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設備士 第二次(製図)オリジナル参考解答例

2020(令和2)度 建築設備士「第一次試験」(学科)総評

総評

令和2年度から建築設備士に求められる知識・技能について、より適切に判定できる試験制度へと変更され、建築設備の出題数が増え、建築一般知識と建築法規の出題数が減り、合計105 問の四肢択一式、となりました。

 

建築一般知識でも建築設備の出題が目立ち、卓上計算機が携行可となったことで、計算問題では、計算機でなければ計算に時間のかかってしまう問題が多く、さらに建築設備では、初出題の計算問題もありました。過去問からの出題でも言い回しが変わっていたりと、試験制度変更とともに出題傾向の変化も見られました。このことから、今後の傾向をとらえた、より的確な学習対策が必要になっていると言えます。

 

難易度については建築一般知識は、やや難しく、建築法規および建築設備は、例年並みまたは、やや易しい内容でした。

建築一般知識

出題数は令和元年度まで30 問でしたが、令和2年度から27 問となりました。

環境計画からの出題はこれまで12 問だったところが本年度から10 問となり、建築材料からの出題はこれまで3問だったところが2問となりました。

建築計画・防災計画(1〜8)…例年、建築計画からは、集合住宅や商業建築など、各種施設の計画に関する出題が多く出題されていましたが、令和2年度は建築設備や省エネルギーに関連する計画が出題されました。

特に1では、建築設備関係諸室の計画における細かい数値が出題されたり、4では、空調計画における省エネルギーの手法が出題されたりと、試験制度変更により、出題傾向の変化が見受けられます。

環境計画(9〜18)10 および12 では計算問題が出題されており、いずれも使用する公式は、これまでにも出題されているものですが、計算過程が若干複雑であり、小数点以下が割り切れない内容でした。本年度から持ち込み可能になった卓上計算機無しでは、計算に時間がかかってしまう内容でした。

一方、文章問題については、用語の定義や大小関係、数値の理解を問う内容を中心にバランスよく出題されており、建築設備士として必要な知識を各分野で確認する出題であったと言えます。

建築構造・建築材料(19〜23)19 の構造力学の問題については、等分布荷重が作用する片持ち梁について、せん断力と曲げモーメントの両方を求める内容であり、例年の出題よりは、やや難度が高かったと言えます。また、建築材料については、22 ではCLT(直交集成板)や構造用集成材などの製造方法が対比して出題されたり、23 ではインシュレーションボードなどの用途が問われたりと、材料に関する正しい知識が求められました。

建築施工(24〜27)24 では工事種別施工計画書に添付する資料が出題されたり、25 では鉄筋の曲げ加工に使用する機械が出題され、また、26では施工手順27 では数値に関する知識が問われたりと、受験者が身につけた知識をバランスよく確認するような出題だったと言えるでしょう。

建築法規

出題数は令和元年度までは20 問でしたが、18 問となり、建築基準法からの出題はこれまで14 問だったところが12 問となりました。例年出題されていた「一般構造」「給排水設備」の出題がありませんでした関係法令からは例年通り6問出題されました。

建築基準法(1〜12)
「用語の定義」「面積・高さ等の算定方法」「制度規定」「構造強度」「耐火・防火」「避難施設等」がbPから6で、建築設備系が7から12 で出題され、ほぼ隔年交互に出題されてきた「排煙設備」と「非常用照明装置」は、今年は「非常用照明装置」が出題されました。建築基準法や施行令の範囲で解ける問題と告示まで調べなければならない問題が混在しており、細かい確認が必要とされました。

関係法令(13〜18)「消防法」2問、「建築士法」「電気事業法」各1問は例年通り出題されましたが、単独で出題されてきた「電気設備に関する技術基準を定める省令」が電気設備に関する関係法令融合問題の1選択肢としての出題となり、「関係法令融合」が2問の出題となりました。

近年の改正事項として、「防火区画等」からは3肢が出題され、関係法令からは「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律」が出題されました。

建築設備

出題数が50 問から60 問となりました。空気調和設備および給排水衛生設備からの出題はこれまで12 問ずつだったところが15 問ずつとなり、また、電気設備からの出題はこれまで20 問だったところが24 問となりました。施工関連の出題は例年通りの6問でした。

空気調和設備(1〜15)
計算問題に関しては、5、7、10 の3問が出題されました。bT、10 については、過去に出題されている計算問題とほぼ同じ内容でしたが、7については、循環ポンプの特性曲線を示した図から、「ポンプ1台運転時の軸動力」に対する「ポンプ2台並列運転時の軸動力の合計」の割合を求めるという初出題の内容であったため、戸惑ってしまった受験生もいたと考えられます。

文章問題に関しては、過去出題されている内容が中心ではあるものの、空気調和設備に関する計画や方式および熱源機器や搬送機器など各部に関する出題がされており、細かい知識に関する正しい理解が問われる内容でした。

給排水衛生設備(16〜30)
計算問題に関しては、19、23、24 の3問が出題されました。19 は、高置水槽方式の給水設備について、高置水槽の最低必要な有効容量を求める問題であった。基本の公式をしっかり理解していないと正答を導くことが難しく、また、初出題であったため、戸惑う受験生もいたと考えられます。

23、24 で出題された計算問題は、過去問の演習により手順に沿って計算することができれば、正答を導き出せる内容でした。

27 は、消防設備の設置等の基準となる数値に関する問題でした。消防設備に関しては法律で定められている数値が多く、似たような数値を混同して覚えていると誤答してしまう恐れがあります。きちんと消火設備ごとの基準を整理することが重要と言えるでしょう。

電気設備(31〜54)
計算問題に関しては、33、37、41、51 の4問が出題されました。

37、41、51については、過去に出題されている計算問題とほぼ同じ内容でしたが、小数点以下が割り切れない数値となり、卓上計算機を使用したほうが早く解答できる問題でした。一方で、33 の回路に関する計算問題については、正しく図を読み取り、それに適した計算を行えるかが試されました

文章問題に関しては、過去出題されている内容が中心でしたが、出題当時の正答率が低かったと考えられる選択肢について、さらに言い回しを変えて再出題しているものが見受けられました。

施工関連(55〜60)
出題傾向については例年通りであり、過去に出題されている内容をしっかり理解していれば、得点できる内容であったと言えるでしょう。

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