暢(松岡茉優)の存在を知る。千早、太一、新の気持ちが少しずつすれ違っていき…。泣きたくなるほど熱い感動のクライマックスの、幕が上がる!