合格発表分析

令和3年12月24日(金)に、令和3年度 一級建築士 設計製図の試験の合格発表がありました。概要は下記の通りです。

実受験者数 10,499人(前年 11,035人、対前年 536人減)
合格者数 3,765人(前年 3,796人、対前年 31人減)
合格率 35.9%(前年 34.4%)
採点結果の区分等

〇採点結果については、ランクI、II、III、IVの4段階区分とする。
〇採点結果における「ランクI」を合格とする。

ランクI (35.9%):「知識及び技能」※を有するもの
ランクII (6.3%):「知識及び技能」が不足しているもの
ランクIII (26.9%):「知識及び技能」が著しく不足しているもの
ランクIV (30.9%):設計条件及び要求図書に対する重大な不適合に該当するもの

※「知識及び技能」とは、一級建築士として備えるべき「建築物の設計に必要な基本的かつ総括的な知識及び技能」をいう。

総評

令和3年12月24日に、令和3年度1級建築士設計製図試験の合格発表がありました。
令和3年度試験の実受験者数は10,499人、合格者数は3,765人となり、合格率は35.9%でした。

試験年度 ランクI ランクII ランクIII ランクIV
H29 37.7% 21.2% 29.9% 11.2%
H30 41.4% 16.3% 16.5% 25.9%
R01
10月13日実施(※)
36.6% 3.0% 29.2% 31.3%
R01
12月8日実施(※)
34.2% 5.3% 31.9% 28.6%
R02 34.4% 5.6% 24.3% 35.7%
R03 35.9% 6.3% 26.9% 30.9%

※ 令和元年度試験(10/13実施試験と12/8実施試験の合算)のランクⅠ(合格率)は35.2%

採点結果の区分については、ランクⅠ:35.9%ランクⅡ:6.3%ランクⅢ:26.9%ランクⅣ:30.9%となりました。ランクⅡは、令和元年度、令和2年度に引き続き、他のランクと比較すると極端に低い結果となりました。

このようにランクⅠ(合格者)以外のほとんどがランクⅢ以下という明暗のはっきり分 かれた評価からは、建築士に求める知識・技能の水準(合格基準)がより厳格なものになってきており、少しのミスでも大きな減点となることがうかがえます。

『受験者の答案の解答状況』に見る今回の試験の特徴

令和3年度の試験において、「ランクⅢ」「ランクⅣ」の該当要件として、以下のような内容が発表されました。

・設計条件に関する基礎的な不適合:「要求している主要な室等の床面積の不適合」、「道路高さ制限への適合が確認できる情報の未記載」
・法令への重大な不適合:「延焼のおそれのある部分の位置(延焼ライン)と防火設備の設置」、「防火区画(異種用途区画、面積区画、竪穴区画等)」、「道路高さ制限」等

試験実施機関が公表している標準解答例では、『設計条件のうち今回の試験において不十分な答案が多かった「延焼のおそれのある部分」、「防火区画」、「道路高さ制限」等に関する一つの考え方を示す』といった記載があることからも、 今後も法知識を十分に備えた建築士を輩出していくという意図が読み取れます。

『標準解答例』に見る今回の試験の特徴

●(1)住戸の構成について

住宅部門の各住戸について課題文で示された要求戸数以上を計画する必要がありましたが、 「標準解答例」の構成からはL 型、I 型と違いはあるものの、 要求された最低限の住戸数の計画であることから、「まずは要求された内容を正しく計画する」ことに適切に対応できたか、といった建築士としてあるべき実務レベルの力が求められたといえます。

●(2)建物の平面構成について

標準解答例①と②の構成に大きな違いは見られないことからも、令和3年度の課題における階の構成の検討の難度は高くなかったと考えられます。東側の歩道付道路がアプローチのメインとなっていることから、外部からの利用に配慮しながら、要求室の「室の使われ方」「部門全体の役割」「建物としての機能」などの設計する上で考慮すべき基本原則をいかに意識して計画することができていたかがポイントであったといえます。

また、発表された「合格基準(採点のポイント)」では、「構造計画」においては「耐震計算ルート」や「屋上庭園の構造計画」、「地盤条件や経済性を踏まえた基礎構造」、「設備計画」においては「各住戸内の給排水計画」、「各住戸内の給排気計画」が挙げられており、これらは計画の要点の設問とほぼ同じであったことからも、合否判定において重要なポイントであったといえます。

令和3年度も20代が6割近くを占める結果に

建築士法改正後、2度目の試験となった令和3年度試験の「年齢別」における合格者の割合をみると、令和2年度より新たに加わった「23才以下」の合格者が7.6%と、令和2年度の6.0%から1.6%増加する結果となりました。また、20代の合格者割合においても、法改正前は5割を超えることはありませんでしたが、令和3年は58.1%と令和2年度につづき、6割近い数値となりました。

今後は、受験時の実務要件がなくなったこともあり、新卒や在学中に建築士試験に合格する方も増加すると考えられます。若いうちに受験することは、「学習時間を確保しやすい」、「実務で知識を活かせる」、学生の方であれば「就職時のアピールポイントとなる」等、数多くのメリットがあります。 また企業によっては、建築士試験に合格したうえでの入社を推奨している企業も複数あります。
そのため、当学院でも学習時間を確保できる学生のうちから試験学習をすすめておくことを推奨しています。

令和4年度試験 合格に向けて

当学院では、3月から「1級建築士設計製図完全合格対策コース」を開講いたします。当コースは、課題発表前(124.5時間)に、ランクⅠの「作図力」「計画力」を養成し、課題発表後(計96時間)に、令和4年度の課題に特化した学習に取り組むことで、確実な製図試験突破をめざす「学科免除者向け」のコースです。令和4年度に1級建築士試験の合格をめざされる方は、ぜひ本コースの受講をご検討ください。

無料教材プレゼント

PRESENT

※画像はイメージです。
※画像はイメージです。

講座案内

キャンペーン案内

【ダブルライセンス取得】NEXTチャレンジ資格

総合資格学院の
1級建築士講座について