令和4年度 設備設計一級建築士講習 修了考査 総評

令和4年度 修了考査

法適合確認

全体的に過去に論点となっていたチェック項目を中心に出題されましたが、空調・換気設備と電気設備の分野において、難しい計算問題や答えを見つけるのに時間がかかる問題が多くあり、2時間という限られた解答時間を意識して落ち着いて解答する力が求められました。
【空調・換気設備】
問2、問3、問4において、法の解釈に踏み込んだ過去発展問題が出題され、落ち着いて解答しないと、誤答してしまう問題でした。
【給排水衛生設備】
問7は、融合問題の出題でしたが、排水槽やガスの配管設備の図において、チェック項目が多く、計算を要する箇所もあり、1箇所ずつ落ち着いて判断していく必要がありました。
【電気設備】
問11、問12は、過去問題で出題されているチェック項目だけでなく、条件が付加され、広い視野で解答しないと解けない難易度の高い問題でした。
【輸送設備】
問19、問20の文章四択問題は、正誤の判断に計算が必要なものが複数含まれ、時間をかけて丁寧に条件を整理し、数値を複数チェックする必要がありました。

設計製図

【必須問題】、【選択問題】ともに例年とほぼ同様の出題内容でしたが、本番を想定した手描きのトレーニングを繰り返し行っていないと、4時間以内に解答を仕上げるのは難しかったと考えられます。

法適合確認について

[空調・換気設備、給排水衛生設備、電気設備、輸送設備:各5問、計20問]

■特徴的な出題

【問3】火気使用室の換気(図解問題)

排気フードの形状を読み取り、排気筒の有効断面積を計算し、さらに給気口の有効開口面積を確認しなくてはならず、フードの選定の理解計算力も求められました。

【問4】防煙区画(図解問題)

吹き抜けのエントランスホールがある図解問題でした。過去問題で論点であった排煙機やダクトの風量ではなく、吹き抜け部分の面積も含めた防煙区画面積のチェックをしなくてはならない問題でした。

【問11】蓄電池(図解問題)

問題の文末に「なお書き」の条件が追記されており、これを読み落とすと、解答が出ない問題であったため、問題文を正しく読み取る能力素早く計算する力も求められました。

【問12】非常用の照明設備(図解問題)

この問題は、図中の記載内容だけでなく、問題の前提条件についてもしっかり確認しないと不適切な箇所が見つけ出せない問題でした。分電盤内の結線図だけでなく、配電盤の耐熱規制までチェックする必要がありました。

【問15】防災設備融合(文集四択問題)

選択枝Bは「想定落雷回数」「許容落雷回数」などの初出題キーワードがあり、講習会テキストの記載箇所を確認できないと、正誤の判断に迷う問題でした。


設計製図について

[必須問題10問、選択問題各3問(空調・換気、給排水衛生、電気から1つ選択)]

■課題条件『設計課題:市街地に建つ本社事務所』

延床面積・階数: 7,202㎡・地上6階、塔屋1階
空調熱源機: ガス直だき吸収冷温水機(1階の管理室等は個別)
空調方式: 空調機(インテリア、ペリメーターゾーン分け)、FCU+外調機の併用(各室にて4管式と2管式の分け)
給水方式: 高置水槽方式(上水・雑用水系統の2系統、供給立て系統は便所系統と給湯室系統の2系統)
排水方式: 汚水・雑排水・雨水を分ける分流式
受電方式: 本線・予備線2回線受電方式

■特徴的な出題

必須問題の問2では、例年と同様に、アトリウムに最も適する空調方式を表から選ぶ問題が出題されました。それぞれの空調方式、吹き出し方式の特徴を理解し、選定した理由を記述する、実務的なアトリウムの環境設計の提案力が試されました。

■特徴的な出題

選択問題の給排水衛生設備の問3では、答案用紙中のSS内に立て配管(6本)が指定して配置されており、また建築的な条件(梁の位置など)を意識しながら、限られた平面図内に適切に多くの配管を作図する高度なレイアウト力が求められました。

総合資格学院の設備設計1級建築士対策講座について

・修了考査では、講習内容の範囲外からも出題される
▶ 当学院では、独自の『学習システム・サポート』で合格レベルの実力を養成

・修了考査は、専門分野外の学習も必須
▶ 当学院では、段階的な実力アップできるカリキュラムで全分野の実力を養成

・修了考査対策において、市販の教材や問題集はほぼ皆無
▶ 当学院では、今の修了考査に完全対応した毎年改訂の『オリジナル教材』を提供

・修了考査は、日常業務の延長というわけにはいかない
▶ 当学院では、プロ講師陣による『添削指導』で記述と設計製図に徹底対応

独学での対策は特に難しく、設備設計のプロにとっても非常に難しい内容である修了考査。1級建築士試験で「日本一」の実績を誇る当学院は、これまでの蓄積したノウハウと分析に基づき、設備設計1級建築士対策講座においても、効率的な独自の学習システムを構築しています。 当学院の講座では攻略のために十分な合格レベルの実力を養成可能です。当学院では、現在、令和5年度生を募集中です。修了考査突破をめざされている方は、是非、受講をご検討ください。

プレゼント・ガイダンス

総合資格学院の
設備設計1級建築士 対策講座について