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令和8年度 第二次試験(設計製図)
試験総評

 

令和8年度は、1階に大ホールを有する地下1階・地上6階・塔屋1階のホテルが出題されました。

必須問題の建築設備基本計画では、過去に出題例はあるものの、始めて出題される問題や、過去に出題があった内容から発展させた問題も多く、選択問題で出題されるレベルの専門的な知識や、過去問題の知識を応用する力が問われる難度の高い内容でした。
必須問題の建築設備基本設計製図(共通問題)は例年並みの難度でしたが、選択問題の建築設備基本設計製図では、各区分において新たな計算問題や図示記号が出題されるなど、難度の高い問題であったと考えられます。

必須問題 建築設備基本計画について

 

令和8年度 建築設備士第二次試験 出題問題

 

第3問では空調設備の「外気導入量」について数値等を用いて考え方を述べる問題が出題されました。 これは、空調・換気設備の選択問題の計算問題で出題される内容であり、給排水衛生設備や電気設備を選択する方にとっては、外気導入量の算定式の知識が必要となる難度の高い問題でした。
第9問では「通路誘導灯」の設置義務が免除となる場所の要件の問題でした。「避難口誘導灯」については令和4年に出題がありましたが、今回は「通路誘導灯」であり、過去問題からさらに広い知識が問われる問題でした。

第10問は「避雷設備」の問題でした。受雷部・引下げ導線の計画の要点は、いずれも法改正(JIS Z 9290-3:2019に適合)の内容を理解していないと解答できない問題でした。

第6問は「厨房排水」、第11問では「空調熱源設備室、給水設備室、受変電設備室の配置」の計画の要点が出題されました。 それぞれ除外項目として「排水溝・通気管の計画」、「搬出入に係る計画」があげられ、提案対象が絞り込まれた問題でした。

必須問題の建築設備基本計画においては、学習してきた知識を踏まえた上で、問題に対して広い視野を持ち、条件や図面などからの情報を取り入れて、柔軟に自分の提案を述べることができる力も重要となっています。

必須問題 建築設備基本設計製図(共通問題)について

 

第3問の電気設備における器具の配置図では、室指数と照明率を求めてから全般照明の照明器具を算定する問題が初めて出題されました。室指数は学科試験で出題される内容であり、学科試験からしっかり学習することが重要です。

選択問題 建築設備基本設計製図(給排水衛生設備)について

 

給排水衛生設備の第5問の系統図は、中央式給湯設備と排水通気設備でした。排水方式は浴槽の排水及び厨房排水を除く合流式であり、かつ、北側と南側の建物が分かれているため、構成計画において非常に時間を要する問題でした。 また、図示記号には、「定流量弁」や「気水分離器」が新たに追加され、各機器の設置場所や役割を理解していなければ正しい図面が作図できない、非常に難度が高い問題でした。

選択問題 建築設備基本設計製図(電気設備)について

 

電気設備の第4問(2)の計算問題では、「短絡電流」が初めて出題されました。短絡点の電源総合%インピーダンスやケーブルの電線%インピーダンスの条件を読み取り、関係性を理解して計算式を組み立てる力が問われる問題でした。

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