『中古住宅があこがれインテリアに変わる!リノベーションのルール』
近年、築30年を超える中古住宅の取引が拡大しているといいます。特に首都圏では、中古物件の売買のうち、築30年を超える物件が20.6%を占めているという結果も(2012年東日本不動産流通機構調べ)。あわせてリノベーションを行い、より暮らしやすい環境を手に入れる人たちも増えてきています。本書では、実際に中古住宅を購入してリノベーションを行った住宅を詳細に紹介。ある一例では、部屋の印象を決める床と壁へのこだわりを取り上げています。アイボリー色の壁材ジョリパットを使用し、家全体を明るい印象に。また、元々あった壁を撤去し、奥の部屋まで光が入るような構造へ間取りを変更しています。ヘリンボーン張りの無垢材の床は使い込むことであめ色がかった艶が出て、新築では決して手に入らない質感と空気感が活かされています。どんな住宅に仕上げたいか、そのこだわりのポイントは人それぞれ。それらをかなえるアイデアブックとして参考にしてはいかがでしょうか。
『最高に気持ちいい住まいのリノベーション図鑑』
リノベーションのよい所といえば、そこに暮らす人たちが容易に空間づくりへ参加できること。仕上げひとつとっても、オリジナルの素材を活かすのか、チープ素材を使うのか、それともワンポイントとして色と柄を加えるのかによって与える印象が変わるため、使い手と作り手がコミュニケーションを取りながら、ひとつの住宅を作り上げていきます。ある一例では、洋風の看板建築をリノベーションする際、ファサード看板の下に黒漆喰(しっくい)の外壁を発見し建物全体のコンセプトを急きょ変更。その黒漆喰の外壁を全面に出し、木製建具を採用して町屋的な雰囲気に仕上げたのです。そのほかの例では塗る、貼る、剥ぐという手法だけでなく、塗った後拭き取る、荒めに削る、あえてムラを出すといったテクニックも紹介。仕上げ、部材、敷地、収納、間取り、環境、構造から見た手法を150件近い事例と共に紹介している本書。タイトルの通り、まさに“リノベーションの図鑑”となっています。